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研修の様子

9月17日(水)ⅢC1114(小中)「特別の教科 道徳」授業実践講座

【講義】考える楽しさを創る「特別の教科 道徳」の授業をめざして
     ー対話的な学びを通して児童生徒が感銘を受けるとはー

      兵庫教育大学大学院 教授 谷田 増幸

【発表・協議】考える楽しさを創る「特別の教科 道徳」の授業実践

      香美町立柴山小学校 主幹教諭 安田 由貴子

【演習】対話的な学びをめざす「特別の教科 道徳」の授業づくり

〈受講者の感想〉

・これまでの実践では、中心発問に重点を置きながら教材研究をしていたが、主人公の背景や、変化のきっかけとなる場面で葛藤する心情を丁寧に考えさせることが大切だと思った。また、子ども達の反応を予想して、問い返しや補助発問などを準備し、授業の深まりを目指したい。教員と一人の子どもとの対話を聞きながら、周りの児童も自己内対話を行っていることも意識しながら授業を展開することの重要性を知った。子ども達の発言を逃さないよう丁寧に話を聞く姿勢を意識し、子ども達の考えをもとに授業を作っていきたい。

・実践発表の中の、道徳的価値によって中心発問を考えることや、問い返しを実感の伴う言葉に変える方法、副詞に注目して問い返しを行う方法など、すぐにとり入れられそうなものも多く、とても参考になった。演習では、「裏庭での出来事」をグループで教材研究をし、私たち教員自身が対話的に活動をすることができ、楽しかった。日頃から問い返しを意識していたが、交流する中で様々な視点を教えていただけて、視野が広がった。

・午前中の講座を聞いて、初めて道徳の楽しさを知れた気がする。日々の業務に追われて、しっかり教材研究ができていないまま授業を行うことがあったが、今回のように分析シートを使って教材研究をすると、今まで気づかなかった教材の楽しさを発見することができると思った。今まで授業をした教材も、谷田先生の話を聞いていると楽しくなり、苦手意識のあった道徳の授業を早く実際にやってみたいと思った。なかなかこれまで、生徒の発言を広げたり、考えを深めていけるような発問ができていなかったので、しっかり考えていきたいと思った。午後からの演習も考えることが多く、どのように発問していけばねらいに迫る子どもの姿にたどりつくのか、今後も考えていきたいと思った。

9月11日(木)ⅢF1402 先端技術体験講座

 

 

[研修の概要]

講 義 授業における先端技術の活用

演 習 先端技術の実機体験
     ・3Dプリンタ
     ・ドローン
     ・VRゴーグル

演習・協議 授業等における先端技術の活用

 

[受講者の感想]

 ・情報機器をさらに活用して、生徒に分かりやすいように物事を伝えたいと思いました。今日、初めてVRゴーグルや3Dプリンターを使って、少し知識を得ました。まだまだ、学んで活用できると思うので、新しい技術に自ら積極的にふれていきたいです。

・STEAM教育との関連からも今後先端技術は導入されると実感したため、今後も理解を深めていきたいです。体験をしてとても楽しく興味をもって取り組めたため、生徒にとっても良い教材となり得ると感じました。教育現場では実際にどのような取り組みをしているのか、実践例をより多く知りたいと思いました。

 ・実際に学校で活用したいが、機材がないので、機材を購入しないとなかなか実践はできないと感じました。県の方で、各学校に一台ずつでもいいので、このような先端技術を配備していただけるととてもありがたいです。学校の情報担当としては、やはりお金の面が気になるところでした。ただ、本当に効果的に活用できる方法がたくさんあることを知ったので、修学旅行の事前学習などをVRできれば楽しいんだろうなと思いました。

先端技術体験講座a|情報教育研修課公式note

9月9日(火) ⅢC1322 (高)福祉科教育講座

 

 講    義:介護現場における介護テクノロジーの活用
         関西学院大学大学院 非常勤講師  生田 正幸

演習・協議:ICTを効果的に活用した「福祉情報」の授業づくり
       

〇講義では、様々な視点から介護現場の現状や今後の予想される状況、また介護テクノロジーの導入と活用の課題について分かりやすくお話しいただきました。

〇演習・協議では、「福祉情報」の授業づくりにおける具体的な指導方法について協議を行うとともに、今後の福祉分野における情報活用の指導の在り方について、理解を深めることができました。

〇一日の研修を通して、介護現場における介護テクノロジーの導入と活用ができる人材育成に向けて、学校が果たすべき役割を考える機会となりました。

9月4日(木)ⅢG1211 特別支援教育の視点を取り入れた体育指導講座 -障害のある子どもへのスポーツ指導ー

 

            

【研修の概要】

講 義  特別支援教育の視点を取り入れた体育指導

     ・すべての子どもが参加できる授業づくり

     ・肢体不自由や重複障害のある子どもの障害者スポーツ

      大阪体育大学 准教授 曽根 裕二

実 習  アダプテッド・スポーツの体験を通した障害理解

      大阪体育大学 准教授 曽根 裕二

 

【受講者の感想】

・プレーヤーがスポーツに適応するのではなく、スポーツがプレーヤーに適応するという考えをもとに、人、もの、ルールの工夫によって誰もが楽しむことのできる授業を創っていきたいと思いました。

・体育の授業が、生涯にわたってスポーツを楽しむ力を育むとう役割をつくっていることを改めて実感しました。

・ルールや、活動内容に児童生徒を合わせるのではなく、目の前にいる児童生徒にどうやったらその子が楽しめるかを考えていくことが大切だと思いました。

・子どもの実態から出発し、ルールを子どもの理解や状況に応じてアレンジすることが、楽しく学ぶと言うことにつながるということだと体感できました。

9月3日(水) ⅢG1203 インクルーシブ教育システムと合理的配慮の基礎講座

 

【研修の概要】

演習・協議  ICF(生活機能・障害及び健康の国際分類)に基づく指導・支援

        県立総合教育センター特別支援教育研修課 指導主事

講義・演習  インクルーシブ教育システムの推進

        立命館大学 教授 村田 観弥

 

【受講者の感想】

 合理的配慮は、障害者の侵害された人権を回復するための手続きであることを知り、社会モデルや人権モデルの考え方が大切だと思いました。

 本人自らが合理的配慮を意思表明できるように促していくことも、教師に求められる専門性であることを知りました。

 インクルーシブ教育システムが、同じ場所で学ぶということだけでなく、整備されるべき環境を整えるという意味を含むことを今日知りました。

 障害の社会モデルの考えに基づいて、合理的「環境調整」を推進できるようになりたいと思いました。