研修の様子
10月9日(木) ⅢG1209 特別支援教育の視点を取り入れた図画工作・美術指導講座 -豊かな創造活動を実現する授業づくり-
【研修の概要】
講 義 特別支援教育の視点を取り入れた図画工作・美術指導
神戸芸術工科大学 特任教授 大槻 和浩
演 習 図画工作・美術ワークショップ
神戸芸術工科大学 特任教授 大槻 和浩
協 議 特別支援教育の視点を取り入れた授業づくり
-全ての子どもが参加できる図画工作・美術の授業づくり-
神戸芸術工科大学 特任教授 大槻 和浩
県立総合教育センター特別支援教育研修課 指導主事
【受講者の感想】
・「もっと楽しく、もっとのびのびしたらいいんだよ」「失敗したらやり直せばいい」「やっていったら作品になった、それもいい」という大槻先生の言葉が印象的で、気持ちが軽くなったように感じました。
・今まで、技法やクオリティ、完成度をどうしても気にしてしまっていたが、これからは、子どもたちの個性を奪わないように声かけを減らしたり、形にこだわりすぎないように心がけたいです。
・ワークショップでは、枠にはまった作品ではなく自分が感じたことをそのまま表現できることの楽しさを久しぶりに体感することができました。指示通りに作ることは作業であり表現ではないなと改めて感じました。
・たくさんのアイデアと材料から、様々な作品が生まれ、その自由な発想を認め合うことで、より豊かな感性が育まれることを学びました。自分の発想にはなかった創造力を、子どもたちから学ぶ姿勢で指導に取り組んでいきたいです。
10月3日(金)ⅢC1307(高)英語科教育講座
講 義 :外国語によるコミュニケーションを図る資質・能力の育成
-統合的な言語活動を通して-
関西大学 副学長 竹内 理
演習・協議:情報や考えなどを適切に表現するための統合的な言語活動の充実
〇講義では、テストから見る授業改善をキーワードに、これからの評価の方向性を踏まえながら、テストの妥当性や信頼性、「テストの持つメッセージ性」について御教示いただきました。
〇演習・協議では、統合的な言語活動を実現するために、指導のバリエーションを学んだ後、インプットの「質」を高める効果的な方法をテーマに模擬授業を行いました。
〇研修を通じて、アウトプットのためのインプット活動をより意識することができ、今後の授業実践について考えを深める機会となりました。
ⅢF1402 先端技術体験講座-3Dプリンタ・ドローン・VRゴーグル-
【研修の概要】
講 義 授業における先端技術の活用
演 習 先端技術の実機体験
・3Dプリンタ
・ドローン
・VRゴーグル
演習・協議 授業等における先端技術の活用
【受講者の感想】
- 今回の研修ではじめて3Dプリンタ、ドローン、VRゴーグルを使用したが、まだまだ身近ではない先端技術を体験することができてよかった。今後様々な技術が学校現場に導入されると思うので、抵抗感なく自分の業務や授業に取り入れていきたいと思う。
- 最先端技術と聞いただけでわくわくしました。中学校でも学びに取り入れることで、生徒への興味、関心を深めることができると感じた。これらの学びに取り入れることで、主体的に学習する力を伸ばし、更なる科学技術の発展につながると感じた。
- これから、未来が進むにつれて、3Dプリンタ、ドローン、VRゴーグルが使われてくる社会のなかに子どもは生きていく。小学校段階では、それらがどのように使われるか、そのことによって未来はどのように進んでいくかといった基礎・基本を伝えたい。
10月2日(木)ⅢG1212 障害のある子どものための性教育講座 -障害特性や発達段階に応じた性教育-
【研修の概要】
講 義 障害のある子どものための性教育
神戸親和大学 准教授 瀬戸山 悠
演 習 発達段階に応じた性教育の実際
県立総合教育センター特別支援教育研修課 指導主事
【受講者の感想】
・瀬戸山先生のご講義を聴き、あの時の指導は適切だったなと安心したり、これからはこういう支援もやってみようなど自分の指導を振り返ったりすることができました。
・性教育は、単に性に関する知識を伝えるだけでなく、子どもたちが自分自身を守り、他者との関係を適切に築く教育であると感じました。
・国際セクシュアリティ教育ガイダンスや、性に関する問題行動を大きく3つに分類すること、ワークシートのある教材など、すぐに活用したい情報をたくさん知ることができとても勉強になりました。
・ロールプレイで教員役をさせていただき、ワークシートの活用のしやすさや自分自身の発問の改善点に気付きとてもよい機会をいただきました。
・性の問題行動に対する背景要因を把握し、相談しやすい環境をつくっていくことの大切さを理解することができました。
9月22日(月)ⅢC1103【(小)算数科授業実践講座】
【講義】算数科の授業づくりで大切にしたいこと
-一人ひとりの児童の数学的な見方・考え方を育む授業-
神戸大学大学院 教授 岡部 恭幸
【発表】系統性を踏まえたつまずきの解消をめざす授業づくり
「変化と対応」領域の指導の工夫
姫路市立青山小学校 教諭 田中 渉
【演習】系統性を踏まえたつまずきの解消をめざす授業づくり
<受講者の感想>
・岡部先生のお話の中の、算数は、「自分にない考え方」を自分の中に入れていくということがとてもよく理解できました。子どもたちが、自分で考えたやり方とは別の考え方を取り入れるために、対話を使って他者との学び合いを通して、学級全体で難しい問題に取り組んでいくことで理解を深めていけるように授業をしていきたいと思いました。そのためには、まずは何よりも教材について正しく理解した上で教材研究を行い、ここで何を大事にして、何を習得させるのかを教員自身が押さえ、見通しを持って授業を組み立てていくことが重要だと改めて実感しました。
・岡部先生の講義を受けて、算数は「自分にない考えを自分の中に入れる時間だ」というところが心に残りました。また、算数がわかる子は、新しい問題でも「前と同じところ」が見えていて、苦手な子は「全て違う問題に見えている」というところが腑に落ちました。今後の授業で、いかに子どもたちに「今までと同じようにできる」と思わせられるような授業ができるかを考えていきたいと思います。また、田中先生の、「教えたらできるようになるはまちがい」「とりあえずやってみることが大切」という言葉も心に残りました。授業の中で、できるだけたくさん「やってみる」時間を作っていきたいと思います。
・身近な反比例を考えることで、私自身の反比例に対する理解が深まりました。生活の中で算数の学習を生かせてこそ、学ぶ喜びにつながると思いました。子どもたちが、学びを活用しながら、クラスみんなで課題を解決していく授業づくりをこれからも学んでいきたいです。