研修の様子
1月21日 ⅢG1407 ポジティブな行動支援講座
【講義】
障害のある幼児児童生徒だけでなく、全ての子どもに対して行うポジティブな行動支援とは
近畿大学 准教授 大対 香奈子
【演習・協議】
ポジティブな指導支援を学校で実践するために
<受講者の感想>
・子どもたちを褒めて育てようということを現場でよく聞いていたが、なぜ褒めるのか、どのように褒めるのかということが講義を聴くことでよく分かりました。
・大対先生のお話がとても分かりやすく、叱る事よりも環境を整えることで成長につなげられるのだと感じ、今日学んだことを学級で取り組むだけでなく学校全体に広げていきたいです。
・行動分析学の機能的アセスメントであるABCの枠組みで行動を理解するというのがとても分かりやすく、事実をもとに情報収集をして必要な手立てについて考えてみたいです。
・行動の結果が好ましいか好ましくないかは、その児童から見て判断されるものであるという考え方に驚きました。教員側の価値観の押し付けではなく、児童生徒との合意形成を大切にしたルールやルーティーン作りを通し、安心できる環境づくりをしていきたいです。
1月17日 ⅢG1410 ユニバーサルデザインの視点を生かした集団づくり講座c
【講義】
ユニバーサルデザインの視点を生かした集団づくり
・一人一人の児童生徒が安心して学ぶことができる場づくり
桃山学院教育大学 教授 松久 眞美
【演習・協議】
特別な支援を必要とする児童生徒への配慮
【講義】
ユニバーサルデザインの視点を生かした集団づくり
・障害のある児童生徒の理解と適切な指導・支援
桃山学院教育大学 教授 松久 眞美
<受講者の感想>
・特別支援教育における指導・支援は、ハード面、ソフト面の両輪があり、どちらかだけでは上手くいかないことが多いということを学びました。
・多様な生徒がいる中で、誰もが学びやすい過ごしやすい環境づくり、クラスづくりの大切さを改めて感じました。まずは低刺激の教室や空間を学校全体で整えて行きたいです。
・聴覚刺激や視覚刺激、教師の声掛けや行動がなどが、学級全体の子どもの落ち着きと密接に関係していることがわかりました。教師の指示や声掛けは必要最小限ですると良いということがとても勉強になったので、今後実践していきたいです。
・どの子にとっても分かりやすく、あたたかく居心地のよい学級づくりのをするための具体例やその根拠を非常に分かりやすくお話いただいて、貴重な学びとなりました。言葉を減らし、基準を子どもと共有し、どの子も安心して過ごせる環境をまずは作っていきたいです。
1月16日 ⅢE1104 演劇で学ぶコミュニケーション能力育成講座【b日程】
【演習】
演劇的手法を用いたコミュニケーション能力向上ワークショップ
演劇的手法の視点を生かした学級集団づくり
芸術文化観光専門職大学 学長 平田 オリザ
【講義】
演劇で学ぶコミュニケーション
芸術文化観光専門職大学 学長 平田 オリザ
<受講者の感想>
・イメージが共有しにくいものと共有しやすいものが、自分の中でより明確に落とし込めたように感じます。特に、担当教科の音楽科をはじめ、生徒とのコミュニケーション自体も共有しにくいものです。生徒とのコミュニケーションの中でも、言葉に対する「つもり」は日常的にあるもので、標準という基準がいかに曖昧で伝わりづらいかを、教員が重ねて理解しなくてはいけないものだと感じました。それを本日様々な場面で、身をもって体感でき、たいへん実りある研修となりました。
・仲間を意識した意見の発信や、行動をしている子どもを認めたり周囲に広げたりすることを意識しています。さらに、子どもの心・身体・知識の一体化を図りながら、他との協働性を育てることなど、イメージの言語化とその共有化を進めていくようにしたいと思いました。好奇心を育てたり、非認知能力を意識した具体的な取組をしていきたいと思いました。もっともっと具体的な関わりや経験の計画をしたいと思いました。
・子ども達のコミュニケーション能力を向上させるための手段として演劇の有効性を感じました。演劇のワークショップだと、表現することが苦手な子どもは参加しにくいのではと思っていましたが、「話さない」「声が小さい」などの一見ネガティブに感じる要素も表現の一つとして受け入れ、多様性を大切にできる要素が詰まってるなと思いました。子ども達の好奇心を大事に「学ぶ力」を高めていけるよう、学びやすい雰囲気の学級経営をしたいと思いました。
12月9日(月)令和6年度 人権教育講座
(研修の概要)
講 義
共生社会実現に向けて主体的に取り組む実践力を育成するために
-多様な価値観や今日的な人権課題の理解促進に向けて-
兵庫県教育委員会事務局 人権教育課 指導主事 後藤 英之
発 表
今日的な人権課題に対応した教育実践
稲美町立稲美中学校 教諭 松村 慎哉
演 習
今日的な人権課題の解決に向けて
・学校や地域の実態に応じた指導方法の工夫・改善
受講者の感想
(小学校)
人権教育というと堅苦しいイメージですが、子どもたちの日常を考えると様々な人権課題があると改めて感じました。子どもたちの未来が明るくなるように、自分たちが守られている権利について伝えることも必要だと感じました。また自分たちが知らない間に人の権利を侵していないか考えられるように働きかけたいと思いました。
(中学校)
以前からある人権課題に対してはこれまで自分も勉強をしてきましたが、新しい課題もあるので、それらの課題についても取り組んでいきたいです。その中で人権課題というのは全ての人の活動において必要なことであり、どんな課題であっても根っこの部分は一緒であるという認識をもって指導をしていきたいです。
(高等学校)
人権はすぐに身に付くものではなく、少しずつそして繰り返し学習することが大切であること、さらに、学校全体で取り組んでいくべき内容であることを強く感じました。稲美町立稲美中学校の取組が素晴らしかったです。継続して学校全体として取り組むことが人権教育だけでなく、何事にも一生懸命取り組む姿勢や自主性を伸ばすことにもつながると感じました。高等学校はどうしても単発で終わることが多くなっているので、そこが課題だとわかりました。
(特別支援学校)
子どもの人権に関して、グループ協議をすることによって、他校種の先生方の人権に対する意見を聞くことができて良かったです。子どもたちの実態が様々な中で、それぞれの取組にヒントを頂きました。今日学んだことをこれからの実践に生かしたいと思いました。
ⅢF1306 Google Workspace実践講座c
〔研修の概要〕
講義・演習 Google Workspaceの各アプリケーションの効果的な使い方
発 表 児童生徒によるGoogle Workspaceの授業での活用
演 習 単元を通した児童生徒の学びを深める活用
・アプリケーション連携
〔受講者の感想〕
・生徒個人個人に作業をさせてクラスの前で発表というスタイルを脱却して、作業段階から協働の場面がもっと増えるようにしたい。
・生徒の進捗状況をスプレッドシートで確認したり、チャットをコミュニケーションツールとして活用することで、円滑な授業運営に役立てたい。
・今まで活用していたもの以外に多くの教材を知ることができました。特に生成AIは悪、のように考えていたけれど、うまく使用していくことがこれからの生徒たちには必要になるのだと気づくことができました。自分がやってみるともっと説明してほしいかな?と思っていたことも、問いを一つ与えれば生徒は自分たちで課題解決に向かって動き出せることもわかりました。