総長・校長室より
校内の桜が満開の中での令和3年度スタート
本校のあちこちにある桜が満開の中、令和3年度がスタートしました。
本日、附属中学校と附属高等学校に、新たに18人の教職員が着任しました。
入学式までには桜が散ってしまいそうなのが残念ですが、新たな附属中学生と附属高校生を、教職員一同温かく出迎えますので、よろしくお願いします。
令和3年4月1日
県立大学附属中学校・高等学校長 小倉 裕史
令和2年度 兵庫県立大学附属中学校 義務教育修了式 式辞(R3.3.17)
テクノの地に春の気配が満ち始め、躍動の気配をただよわせるようになりました。今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として、PTA会長 木下宗彦様、PTA副会長 森沙耶香様、菊森妙佳様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属中学校 義務教育修了式をこのように挙行できますことは、卒業生はもとより本校にとりましても大きな喜びとするところです。
ただ今、本校における卒業証書を手にした七十名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。本校の教職員を代表し、心からお祝い申し上げます。
本校は併設型中高一貫校であり、卒業後は附属高校に入学することになります。皆さんは、三年間に出会った良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組みました。
本当に心から盛大にお祝いするのは、3年後に高校を卒業する時とし、今は6年間一貫教育の中間点として、名称を改めた義務教育修了式において、義務教育の修了をお祝いいたします。
中学校生活最後の今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、臨時休業が2か月続いた不安なスタートとなりました。この間、県立大学からの支援を受けた遠隔授業も行いましたが、授業進度が遅れたり、友達と話すこともできずに不安な中での頑張りであったと思います。
学校再開後も、文化祭などが中止されて残念でしたが、九月のイングリッシュスピーチフェスティバルを皮切りに、三密を防ぐ工夫をしながらの行事を実施することができました。皆さんの活き活きとした姿に感動しました。十月には規模は縮小されましたが体育大会での中学校演技で一致団結した素晴らしい発表をしてくれました。また、十一月には、「Our Time is Beatiful 途切れぬ 附属の想い」をテーマにしたアートフェスティバルにおいて、三年間の平和学習の集大成としての劇をまとめあげることができました。二月には、プロジェクト学習発表会において、テーマ別に各班が堂々と口頭発表し、講師の県立大学等の先生の質問に堂々と答えてくれました。
例年とは違う形での実施で、変更も余儀なくされた行事が多い中、時間をかけて準備をし、失敗を繰り返しても、最後までやり遂げたこと、いかにわかりやすく人に伝えるかを工夫したことなどは、今後の皆さんにとって大きな財産になったことと思います。本当に、よくやり抜きました。最後まで精いっぱい取り組んでくれたことを、大変うれしく思います。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことでしょう。
また、明日からは、延期されて心配された修学旅行も無事に実施されることとなりました。存分に楽しんできてください。
本校は、兵庫県立大学の附属学校として、また併設型中高一貫校としての魅力・特色を活かした教育に取り組んでいます。
卒業後に入学する附属高校の特色は3つあります。1つ目は、兵庫県立大学との「高大連携教育」、2つ目は、数学や理科を重視した「理数教育」、3つ目は、4か国との海外交流活動などを行う「国際理解教育」です。
皆さんはこれらの取組に積極的に参加して、多くの経験を積むと共に、来年度から新設されるコースの1期生として、それぞれが目標を持って努力して、さらに成長して欲しいと思います。
附属高校では、一人ひとりが将来の目指す目標を定めて、附属中学校で身に着けた何事にも主体的にチャレンジすることを忘れずに、取り組んでください。
皆さんは、無限に大きな可能性を秘めています。今後の3年間には、辛いことも、諦めようと思うときもあるかもしれません。その時は、「玉磨かざれば光なし 光なければ石瓦たり」という言葉を思い出してください。ここでいう「玉」とは宝石の原石で、皆さん一人ひとりのことです。これからもまだまだ磨かなければ光りません。光らなければ道に落ちている石や瓦のかけらのように大した価値もありません。磨かれてこそ素晴らしい輝きを放ちます。辛く苦しいときは、宝石が磨かれている時だと信じて耐え抜いて欲しいと思います。皆さん一人ひとりが、光輝く人生を送ることを心から応援しています。
保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。また、三年間にわたり、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからも、さらに三年間本校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
卒業生の皆さんは、附属高校に進学後も、新たなものを「創造」し、よりよい方向へ「進歩」する校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに活躍してくれることを期待しています。
また、皆さんがかけがえのない貴重な中学校三年間を過ごした附属中学校を、これからも先輩として支えて欲しいと願っています。
七十名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
令和三年三月十七日
兵庫県立大学附属学校総長 八重 真治
兵庫県立大学附属中学校長 小倉 裕史
令和2年度 兵庫県立大学附属高等学校 第25回卒業証書授与式 式辞(R3.2.27)
テクノの地に春の息吹が満ち始め、躍動の気配をただよわせるようになりました。今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として兵庫県立大学学長 太田勲様、PTA会長 池尾和彦様、同窓会長 岡田慎平様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属高等学校 第二十五回卒業証書授与式をこのように挙行できますことは、卒業生はもとより本校にとりましても大きな喜びとするところであります。
ただ今、本校における全課程を修了し卒業証書を手にした百五十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。本校の教職員を代表し、心からお祝い申し上げます。
附属高校での三年間に出会った良き仲間と一緒に机を並べて勉強し、文化祭や体育大会などの学校行事では、クラスのみんなと団結し、校訓「創進」、「創造と進歩の人たれ」のもと精一杯取り組みました。
本校は、兵庫県立大学の附属学校として、また併設型中高一貫校としての魅力・特色を活かした教育に取り組んでいます。1つ目は、兵庫県立大学の教員や研究者を招いたり、大学を訪問したりして行われる「高大連携教育」、2つ目は、数学や理科を重視して観察・実験を取り入れた授業や、県教育委員会主催の「数学・理科甲子園」や研究発表会への参加などの「理数教育」、3つ目は、英語スピーチコンテストの実施や、台湾での研修旅行、オーストラリア、タイ、韓国の3か国との交流活動、アメリカへの語学研修などを行う「国際理解教育」です。
これほどの魅力・特色を持つ高校は県下にも例がないかと思います。皆さんは、それらに積極的に参加して多くの経験を積んで成長してくれました。
しかし、高校生活最後の年は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、臨時休業が2か月続いた不安なスタートとなりました。さらに文化祭や球技大会などの学校行事が中止され、体育大会なども規模を縮小して無観客での実施となり、部活動も最後の大会が中止や代替大会となって、残念な思いをした人もたくさんありました。
臨時休業中は、県立大学からの支援を受けた遠隔授業も行いましたが、授業進度が遅れて受験勉強も不安な中での頑張りであったと思います。黎明寮が閉鎖される時期もあり、また弁当形式での三密対策を取っての部屋での食事、交流行事がなくなったりして残念な生活になったと思います。
そんな中、皆さんは、最後まで精いっぱい取り組んでくれたことを大変うれしく思っています。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことと思います。
「夜明け前が一番暗い」という言葉を知っているでしょうか。これは、兵庫県立大学のポスターにも書いてある言葉で、職員室と会議室の間に貼ってあるので見た人も多いかと思います。
たいへんな状況と受験勉強で一番辛く苦しい時期が重なり、これまでの人生で一番暗かったことと思います。しかし、そんな時期を乗り越えて、夜明けが訪れようとしています。どんなに暗くても、兵庫県の緊急事態宣言が明日をもって解除されるように、必ず夜明けは来るのですから。
これからは、一人ひとりが目指す目標に向かって、本校で身に着けた力を存分に発揮してください。今後の人生には、辛いことも、諦めようと思うときもあるかもしれません。その時は、「玉磨かざれば光なし 光なければ石瓦たり」という言葉を思い出してください。ここでいう「玉」とは宝石の原石で、可能性を秘めた皆さん一人一人のことです。宝石の原石は磨かなければ光りません。道に落ちている石や瓦のかけらのように大した価値もありません磨かれて素晴らしい輝きを放ちます。辛く苦しいときは、宝石が磨かれている時だと信じて耐え抜いて欲しいと思います。皆さん一人ひとり光輝く人生を送ることを心から応援しています。
保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様のご卒業を心より祝福申し上げます。また、一貫生は六年間、高入生は三年間にわたり本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。これからも、本校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
卒業生の皆さんは、それぞれ違った進路に進み、将来違った職業に就いて、違った人生を歩むことになりますが、新たなものを「創造」し、よりよい方向へ「進歩」する「創進」の精神を忘れず、社会を牽引し地域を支える人材として活躍してくれることを期待しています。
また、皆さんが人生の中で、かけがえのない最も貴重な高校三年間を過ごした母校がこれからも皆さんの心の支えであり続けることを願っています。
百五十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す新しい世界で常に誠実さをもって努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
令和三年二月二十七日
兵庫県立大学附属学校総長 八重 真治
兵庫県立大学附属高等学校長 小倉 裕史