中間考査2日目…、今日は太陽の日差しもあり過ごしやすい一日となりました。生徒は今日も時間の限り考査に向け全力で取り組んでくれたことでしょう。先生方も生徒が下校したあと採点等で忙しそうにしていますが、今日は11時より県立村岡高等学校の今井典夫先生に講師としてご来校いただき、「村岡高校の実践に学ぶ総合的な探究の時間の在り方」と題して職員研修を行いました。
村岡高等学校は、千種高校と同様に急激な過疎化が進む山間地域にありながら、教科「総合的な探究の時間」の中で地域、行政、企業、大学と密接に関わり、地域に学び地域と協働する学校づくりを行う先進校です。実は、今井先生の初任校は千種高校で、本校のカルチャー部(千種太鼓)の創設や演劇文化の導入に力を注がれてきた伝説の先生…、私も節ちゃんのお店でお名前を聞いたことがありました。そんな事もあり、今井先生と関わりの深い地域の皆さま7名が特別参加しての職員研修となり、大変盛り上がりました。
約70分の講演会の中で、「これでもか」と言わんばかりに様々な取り組みの紹介を受けました。わずか18名ほどの教職員で、どうやってこんなスゴイ事が出来るのか!?私の中では目からウロコのお話ばかりで、その取り組みの深さの違いに驚かされました。もちろん、すべて真似できるものではありませんが、本校の「総合的な探究の時間」をより良いものにするためのヒントがたくさんあり、大変勉強になりました。最後に、地域から高校が無くなったら地域は錆びれる…、「千種高校は私の第2の故郷、これからも要望があればいつでも来ますよ」と温かいお言葉をいただきました。今井先生、本日は貴重なお話を有難うございました。今日のお話をもとに、千種だから出来る「総合的な探究の時間」を、生徒たちとともに作り上げていきたいと思います。
本日より、2学期中間考査がスタートしました。寒くなったり、暖かくなったりと気温の変化が大きい時期ではありますが、10月17日(月)までの間は勉強最優先で頑張ってほしいと思います。
さて、報告が遅くなりましたが、9月25日(日)に県立明石西高等学校で開催された兵庫県高等学校秋季ライフル射撃選手権大会のビームライフルの部で、本校の藤井大樹くん(2年・山崎東中出身)が10位に入賞し、11月20日(日)に大阪府能勢町の国体記念能勢ライフル射撃場で開催される近畿高等学校秋季ライフル射撃選手権大会への出場権を獲得しました。実は、近畿大会に出場するためには上位9位までに入る必要があり、藤井くんの得点576.4点は9位の他校生と同点だったのですが、ルール上ほんのわずかの差で10位と判定されたのです。その結果を知り、当日はクールな藤井くんも悔しさをあらわにしていたと言います。藤井くんの得点は、自己新記録であり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、それ以上に近畿を逃した悔しさが上回っていました。
しかし数日後、朗報が届きます。なんと上位者の中で近畿大会出場の辞退者がいたため、次点の藤井くんにその権利が舞い降りてきたのです。「棚からぼた餅」ということわざがあるように確かにラッキーではありますが、棚の下(10位)にいたから得られる権利です。地道に努力する姿を天の神様が見てくれていたのでしょう。
ライフル射撃部は、3年生の猶原さん、藤原さんなど全国大会出場を果たした実力者が引退しましたが、こうして新たな後輩が出てきてくれたことを心から嬉しく思います。近畿大会でも頑張ってほしいです。
今朝の千種町は10℃(午前7時時点)とこの秋一番の冷え込みとなりました。波賀方面から鳥ケ乢トンネルを抜けて峠越えしてきた先生は、「峠の温度計は6℃でしたよ!」と私に報告してくれました。「いやぁ~、寒くなりました…」私は寒さに弱いので、今朝は千種の寒さを予想してズボンの下にインナーを装備し、ウインドブレーカーを身にまとい真冬なみの装備で出勤しましたが、ちょうど良かったです。それに比べ本校の生徒は寒さに強い!!全員がブレザーも着ずに長袖カッター、ブラウスで登校していました。明日から中間考査…、体調管理を万全にして十分に力を発揮してくれることを願います。
さて、10月8日(土)に第40回西播磨高校生英語スピーチコンテストが姫路市立琴丘高等学校で行われ、本校から山本実央さん(2年・一宮北中出身)が出場しました。このコンテストに本校生が出場するのはおそらく初めてで、担任であり英語科の村上望大先生とマンツーマンでこの日に向けて準備、練習を繰り返してきました。出場者は14名で、西播磨地区の精鋭が集うこのコンテスト…、今年度も、帰国子女が含まれていたりと非常にレベルの高いものとなりました。受付でくじ引きがあり発表順を決めるのですが、山本さんはなんと1番のくじを引きます。それでも動じることなく、「Effort will lie.But it will never be in vain(努力はウソをつく。でも無駄にはならない)」という演題で出場しました。山本さんは、硬式野球部に所属し誰よりも熱心に練習に励んでいますが、どんなに練習を頑張っても試合には出場できません。「努力は必ず報われるなんてウソだ!」と心が落ち込んでいた時、フィギアスケートの羽生結弦選手から「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」の言葉を聞いて、救われ気づきがあったと言います。そうした想いを約5分間の英語スピーチで立派に発表しました。
上位3人に与えられる県大会出場は叶いませんでしたが、山本さんの挑戦する気持ちに改めて勇気をもらいました。山本さん、お疲れ様でした。「努力は無駄にならない…」いいですねぇ…、どんな事でも心の持ちようで無駄にもなるし力にもなる。今後もポジティブ思考で自身を成長させていってください。
昨日の5,6限目、1学年全員の生徒の手による「米の選別」実習を行いました。収穫後、田住先生によってきれいに調整された玄米ですが、より品質の高い玄米にするため不完全米(青米、焼け米、胴割れ米、砕米、変形米、心白米など)をカルトンと呼ばれる黒と白の専用皿とピンセットを用いて取り除いていく作業…集中力と根気が求められます。
しかし、生徒たちは休み時間も返上して米の選別に没頭…、見事な集中力で不完全米を取り除き、黙々と実習に取り組んでいました。この選ばれしお米は、「全国農業高校お米甲子園」(山梨県で開催)と「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」(山形県で開催)という2つの全国規模の食味コンテストに出品し、今年も金賞以上の獲得を目指します。
もちろん、玄米は不完全米も含めて全ておいしく食べられます。しかし、生産されたお米の中にも何割かはこうした不完全米があり、その割合に応じてお米の等級(1等、2等、3等、規格外)が決まることを、生徒たちは体験を通して学ぶことが出来ました。出品用の玄米は、今日の2時間だけでは全然足りません。今後も、放課後等の時間に生徒の自主的な取り組みを期待しますし、来週には小中学校でも同じ選別授業を行う予定です。頑張っていきましょう!
今朝の神戸新聞に「小中高合同稲刈り」の記事が掲載されました。今年のお米の収穫量は、過去最高の223kgでしたが、お米の食味値を競うコンテストではどんな評価を受けるのか!?
千種の自然環境の力と小中高生の地道な取り組みによって生産されたお米はまずかろうはずがありません。本日から、コンテスト出品に向けた小中高生による選別授業がスタートします。児童生徒の皆さん、頑張りましょう!
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