学年・専門部

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人と自然科 地域自然保護 ありまふじ夢プログラムを実施しました

 12月12日(火)人と自然科3年生地域自然保護(学校設定科目)の授業で、ありまふじ夢プログラムを有馬富士公園で実施しました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 「地域自然保護」の授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラム『夢プログラム』を生徒自身が企画し、実践する授業を行ってきました。

 以下関連記事のバックナンバーです

 地域自然保護 今年もスタートしました

  現地フィールドワークその1 パークマネジメントについて学ぶ

 現地フィールドワークその2 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験

 現地フィールドワークその3 有馬富士公園の昆虫を捕まえる

 現地フィールドワークその4 里山管理を体験する

 現地フィールドワークその5 棚田を管理し土と触れ合う夢プログラム体験

 ありまふじ夢プログラム 中間発表会実施

 そしていよいよこの日は集大成。自分たちが夢プログラムを企画し実施する日となりました。有馬富士公園は、遊びの王国を利用する小さなお子様を連れた家族連れ、環境学習で利用する小学生、散歩のために利用する年配の方・・・とたくさんの地域の方が利用されていますが、中高生の利用が少ないという現状があります。ということで、今年の夢プログラムのテーマも『高校生に有馬富士公園の魅力を発見してもらうためのプログラム』としました。

 この日は雨予報で朝から小雨が降っていましたが、公園に到着した11時ごろには雨も上がり、過ごしやすい気候となりました。ホストとなる3年生も3か月間かけて準備してきたプログラムの成功に向け、最終準備を進めます。

 

 12時ごろ、本日のゲストの到着です。この日ゲストとして迎えたのは、来年度地域自然保護を受講する予定の人と自然科2年生19名です。全員楽しむ気満々です。

 まず最初の夢プログラム。タイトルは「treasure hunter~宝を掴み取れ~ in Arimafuji park」です。

 有馬富士公園の人気スポットといえば「遊びの王国」。5人1組の班で様々な遊具に隠された有馬富士公園に関する問題を探し、謎解きしていくプログラムで、遊びながら有馬富士公園全体のことについて知ってもらうことが目的です。一番早くに全問正解した班にはお宝がGETできます。説明を聞き、問題と地図を受け取った後、一斉にスタートです。

遊具の影や天井、林の中に問題が隠されています。

 そして問題の隣には豆知識があり、そこには別の問題のヒントとなることが書いてあるので、メモを取りながら問題を解いていきます。なかなか手が込んでいますね。ゲストの2年生は遊具で遊びながら、問題を見つけていき、有馬富士公園について楽しく学んでいました。

 最後は結果発表。優勝チームはお宝GETです。おめでとうございます。

 楽しくアクティブに有馬富士公園について学んだ後は、2つ目の夢プログラム。タイトルは「学びを豊かに、自然探索」です。

 

  有馬富士公園は里山をテーマとした公園で、豊かな自然な魅力の一つ。そして多様な動植物が生息しています。そこで発見した動植物を撮影しながら園内をハイキングし、自然の中で学ぶ楽しさ、大切さを知ってもらうことが目的です。ハイキングコースは「ゆったりコース」と「ハードコース」の2コースで実施。「ゆったりコース」は遊びの王国からかやぶき民家までの緩やかな遊歩道を約1時間かけてゆっくり歩くコースです。

 草地の生態園や水辺の生態園など、様々な場所に寄り道しながら、植物や昆虫を観察、写真を撮影し有馬富士公園の豊かな生態を体全体で感じました。

 一方で体力に自信のある参加者は「ハードコース」。公園のシンボルである有馬富士の頂上に登るコースです。安全にハイキングするための注意をしっかり行いスタートです。

 登山道では遊歩道とは異なった植生が見られます。昆虫の卵や真っ赤に実を付けたナンテンの木など、気に入ったシーンの写真を撮りながら進んでいきます。

 途中険しい道もありましたが、どうにが全員山頂に到着。山頂からの景色が一番の撮影スポットでした。 

 

  全員かやぶき民家に戻り、最後の夢プログラムは「有馬富士公園の豊かな自然を食べてみよう!!」です。先ほどもお伝えしたとおり、里山をテーマとした有馬富士公園は自然が豊かですが、その自然の魅力をどのようにしてもらったら良いか・・・考えた結果、特別な許可をいただき有馬富士公園で野草や樹木の葉、木の実などを事前に採集、乾燥、調理し、夢プログラム当日に自然を食べてもらうことで、魅力を体感してもらうことにしました。

 

  今回はドングリ粉を使用したクッキー。そして野草はクロモジ・クマザサ・ヤマノイモ・ヨモギを乾燥させて茶葉にし、野草茶として味わってもらいました。試飲、試食の前にそれぞれの植物の効能、アレルギーに対する注意などを行い、早速試飲、試食です。

 

 ドングリクッキーは何度も試作を重ね、100%・50%・チョコチップの3種類を準備。あっという間になくなりました。

 そして野草茶はかなりのくせがあったようで・・・一番人気はクロモジ茶でした。

  楽しい時間も終了・・・と思ったら最後にサプライズ。二つ目のプログラム「学びを豊かに、自然探索」で自分たちが撮影した写真がその場でプリントされ、記念にプレゼント。

 さらにさらに、3年生がこの日までに何度も公園を訪れ、自分たちで撮影した植物や昆虫の写真が収録された、お手製の有馬富士公園写真集もプレゼントされました。

 楽しかった時間もあっというまに過ぎていき、2年生は大満足で学校に戻っていきました。記入してもらったアンケートの結果を見ても「全部楽しかった」「有馬富士公園の自然を感じることができた」など、高評価で、とても充実した、時間だったようです。

 頑張った3年生も、この日で有馬富士公園での活動は終了です。最後にかやぶき民家を背に、集合写真を撮りました。

 

  ホストを務めた3年生の皆さん、夢プログラム実施いかがでしたか?どの夢プログラムも高校生らしいアイデアで、有馬富士公園の魅力が十分伝わり、とても魅力的な内容だったと授業担当者は感じました。来週の授業ではプログラムの振り返りを行い、夢プログラムをまとめた模造紙を作成しましょう。(作成した模造紙は完成次第、有馬富士公園内にある、三田市自然学習センターに展示させていただく予定です。)

 最後にお世話なりました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

78回生 NIE講演会

12月12日(火)、3・4時間目に兵庫県NIE推進協議会 三好 正文 様にお越しいただき、78回生(人と自然科・総合学科)を対象に新聞の読み方講座を実施しました。

   

今夏、77回生総合学科もこの新聞の読み方講座を受講しております。

その時の様子は、こちら

  

今回の講座でも、新聞の特長を数点教えていただき、実際に新聞を手にして目を通す機会がありました。

「12日の朝刊に、師走っぽい記事は何本あるか」を生徒たちは数えていました。

本文を読まずとも、見出し・前文に目を通すだけで季節や内容が推測できましたね。

また、「師走っぽい記事」にも地域経済面やオピニオン面、広告など、記事の種類にもバリエーションがあることが分かりました。

  

SNSで情報を集めることが多い中、注意しなければならないのは「フェイクニュース」です。新聞で報道されている記事は、「事実の裏付け」をして掲載しているため、信頼性があります。この「信頼性」はSNSのニュースと新聞の違いでした。

 

情報で満ち溢れている現代では、自分自身で取捨選択ができるようにならなければなりません。どこの誰が発信した情報であるかを日々確かめることが大切ですね。

ARIMA探究Ⅰ 中間発表会 その2

12月11日(月)3・4時間目に77回生総合学科ARIMA探究Ⅰのコース別中間発表会を実施しました。

今回は4つのコースのうち、3つのコースで中間発表会を行いました。

(「サイエンス」コースは、11月27日に実施済みです。サイエンスコースの中間発表会については、こちら

 

今回の中間発表会においても、各コースで講師の先生方をお招きし、ご講評をいただきました。

グローカルコースは甲南大学 教授 久保 はるか 氏、

生活デザインコースは湊川短期大学 准教授 小原 宏基 氏

共生社会コースは三田市健やか育成課 藤園 真奈美 氏、北山 直子 氏

にお越しいただきました。

 

「グローカル」発表の様子

  

「生活デザイン」発表の様子

  

「共生社会」発表の様子

  

 

各担当教員のグループ代表として、わかりやすいスライドや言葉を選びながら発表を行なっていました。サイエンス同様、発表後の講師の先生方からの質問に対する応答を見ていると、これまでの探究活動の成果がよく発揮されていたと思います。また、いただいたアドバイスは、発表者だけでなく、発表を聞いていた生徒たちにとっても、今後の探究活動のきっかけになったと思います。

4名の先生方、ありがとうございました。

 

さて、年内の探究は18日(月)が最終です。

来年7月の最終発表に向けてまたコツコツと頑張りましょう。

 

人と自然科 農業クラブ福祉施設の花壇装飾活動実施

 人と自然科では、日頃の授業や実習で学び、身につけた技術を活用し、様々な活動行っています。先日も三田市消防本部や三田警察署の花壇装飾を行いました。

 三田市消防本部前の花壇装飾 Seasons in Autumn に関する記事はこちら

 三田警察署の花壇装飾 Seasons in Autumn に関する記事はこちら

 今年最後の装飾活動として、2学期期末考査が終わった12月7日(木)篠山市にある福祉施設「丹南精明園」を訪れ、花壇装飾活動を行いました。人と自然科は14年前からこの活動を継続して行っています。この日に向け、生徒自ら栽培したパンジー、ビオラ、ノースポールなど1000鉢を持参しました。

 今回装飾を担当したのが人と自然科農業クラブ役員生徒10名です。人と自然科のような農業を学ぶ学校には『農業クラブ』という組織があり、人と自然科に所属する生徒全員が所属する組織です。そして、その組織をまとめる役目、そして人と自然科を盛り上げるための中心的な活動をしているのが農業クラブ本部役員の生徒です。(農業学科独自の生徒会のようなイメージです)

本部役員が承認された、令和5年度農業クラブ後期総会 に関する記事はこちら

 今回の活動では園内5カ所の協同花壇、プランタを装飾しました。上記の後期総会で役員に承認された1・2年生の生徒が参加。初参加の1年生の生徒が2年生の生徒に教わりながら約2時間半で華やかな花壇に仕上げていきました。

 この日は風も強く寒い中での活動となりましたが、素晴らしい花壇に仕上がりました。また、今回も感染リスクを考え農業クラブの生徒だけで植え付けていきました。一緒に交流しながら植えるのはもう少し時間がかかりそうです。

 最後に中央の協同花壇で集合写真を撮りました。

 丹南精明園を訪れた際は是非ご覧下さい。

人と自然科 77回生総合実習「野菜班」始動!

人と自然科では3年生から、より専門的な知識や技術を学ぶために「草花」・「果樹と緑」・

「野菜」と専攻班に分かれて総合実習を行います。

本日(12/8)から専攻班に分かれての実習がスタートしました。野菜班は13名の生徒が

選択しています。

第1回目の実習は来年に向けての土壌管理です。この時期の管理によって次年度の

野菜の出来栄えは大きく左右されます。今回は土壌pHを矯正することと消毒すること

を目的として石灰を散布しました。

2年間、同じクラスで学んでいるので協力体制もバッチリです。あっという間に予定

していた実習は終了しました。現3年生の登校も残すところ、あと1ケ月となりました。

これから、有馬高校の農場の中心は77回生の出番です。今後もブログで実習について

報告します。1年間の成長をお楽しみにしてください。