看護専攻科トピックス
11期生 看護研修旅行
後期から「災害看護・国際看護」の授業が始まります。その授業の事前研修として2か所の施設を訪問しました。午前は人と防災未来センターを訪問し、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災の体験談を語り部の方から聞いたり、映像を見ました。看護師を目指すものとして、もし災害が起こったらどのようなことをするべきかをそれぞれが考えることができました。また、体験談の中で特に印象に残ったのは「人の優しさや助け合う心など、お金で買えないものが大切なことに気付けた」という語り部の方の言葉でした。昼食は神戸ベイシェラトンホテル&タワーズでテーブルマナー講座を受けました。慣れない雰囲気に緊張しながらもフォークとナイフを使っておいしいフランス料理をいただきました。午後はJICA関西を訪問し、JICAの概要や役割、世界を視野に入れた取り組みなどを学びました。さらに、青年海外協力隊の看護師としてマラウイ共和国に行かれていた方の体験談を聞きました。今まで考えたことのなかった開発途上国の現状を目の当たりにして、国際看護の必要性や自分の生活を見直す機会にもなりました。1日という短い時間でしたが、この研修での多くの学びをこれからの授業や生活に生かしていってほしいと思います。
【学生の感想】
・震災を経験された語り部の方から心にトラウマが残っていると聞きました。災害は一瞬の出来事だが一生残る傷を負っているため、災害発生後に不安や恐怖を親身に傾聴したり、ストレス緩和ができるような場を作ったりして長期的に関わる必要があると感じました。
・JICAで青年海外協力隊の体験談を聞くことで以前より身近に感じるようになり、開発途上国で生じている問題は他人事ではないと考えるようになりました。写真を見せていただくことで、生活や文化の違いが想像以上で驚きました。相手国に行う指導の中では、相手国の人々の考え方を尊重し、理解しようとする姿勢が大切で自分の価値観を押し付けないようにする必要性があると感じました。