看護専攻科トピックス

看護専攻科トピックス

13期生 臨床看護総論Ⅱ ひめマリアにて(終末期演習)

 シミュレーションセンターのトレーナーの方から事前に提示された患者情報を基に、グループで必要情報は何かを考えました。その後、模擬患者さんのところに行き、代表の学生が患者さんの情報を収集します。

 

 得られた情報からグループでアセスメントを行い、さらに必要な情報を収集します。

 

 それらの情報から終末期の患者さんに必要な看護を考えていきました。最初は戸惑いもあった学生ですが、だんだん模擬患者さんやその家族背景を考えられました。また、グループワークをする中で自分とは違う意見を聞き、価値観の違いによって選択肢が異なることも実感しました。

 

災害看護実習

 「看護の統合と実践」の実習科目内に、災害看護実習があります。施設に行く前に、校内でトリアージの方法、応急処置(三角巾や包帯法など)、担架による搬送法やトラウマメイクについて講義・演習を行いました。

 7日の午前中は日本赤十字社兵庫県支部の方からトリアージ・救護ポジションについての講義を受けました。その後、外に出てトランシーバーの使用方法やワンタッチテントの組立て・たたみ方を教えていただきました。さらに、実際に自分達でトラウマメイクをして傷病者になり、大地震による災害を想定しシミュレーションを行いました。

 午後からは、兵庫県災害医療センターの方から、基幹災害拠点病院について、DMATの活動の実際について講話をしていただき、センターの役割や災害医療体制、医療及び看護活動について学ぶ事が出来ました。

 

<災害シミュレーションの感想>

・看護師として赤エリアでの2次トリアージや応急処置を通して、目に見える外傷に気を取られず全身をチェックすることと早期に状態把握して優先度を決定し搬送できるようにすることの重要性を感じた。

・円滑な連携を図るために、簡潔明瞭に伝えることや情報の選択が必要であると感じた。また、すべてにおいて優先順位をつけて行動することが必要であり、そのことが、より多くの命を救うことにつながると考えた。

・傷病者役として1次トリアージで黄色と判断された後、長時間搬送を待たされた。自分の状態がどうなっているのか、これからどうなるのかが不安や恐怖でいっぱいだった。それを救助者に伝えたかったが、必死な姿を見て声がかけられなかった。この経験から、初めにトリアージをするときに簡潔明瞭に今の状態やこれから行うこと、優先順位によって少し処置を待っていただくことなどを伝えていれば少しでも不安の軽減につながるのではないかと考えた。

  

  

  

  

臨床看護総論Ⅱ(外部講師)

 今までの実習では1名の患者様を受け持っていましたが、実習後半にある統合実践実習では2名の患者様を受け持ちます。多重課題となるため、時間配分を考えながら必要な情報を的確に収集し、看護を展開していく必要があります。その実習を前に、シミュレーションセンターひめマリアの方に来ていただき、2名の受け持ち患者様への情報収集の方法や関わり方を学びました。教員が患者役となり演じることで、臨床に近い形で体験することができました。多くの場面設定に対してのシミュレーションを行い、その都度グループでの話し合いを繰り返すことで、適切な対応方法を考える事につながりました。途中で予期せぬ突発事象が起きたりして、冷静さを保ちながら臨機応変に対応することや常に優先順位を考えながら行動することの難しさを感じた時間となりました。

 

<授業後の感想>

・多重課題に対応することへの難しさを知った。まずは自分が落ち着いて、対処行動をとるように心がけることで、冷静に対処ができ、患者様の安全・安楽にもつながると考えた。

・患者様の目標は、看護者だけで決定するものではなく、バックグランドを含めて1人1人にあったものを患者様と考える必要があると感じた。看護目標の決定や2人の患者様の優先順位の決め方は、今後の実習や看護師として働く際にも役に立つと思った。

・身体面ばかり着目してしまいがちであったが、それだけでなく精神面・社会面にも目を向け、視野を広げることの重要性やその方に興味関心を持って関わることがとても大切であると学べた。

・限られた時間の中で、何を優先して関わるのかを常に考えられるようにしたい。今回の演習を生かして1人1人の患者様と向き合って積極的に関わっていきたい。

  

  

11期生 看護研修旅行

 後期から「災害看護・国際看護」の授業が始まります。その授業の事前研修として2か所の施設を訪問しました。午前は人と防災未来センターを訪問し、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災の体験談を語り部の方から聞いたり、映像を見ました。看護師を目指すものとして、もし災害が起こったらどのようなことをするべきかをそれぞれが考えることができました。また、体験談の中で特に印象に残ったのは「人の優しさや助け合う心など、お金で買えないものが大切なことに気付けた」という語り部の方の言葉でした。昼食は神戸ベイシェラトンホテル&タワーズでテーブルマナー講座を受けました。慣れない雰囲気に緊張しながらもフォークとナイフを使っておいしいフランス料理をいただきました。午後はJICA関西を訪問し、JICAの概要や役割、世界を視野に入れた取り組みなどを学びました。さらに、青年海外協力隊の看護師としてマラウイ共和国に行かれていた方の体験談を聞きました。今まで考えたことのなかった開発途上国の現状を目の当たりにして、国際看護の必要性や自分の生活を見直す機会にもなりました。1日という短い時間でしたが、この研修での多くの学びをこれからの授業や生活に生かしていってほしいと思います。

【学生の感想】

・震災を経験された語り部の方から心にトラウマが残っていると聞きました。災害は一瞬の出来事だが一生残る傷を負っているため、災害発生後に不安や恐怖を親身に傾聴したり、ストレス緩和ができるような場を作ったりして長期的に関わる必要があると感じました。

・JICAで青年海外協力隊の体験談を聞くことで以前より身近に感じるようになり、開発途上国で生じている問題は他人事ではないと考えるようになりました。写真を見せていただくことで、生活や文化の違いが想像以上で驚きました。相手国に行う指導の中では、相手国の人々の考え方を尊重し、理解しようとする姿勢が大切で自分の価値観を押し付けないようにする必要性があると感じました。

 

 

臨床看護総論Ⅱ(外部講師)

 5月9日から始まる看護臨地実習を前に、専門領域の看護師から講義、ロールプレイやシミュレーションを入れながら、患者様への看護がイメージしやすいように教えていただきました。

 25日は姫路北病院に就職した卒業生2名がプロセスレコードの書き方やロールプレイを通して精神科患者様への対応などを教えてくれました。

 

 

 26日はメディカルシミュレーションセンターひめマリアから来ていただき、周術期と終末期の観察点やアセスメントの方法、各領域での看護のポイントを学びました。

 

 

 28日は赤穂中央病院の感染管理認定看護師から術直後の観察やフィジカルアセスメントの視点を学びました。

 

 

 これらの授業を通して、専攻科1年生の座学で得た知識が臨地実習で実際に活かせる知識となりました。来てくださった講師の先生方、ありがとうございました。