塔陵健児のひとりごと

2026年3月の記事一覧

JR姫新線講演会

3月4日(水)、JR姫新線より区長の山本様をはじめ、5名の乗務員の皆さまにお越しいただき、講演会を開催しました。

お話の中心は、駅員の方々が日々大切にしている「安全運行」への思いと具体的な取組について。そして、不正乗車の問題や、公共交通機関を利用する際のマナーについても、分かりやすくお話しいただきました。

何気なく利用している電車の裏側には、多くの方々の責任感と努力があることを改めて知る機会となりました。

姫新線は、佐用高校にとってなくてはならない存在です。
今回学んだことを忘れず、一人ひとりがマナーを守り、誰もが安心して利用できる環境をこれからも大切にしていきたいと思います。

ご講演いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

笑顔を届けた一日

家政科2年生が社会福祉法人佐用福祉会「いちょう園」を訪問しました。

生徒たちは、この日のためにレクリエーションを4種類企画。
利用者の皆さんに楽しんでいただけるよう、内容や進行を何度も話し合い、準備を重ねてきました。
当日は、会場に笑い声と拍手が広がり、自然と心の距離も縮まっていきました。

後半は、ファッション造形基礎の授業で制作した衣装によるファッションショー。
一針一針思いを込めて作った衣装を身にまとい、少し緊張しながらも堂々と歩く姿に、温かい拍手をたくさんいただきました。

「楽しかったよ」「また来てね」
その言葉が、何よりのご褒美です。

学んだ技術や知識は、人とつながってこそ生きるもの。
今回の訪問で、生徒たちは“誰かのためにできること”の大切さを改めて実感しました。

貴重な機会をいただいた「いちょう園」の皆さま、ありがとうございました。

 

時代

昨日、臨時の生徒総会がありました。
議題は、校則改定について。

グレーの靴下が認められること。
高温期のネクタイ・リボン着用義務の緩和。
携帯電話はこれまでどおり、必要な時に先生の許可を得て使用すること。

文章にすれば、たったこれだけのことです。
けれど、そこに至るまでには、たくさんの意見と、たくさんの思いがありました。

「時代に合わせて改定する。」

よく聞く言葉です。
でも、そもそも“時代”って何だろう、

流行のこと?
世の中の空気?
SNSの声?

きっと、それだけではない。

時代とは、
一人ひとりの声の積み重ねなのだと思います。
暑さの中で感じた違和感。
日々の生活の中での小さな不便。
「こうだったらいいのに」という、静かなつぶやき。

それを集め、話し合い、考え、
学校としての形にしていく。
その過程こそが、“時代に合わせる”ということなのかもしれません。

校則は、縛るためだけにあるものではなく、
私たちがよりよく学校生活を送るための約束です。
変えることは、壊すことではない。
守るべきものを守るために、整えるということ。

今日の決定が、
誰かの学校生活を少しでも過ごしやすくするなら、
この総会には意味があったと信じたい。

そして何より、
意見を出してくれた皆さん、
真剣に耳を傾けてくれた皆さんに感謝しています。

“時代”は遠くにあるものではなく、
今ここにいる私たち自身の中にある。

そう思えた一日でした。

 

靴箱の星

卒業式のあと。
校舎に残ったのは、静けさと、靴箱の中の数足の靴。
そして、置き去りにされた花束ひとつ。

祝福だったはずの花。
想いが込められていたはずの花。
でも今は、誰にも見られず、誰にも呼ばれない。

地球には「付喪神(つくもがみ)」という考え方がある。
長く使われたものには魂が宿るという思想。
モノは、ただの物質ではなく、記憶を抱える存在になる。

靴と花を見ていると、ふと思う。
いつか自分も、
誰かの記憶の片隅に置き去りにされる存在になるのだろうか、と。
忘れられることへの、ほんの一抹の不安。

でも地球人は言う。
「ものを大切にしよう」と。

それはきっと、
モノの話ではなく、
想いの話で、
時間の話で、
人の話なのだ。

大切にするということは、
使うことではなく、
忘れないことなのかもしれない。

――地球は、やっぱり、やさしい星だ。