福祉探求科

1. 2ツ星「ひょうごの達人」招聘事業~認知症看護認定看護師による講演会~

投稿日時: 10/03 森垣 知美

 さて、9月の介護実習から帰ってから2週間ほどが経ちました。お世話になった施設の皆様、ご利用者様、ご家族の方、本当にありがとうございました。

 10月3日(金)5,6限、2年次に向けて、高槻病院の認知症看護認定看護師 田中さおり様より、認知症についての講演をしていただきました。田中様は日々認知症の方やご家族の相談に乗られながら、現場での研修を行われています。また、認知症の方への対応について「実践」「指導」「相談」をされています。

 

 生徒たちは、1年次で「VR認知症体験講座」を受け、授業の中でも認知症について学んだりしていますが、改めて認知症の種類や症状、特徴を知ることができました。またそのケア(認知症の方への対応)について、詳しく聞かせていただきました。

 認知症の症状として、「夕暮れ症候群」なるものがあります。夕方になると「家に帰る」という利用者さんがおられ、その対応に苦慮する場面が多くあります。まずは「帰りたいんですね」と本人の気持ちを受け止めること、それから「帰ったらどなたがいらっしゃるのですか?」(お母さんやご兄弟が待っているからという発言には)「お母さんはどのような人ですか?」など対話を進めていくと、安心につながるそうです。「笑顔で」「優しく」「敬語で」話すことが、認知症の方への基本的なコミュニケーション技術であると学びました。今回学んだ対話技術を駆使して、よりよい対応につなげられると感じました。

 

 田中様は、数々の場で講座や研修を実施されており、今回も大変わかりやすい資料を作っていただき、認知症治療に関する薬や、認知症に関わる制度など多くの視点から教えていただきました。今後ますます学びを深め、認知症の方との関わりを大切にしていきたいと思います。11月実習でもたくさんの施設にお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。