福祉探求科だより
第37回介護福祉士国家試験激励会
令和7年1月24日(金)いよいよ日曜日に国家試験を控え、福祉探求科3年次生に向けて激励会を開催しました。校長先生、年次主任の先生に激励の言葉をいただき、3年間の学びの集大成として、精一杯力を発揮してきますと生徒代表が力強く宣誓してくれました。
当日までしっかりと体調管理し、本番に臨んでください。応援しています。
福祉探求科1年次の様子です
令和7年1月15日(水)3,4限を活用し、宝塚市立養護老人ホーム 福寿荘 池下荘長をお招きし、養護老人ホームについて多方面からお話をいただきました。池下さまは、本校の2期生で、福祉探求科の介護実習では長年、実習指導者をご担当いただいておりました。また、前回の介護実習報告会において、生徒の発表への講評をいただきました。
養護老人ホームに入所されるのは、65歳以上の方で、経済的な理由や環境上の問題により自宅での生活が困難な高齢者が対象であり、基本的に自立した生活が送れることが求められます。もし介護が必要になった場合、福寿荘は特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービスを受けることも可能です。
これまで生徒たちが実習で経験した特別養護老人ホームや介護老人保健施設とは異なり、ある程度自由な雰囲気で過ごされている方が多いようなイメージを持ちました。アルコールを飲む機会を設けたり、お金をご自分で管理し、使うことも自由。また外出も自由にできるとお聞きしました。もちろん、リスクを伴いますが、危険を予測したうえでどれだけ利用者さんのニーズに応えることができるのか、そういったアプローチも大切であることを学びました。
実際にどのような方が利用されているのか、具体例と共に示してくださり、深く理解することができました。
「利用者の方々にとって福寿荘が自分の家のような場所であると感じた」
「利用者のQOLが高く、比較的楽しく生活ができているのではないかと思った」
「リスクの中にあるニーズ等を考えてサービスを提供することが大切である」といった生徒からの感想もありました。
池下さま、お忙しい中、講演にお越しいただき、ありがとうございました。
福祉探求科3年次 介護実習閉講式
令和6年12月24日(火)福祉探求科第5期生の介護実習閉講式を実施しました。3年前に入学した時から1年に2回のずつの実習をこなし、合計450時間以上、利用者の方に関わる機会、直接ご指導いただく場をいただいてきました。実習だけではなく、福祉探求科での学びや3年間武庫荘総合高校で培ってきた力を発揮できる良い機会となりました。
それぞれのテーマは次の通りです。
・3年間の実習での学び
・レクリエーションの紹介~利用者さんの生活に彩りを~
・ADL向上のためのレクリエーション
・認知症に対する支援~持てる力へのアプローチ~
・介護過程から学んだこと~食事におけるリスクマネジメント~
・福祉探求科に学んで
特別養護老人ホーム エルホーム芦屋の施設長 河野 雅弘 様にお越しいただき、最後に講評をいただきました。河野さまには昨年度の実習報告会にも来ていただいており、生徒の成長を感じていただけたようです。河野様より、人を支えるためには相手について知ることが大切であるということ、知ろうとする姿勢がより良いケアにつながるといったお話をいただきました。3年次の実習にもたくさんの施設にお世話になりましたこと、改めてお礼申し上げます。
本日を迎えるために、生徒たちは何度も資料を作り直し、デモンストレーションの打ち合わせにのぞみ、前で発表する練習を繰り返してきました。多くの先生方に見守られ、発表している姿はとても頼もしく、やり切ったという充実感に満ちた顔をしておりました。校長先生や、年次主任の先生からもそれぞれ感想をいただき、これまでの取り組みを振り返ることにつながったようです。
1月26日には介護福祉士国家試験に27名が挑戦します。今日からさらに気合いの入った生徒たち、しっかりと取り組んでくれることと思います。
介護実習Ⅰ-2実習報告会
12月20日(金)5,6限に、福祉探求科1年次の実習報告会を実施しました。
11月1日~11月15日にかけて10日間、介護実習Ⅰ-2「ケア実習」を実施しました。ケア実習は、個々のご利用者さまに応じた科学的根拠に基づく生活支援技術の理解を目標として、それぞれの課題に取り組んできました。
実習では着脱介助、食事介助、入浴介助、排泄介助などさまざまな支援を経験させていただいたようです。その中で、授業で習った方法では対応しきれない、個々に応じたケアが大切であると多くの生徒が発表していました。ケアの実践は難しかったこともありましたが、たくさんの学びを得ることができました。
来賓には、宝塚市立養護老人ホーム福寿荘の施設長 池下 恭平 様にお越しいただき、講評をいただきました。池下さまは本校の卒業生でもあられます。実習ではさまざまなことを学べますが、特に利用者の方から教えてもらえる貴重な機会ですとアドバイスをいただきました。
また、10名以上の実習関係者の方にお越しいただき、発表を聞いて頂くことができました。1年次の実習では18もの施設で実習を受け入れて下さいました。お忙しい中、一人ひとりに丁寧な対応、指導をしていただき改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
介護実習Ⅰ-4実習報告会
令和6年12月19日(木)5,6限を活用し、福祉探求科2年次介護実習Ⅰ-4の実習報告会を実施しました。
入学してから4度目の実習を終え、3年次には報告会を行わないため(実習閉講式を実施します)、実習報告会としては最後の締めくくりとなる機会となりました。
実習Ⅰ-4では、3年次の「介護過程実習」に向けて「アセスメントの実施」が課題としてありましたが、一人のご利用者様の情報を収集し、その方の生活課題を考えることの難しさを実感したようです。その方が生きてこられた背景や、どのような経験をされてきたのか、何が好みでどのようなことに喜びを感じておられるのか…人の全体像を知るというのは、長年の付き合いがあっても難しいものですので、ましてや10日間の実習で知り得ることは不可能に近いとも言えます。ですが、「この方を知ろう」「この方のお困りごとは何か」と寄り添う気持ちがケアのスタートだと感じることができたようです。
今回は社会福祉法人福成会 生活介護あいあい 主任生活支援員 平郡 大輝 様をお招きし、報告会の講評をお願いいたしました。アセスメントの難しさや対応方法、介護観の在り方について貴重なお話をいただくことができました。また、お世話になった実習先の施設長さんや実習指導者の方々にもお越し頂き、生徒の学びを聞いて頂くことができました。お忙しい中本当にありがとうございました。
介護実習Ⅰ-4では13施設にお世話になりました。地域の方々のご協力に改めて感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いします。
福祉探求科1年次~神戸女子大学との高大連携~
12月10日(火)特編授業を活用し、台風の影響で延期となっていた神戸女子大学への訪問を果たすことができました。神戸女子大学社会福祉学科において、ソーシャルワークにおける支援の在り方や、社会福祉士の仕事についてどのような分野で活躍しているかなど具体的なお話しをしていただきました。
また、本校卒業生で、福祉探求科1期生の酒井琴美さんからご講話いただきました。「介護実習を筆頭とし、高校での学習は大変なこともあったが、福祉探求科での学びが、今の自分につながっている」と力強い言葉を伝えてもらいました。今回の交流や大学での講義体験を通し、ますます福祉の魅力を知り、人との関わりについて学びを深めていってほしいと思います。
講義のあとは、食堂の利用もさせていただきました。神戸女子大学のみなさま、お忙しい中、ご対応いただきましてありがとうございました。
福祉探求科1年次9月実習報告会
9月4日~9月18日の間、福祉探求科7期生が初めての実習に参加し、その報告会を10月15日(火)に実施することができました。1年次は20か所以上の施設に実習に行かせていただき、たくさんの学びがありました。
実習Ⅰ-1では「コミュニケーションの基本技術を用いて、信頼関係や人間関係の構築に必要な利用者とのかかわりについて理解する」という目標を立て、すべての介護の基礎となるコミュニケーションについて現場での学びを深めてきました。
コミュニケーションはただ相手の話を聞くだけでなく、その人を知ろうとする姿勢や、受容・共感・傾聴の技法を活用し、寄り添う心で接することが大切であると発表していました。はじめは緊張して挨拶もままならず、声も小さく、指導もたくさん受けたようです。ですが、元気よく笑顔で挨拶することが、コミュニケーションの第一歩であるとの気づきもありました。今後もまだまだ知識や技術の習得が課題となりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
福祉探求科2年次9月実習報告会
10月7日(月)福祉探求科2年次生が9月実習の報告会を実施しました。
2年次は9月4日~18日の平日10日間、高齢者及び障害者施設で介護実習を行いました。受け入れ施設は20施設以上に及び、地域のご理解、ご協力を得られましたことに改めてお礼申し上げます。
生徒たちは、介護実習Ⅰ-3「ケア実習」として、
(1)本人が望む生活を支えるための生活支援について理解できる。
(2)利用者を理解し、支援に必要な情報を収集することができる。
(3)利用者に応じたレクリエーションを企画し、運営できる。
といった目標をもって実習に挑みました。介護実習としては3回目の実践となり、緊張の中にも、少しゆとりをもって取り組めていた印象です。その振り返りとして報告会を実施し、それぞれの施設における学びを発表し合いました。最後に教頭先生より、「失敗から学べることもたくさんある」「実践を振り返り、他者へプレゼンテーションすることで改めて自身の中に学びを落とし込むことができる」とご講評をいただきました。実習が終わってから報告会まで時間のない中でしたが、しっかりと発表ができていたところに成長を感じました。
次回は11月1日~15日の平日10日間です。ご協力いただきます施設の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科第7期生 介護実習開講式
9月3日(火)福祉探求科1年次生において、介護実習開講式を実施しました。校長先生、年次主任の先生より激励の言葉をいただきました。
校長先生からは、「成長には少しの負荷が必要である」とのお言葉をいただきました。人は自分のできることの少し上の目標に向かって努力することで、更なるステップアップが図れることを教えてくださいました。また、年次主任の先生より、「感謝、謙虚、素直」の3つの言葉を伝えていただきました。最後に生徒代表が「実習への誓い」を立てました。利用者一人ひとりに寄り添える介護福祉士を目指し、実習に取り組みます。お世話になる実習施設のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉講演会~福祉探求科に学んで~
福祉探求科1~3年次それぞれのクラスにおいて、1回生の先輩より講演いただきました。先輩は尼崎市での活動をはじめ、スケボーパーク設立への働きかけや、こども家庭庁での委員活動などさまざまな活動をされています。きっかけは、福祉探求科での学びであったこと、自身のヤングケアラーとしての気づきから、社会への働きかけを継続されているそうです。
高校での学びや、当時の経験、友人や家族との関わりなど、オープンにお話いただきました。生徒たちは終始釘付けで話を聞かせていただいたようです。先輩のようにものすごい活動はできないかもしれませんが、今目の前に迫っている壁を一つずつクリアしていくことが成長への一歩だと信じ進んでいこうと思います。
お忙しい中、ご講演いただきありがとうございました。