保健室より
保健だより(12月)
冬の寒い季節は、家に閉じこもりがちですね。保健だよりにあるように、屋外での散歩や屋内でも体操・筋トレなど、軽くても体を動かことで、身体だけでなく、心も想像以上にリフレッシュします。
ゲームやネットも時間・場所で区切り、お休みの日も出来るだけ3時間までにとどめ、他の活動とのバランスをとりたいところです。生活習慣のルーティンで、食事や睡眠、充電中は離れ、生活行動にメリハリをつけるのがコツのようです。
また、休日でも、起きる時間は崩さず、長期の休みも時間を有効活用し、自己効力感を上げられるような達成目標をもとに、具体的な行動に変えていきましょう。
12月1日は世界AIDS予防デー。性について考える機会にしたいものです。
性感染症についても、予防行動が重要。最近では、梅毒は平成~令和にかけて4.6倍とかなり増えて、県内でも注意喚起され、県内のいきなりAIDS率も昨年の40.7%。本人がHIV感染を知らないまま、いきなり…ということも少なくないようです。
AIDSに関しては県内健康福祉事務所・保健所で、無料・匿名検査をしていますので、知っておいてください。(R7年8月から兵庫県HPから検査の予約申し込みが可能になりました)
『プレコンセプションケア』って?
性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザインや将来の健康を考えて健康管理をおこなうこと。「個人の健康と未来のこどもの健康の可能性を広げる」と言われています。
『性』は心が生きると書きます。これからの皆さんの人生の幅を広げ、心が生きるために、大切に考えていってほしいものです。
1年生対象に歯科保健教室をしていただきました。
今年度は『噛む』というテーマで、兵庫県歯科衛生士学院の皆さんから歯科保健教室を実施していただき、咀嚼力を調べるガムで自分の『噛む力』を試しました。
普段、噛むことはあまり意識しないかも知れませんが、噛むことが消化を助けたり唾液を多く分泌させたり、健康寿命や生活の質にも良い効果があるようです。また、受験期は食いしばりや歯ぎしりなど口腔の健康障害も起こりやすく、口腔ケアにもストレス対策が大事になります。普段のセルフケア・プロケアにリラックスやマウスピースで歯を守る対策もあり、嚙み合わせ矯正効果の実際もご紹介いただきました。
冬休み、年末年始、食生活のリズムにも気を付けながら、歯と口のセルフケア・プロケア習慣を継続し、新たな気持ちで良い年を迎えましょう!
保健だより(11月)
11月になり、寒い日が続き、空気が乾燥しています。風邪症状で保健室に検温をしに来る人が多くなりました。3年生は受験期に入っています。インフルエンザをはじめ色んなウイルスや細菌による感染症の拡大を招かないように、日頃から、手洗い・うがい・歯磨き・マスクの着用、免疫を高める食事や運動、睡眠で予防を心がけ、通学前の検温など、全体で感染予防にご協力いただけると助かります。
保健委員さんからの保健だよりで、薬の服用について触れられていました。何気なく一緒に飲む水ですが、きちんとした意味があります。薬が有効になるような飲み方をしていきましょう!
11月8日は「良い歯」の日でした。昨年度に歯科保健教育講演をしていただいた西真紀子先生から、歯磨剤「salutem」を少し試してみました。キシリトール配合の甘さがほんのりある優しい歯磨剤で、ミント味は無く自然な感じ、携帯にも良いと感じました。
覚えていますか?…歯磨き回数は一日2回~3回、丁寧に小刻みにやさしく歯磨き、 2222テクニック<一日2回・一回2分間、一回2㎝のF歯磨剤、ブラッシングは2時間歯を休ませる>、スラリー法(少量の水5ccくらいでうがい)
フロスや歯間ブラシは歯周病には有効ですが、1450ppmのフッ素配合の歯磨剤の使用だけでは、虫歯について完全には予防できません。砂糖を控えた間食回数制限、一日の飲食は5回までが理想など、自動販売機の飲料を含む日頃の飲食の内容に加え、飲食の回数がより大事になりますので、意識したいところです。
学校の歯科検診から約半年が経ちます。勉強や部活など何かと忙しい毎日ですが、甘いものを飲食することの多いクリスマス前に、かかりつけ医での定期検診など、年に2回は出来るだけプロケアで再点検し、是非、高校生の内に、日頃のセルフケアを確認する習慣をつけておきましょう!
保健だより(10月)
10月も半ばを迎え、長かった暑い夏から、ようやく秋らしい風景が感じられる頃となりました。一日は夜長へと向かいますが、陽光の中(含まれるバイオレットライト)、近隣の野山の葉が黄色や赤色に瞬く様子を日々目で追ってみる。そんな習慣が、目の健康(近視や眼精疲労)には良いようです。高校生の時期は歯の健康度低下と視力低下が身体の健康での主な課題です。時々は遠くを自然に見る習慣ができるといいですね。
①20-20-20ルールって知っていますか?(米国検眼協会と米国眼科学会推奨)
· 20分ごとに作業を区切る
· 20秒間、窓の外や部屋の奥など遠くを見る
· 遠くの距離は6メートル(20フィート)以上を目安
· 自習時に、タイマーやスマホアプリで通知すると習慣化しやすい
②環境の調整も意識しよう!
· 照明:机の明るさを300〜500ルクス程度に調整
· パソコン・タブレット使用時:画面周囲は500〜700ルクス(少し明るめ)が目安、ブルーライトカットも
· 姿勢・距離:本・ノートは30〜40cm、PC・タブレットは50〜70cm離す
· 画面位置:目線より少し下に設定
③まばたき・目の潤い
· 意識的にまばたきする
· 部屋が乾燥している場合は加湿器や人工涙液を使用
④ 短時間の休憩・ストレッチ
· 目を閉じる、上下左右にゆっくり動かす
· 軽く肩や首をほぐす(同時にストレッチ)
· ホットタオル(温め):目の疲れやドライアイに5分程度
· クーリング(冷やす):目の充血や腫れに3分程度
⑤良質な睡眠のために寝る前1時間は画面を見ない。
がん教育講演会を開催しました(9月中旬)
まつもとホームケアクリニック医師 松本直久先生より「がんと緩和ケア、在宅医療の現場から」と題し、全校生徒対象にご講演をいただきました。
足立校長先生からのがん罹患率・死亡率(統計)のご紹介に始まり、緩和ケア、症状、治療や麻酔、在宅医療、家族や周囲へのチームサポート、人生会議、意思決定、最期の体験談などの話題と共に、命の大切さ、日々の大切さを学んだひとときでした。「僕が生きる今日はもっと生きたかった誰かの明日かもしれないから」という歌詞と先生からの最後の言葉。講演の後、家族と話してみたり、職業の選択・設計という点からも示唆を受けたりした人もいたようです。
初めてのがん教育講演でしたが、ご講演の構成内容にも先生の温かな配慮が感じられ、とても感慨深い時間となりました。ご講演後は、スタッフの看護師さんと共にすぐに現場に向かわれました。お忙しい中、心のこもったご講演をいただき本当にありがとうございました。
※緩和ケアには、シシリーソンダース(英)が提唱した「Total pain」という概念や彼女が設立したホスピスSt. Christopher′s Hospiceの理念が広く世界中に影響を与えています。
保健だより(9月)
9月になりました。暑い夏から少しずつ秋の気配が増してきます。みなさんは健やかな日常に戻っていますか?まだまだ毎年、体育大会くらいまでは暑いので、熱中症対策はお互いに声かけて続けていけたら良いですね。
9月は夏の疲れがあっても、眠れずになかなか身体が休まらないかもしれません。日々の良眠対策で、質の良い睡眠を取ってこころも身体もオンにしていきましょう!(特に体内時計は意識したいところです。)
9月1日は防災の日でもあり、防災グッズを見直す月にしてもいいですね。災害避難ルートや集合場所、連絡先、今日の居場所を確認できるものを作ったり、事故やけが防止などの予防対策や準備物点検なども良いかもしれません。
夏休み前に西はりま消防組合の消防士の方々から恒例の救急法の実習をしていただきました。普通救命救急の認定を受けた人は、部活動の部員やクラスの人にも附属学校敷地内のAEDの場所(6か所)など伝えてあげてください。
お話の中で、いざという時、『一歩踏み出す勇気』を持つことが大切と言われていたのが、印象に残りました。
保健だより(7月)
夏は屋内においても、毎日温度や湿度、換気を確認し、のどが乾く前に水分補給することを習慣づけたいものです。
予防対策には麦茶やアイソトニック飲料(自宅では牛乳も効果的)ですが、運動中はハイポトニック飲料、熱中症気味になった時は経口補水液が有効です。時には自分の好きなものも意識して取り入れるなど、それぞれ、使い分けることが大切ですね。カフェインには利尿作用があり、水分補給にはあまり適しませんので、気を付けておいてください。
服装も通気や吸湿を気にした素材や形状、身体を日光などから防御をするものをアイテムとして選択できるよう、準備しておきましょう!
毎日の安心・安全に気を配り、それぞれに良い夏を送ってください。
保健だより(6月)
保健だより 6月号 - .pdf 高校生の資料 2025 (1).pdf←本校の歯科医・歯科衛生士さんから資料を頂きました。
梅雨の季節、雨と曇りと晴れの間、暑さと湿気とクーラーの寒さで衣服の調節が日によって求められます。授業が本格的に始まってからも、風邪症状が続いている人も少なくありません。マスクと手洗い、うがいはもちろん、日頃の生活習慣の中に、熱中症予防のための食事や水分補給、運動のリズムを作っておくといいですね。
特に放課後の部活に備えて、お昼ごろから1時間おきのこまめな水分補給(多くて1時間につき100~200mlまで)が熱中症予防に効果を発揮するようです。(ちなみに、屋内スポーツは午前、屋外スポーツは夕方が熱中症が起こりにくいそうです。)
水分補給の際には、水だけをとるのではなく、浸透圧(調べてみてください)の関係で吸収率の高い、塩分、電解質など栄養分が含まれるものを補給しましょう。また、糖質が体に過剰に入ると、歯だけでなく、病気につながり、心の健康にも悪影響が及びます。麦茶がお勧めですが腐敗や衛生面に気を付け、熱中症気味になったら経口補水液などドリンク類も場合によって、使い分けてみましょう!
『暑熱順化』という言葉を聞いたことがありますか?身体を徐々に暑さに慣れさせていくことが、熱中症予防に効果を発揮します。是非、日頃から少し汗をかく程度の運動や入浴をして熱に強い身体をつくりましょう!
今年度も歯科検診が終わりました。皆さんの歯磨き改善や受診・検診行動の努力によって、全体的には虫歯が多かった人が目立ちにくくなり、昨年度から歯肉の状態は良くなっています。虫歯になってしまうと治療を繰り返しがちなので、要注意の歯(CO)があった人は『黄色信号』です。早めにプロの指導を受け、個別の対策から脱灰→再石灰化を目指して元に戻していきましょう!そのためには歯のケアだけではなく、日頃の食事内容(糖質や酸などを避ける)や頻度の見直し、歯磨き・うがいのタイミング調整はとても重要です。多忙な人ほど、自分の生活を振り返って環境を整え、次の行動からメンテナンスを成功させていきたいものですね。
保健だより(5月)
GWが終わり、本格的な夏に向けて季節が動いています。暑さと寒さが混在して、梅雨前は衣服の調節が難しいで時期ですね。外出の際には。寒暖の調整ができるような羽織りものや熱中症対策に飲み物や帽子・日焼け止めを用意しておき、天気予報を確認することも忘れずに!
GW前後から咽頭痛や鼻炎、湿った咳の継続など上気道の症状を中心に感染性の感冒が流行しています。インフルエンザも高熱ばかりとは限りません。全身の倦怠感や重い頭痛、関節痛なども含む複数の重い症状が1日経っても継続・悪化している場合は、集団使用の室内換気やマスク、手洗い・消毒など感染症の予防はもちろん、早めの情報収集と予防、相談・検査受診を心がけましょう!
歯科の検診が始まります。歯科におけるセルフケア・プロケアを見直す良い機会です。専門の先生方や学生の方から頂いた歯科保健教育の情報をもとに、日常生活の中のケア習慣の成果を確認しましょう。昨年は、小刻みで丁寧なブラッシングや間食回数・時間など食生活の見直し、フッ素濃度の高い歯磨き剤の使用などの複数の実践が良い結果につながっていたようです。学校での検診以外に、かかりつけ医での定期健診を視野に入れて効果的なケアを続けていきたいですね。
5月12日は看護の日。ナイチンゲールの誕生日。看護の『看』は手と目から構成されています。自分や周りの人に目を配ったり手を差し伸べたりすることについて考えるひとときにしても良いですね。
← ナイチンゲール使用のカンテラ(ナイチンゲール博物館所蔵)
保健だより(4月 R7)
4月、新しい桜の季節が早々と過ぎていこうとしています。日によっては寒暖の差が激しくて、慌ただしいスケジュールの中、身体の調子を保つのに少し工夫が必要かもしれません。
検診が始まっています。昨年度の検診後の治療やケアはすでに出来ているでしょうか?自分のケアに対してネグレクトしていませんか?自分の健康管理をする力は自立していく上でとても大事で、人としても素敵なことです。毎日の生活の積み重ねが、未来を拓いていきます。自分を本当に大事にする生活を自分で動かしていくつもりで、与えられた今の時間や出会いを大切に、小さなことでも前を向いた行動から成長につなげたいものですね。
4月は今年度の一番の目標は何にするか、それを達成するどうしていけるか、出来るだけ具体的に考えて書き出してみましょう!それを習慣化出来、軌道にのせられたら、何かが変わっていくかもしれません。
新入生のオリエンテーションで、健康診断やカウンセリング、保健室利用、学校生活での災害報告(保険)、学校感染症の報告について、お伝えしました。それぞれに決められたルールもありますので、何かご不明な点などあれば、早めにお知らせいただいたり、ご理解や対応へのご協力をいただけると助かります。本年度もよろしくお願いします。
保健だより(3月)
冷たい空気の中、少しずつ梅の花もふくらみつつあります。卒業式と入学式の間、来年度に向かって皆さんはどんなスタートをきるのでしょうか?春の間にできることは少なからずあります。今の内だから出来ること、それぞれ後悔のないように週間計画を立てていきましょう!
休みが続く間は睡眠と食事の習慣を意識して生活リズムを整える。その積み重ねが体力や精神力を鍛えていきます。昨年度の検診で治療の勧告を受けた人、体調を崩している人は受診しておくことをお勧めします。そして、睡眠と食事の習慣を整えるには、歯磨きの活用!全身にわたるプロのケアを支えていくのも日頃の自分自身。セルフケアなのです。
玄関ホールのところに、9月に歯科保健教育講演をしていただいた西真紀子先生からいただいた資料や講演後の皆さんからの質問に対する回答を展示しています。ぜひ、一読してみてください。一緒に昨年の保健委員からの交換留学生への歯と口の保健についての質問に対する回答結果もあります。感想を聴かせてもらえると嬉しいです。
保健だより(1月)
受験シーズン、年内から感染症の流行が続いています。インフルエンザ、新型コロナウィルス、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症…どの感染症にも①丁寧な手洗い、②ブクブクうがい、③歯磨き習慣、④効果的な換気、⑤マスク常備、⑥簡易消毒など一つひとつの対策を行動にうつすこと、消化にやさしい食事や必要な睡眠、冷え防止など、基本のコンディション作りで感染症防止に備えていきましょう!(予防接種については、効果が期待される免疫が高まるまでに数週間かかります。感染した場合には症状が軽減されます。絶対的なものではありませんが、毎年、受験生やご家族にはお勧めしたいところです。)
また、服装や受験票、のどを潤す飲み物も慌てないように準備しておくと同時に、最後の最後まで自分の力を堂々と出し切る明るいイメージで試験に臨みましょう!運も味方つけられるよう、つよい気持ちも作っていきたいものですね。幸運をお祈りしています☆彡
平成29年6月5日より
令和3年2月25日:983898