塔陵健児のひとりごと

2025年12月の記事一覧

「27」という数字が、少し胸につかえる朝。

黒板に大きく書かれた「27」。
それはただの数字なのに、3年生にとっては、
突然 “時間の残り香” が形になって現れたかのようです。

入学したころは、卒業なんてずっと先の話で。
笑い声が響く教室も、毎日のルーティンも、
当たり前のように続いていくものだと思っていたはずです。

でも、気づけば残り 27日。

あと27回しか、クラスメイトと顔を合わせる朝がない。
あと27回しか、先生たちと何気ない会話ができない。
あと27回しか、この教室の椅子に座れない。

そう思うと、
いつもと同じ景色が、ちょっとだけ違って見えます。

黒板のチョークの粉も、
窓から差し込む冬の光も、
友達が笑いながら話す声も、
全部「今しかないもの」に変わっていきます。

卒業は、寂しくないわけがない。
それでも、その寂しさが “一生忘れない思い出” の証になるのだと思います。

残り27日。
泣いても笑っても、あなたの高校生活のラストステージ。

どうか大切に、大切に。
一日一日を、そっと抱きしめるように過ごしてください。

その先の未来へ歩き出すための、
かけがえのない“最後の27日”です。