日誌

人権国際理解教育

2023年度人権教育講演会

11月16日(木)7限 ヤングケアラー問題:一人一人にできること

 本校学校評議員でもある ソーシャルワーカー 黒光 さおり 様を講師に迎え開催いたしました。

 黒光さん自身の経験を交えつつ、語られたことは、人の一生においてケアが特殊なものではなく、だれもに関係する事柄であること、ただ少子化の中で育児、家事、介護等々を含め、かつてはみんなが共同的に知恵と経験を出し合って関わっていたものが、昨今の社会状況では少人数が背負う形態になりがちであること、また結果として当事者が悲壮感をもって孤立化しやすいことなどが述べられました。またアメリカ合衆国での統計や研究成果を踏まえて青少年期に自己が周囲とつながる体験、意識が、負の体験を覆すことも述べられました。

 結論として、孤立化せず、むしろ大事なのは他者に頼ること、人、制度などを十二分に利用すること、手を差し伸べてもらう関係性が重要であると締めくくられました。