福祉探求科だより
福祉探求科3年次 介護実習閉講式
令和5年12月20日(水)福祉探求科4期生の介護実習閉講式が執り行われました。1年次より6回にわたり、合計450時間以上の介護実習を行ってきました。また、福祉探求科で3年間培ったそれぞれの学びをグループで発表しました。
テーマは次の通りです。
・リロケーションダメージへの支援~回復に向けた取り組み~
・下肢筋力維持・他者との関係維持の取り組み
・Aさんから見た福祉用具
・レクリエーション~失敗から学ぶ声掛けと環境設定~
・介護実習のまとめ
・ひょうごの達人での学び
・福祉探求科での学び
校長先生をはじめ、年次主任、多くの先生方に見守られ発表している姿は堂々としており、3年間積極的に学んできた集大成の場となりました。記念講演として宝塚市立養護老人ホーム福寿荘池下さまよりお話をいただき、生徒たちも自身のこれまでを振り返るよい機会となりました。実習でお世話になりました施設の皆様にも改めて感謝申し上げます。
1月28日には介護福祉士国家試験に36名が挑戦します。当日までしっかりと準備し取り組んでいきたいと思います。
実習報告会Ⅰ-2
12月5日(火)5,6限に、福祉探求科1年次の実習報告会を実施しました。
11月6日~11月17日にかけて10日間の実習で学んだこと、気づきの共有を行いました。前回9月には「コミュニケーション実習」、今回は「ケア実習」として、個々に応じた科学的根拠に基づく生活支援技術の理解を目標に取り組んでまいりました。
特に印象的だったのは、「できないところに着目するのではなく、できるところに視点を置いた支援」や「利用者様の誇りを大切にする」といった発表でした。一人ひとりを理解することが、その方に合った支援につながるということを実感してきたようです。
来賓には、武庫アルテンハイムの施設長 黒瀬様にお越しいただき、講評をいただきました。その中で、「介護は変化の連続である」という言葉をいただき、本当にその通りだと感じました。また、実習生のうちにたくさん挑戦することや知識は武器であるといったお話をいただき、生徒たちも2年次の実習に向けて新たな決意をした様子でした。
お世話になった施設の方々、改めましてありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
実習報告会
9月5日(火)より2週間、福祉探求科1・2年次が行ってきた介護実習についての報告会を実施しました。
1年次の実習Ⅰ-1は、「コミュニケーション実習」とも言われており、あらゆる支援の基礎となるコミュニケーションについて学んできました。傾聴、受容、共感の技法を用いて、さまざまな利用者さんと関わる中で、認知症の方への対応方法などを知ることができました。
2年次の実習Ⅰ-3は、「レクリエーション実習」とされ、その施設の利用者さんに合わせたレクリエーションを自分たちで考え実施する機会をいただきました。個別性を大切にすると、集団でのレクリエーションが難しかったり、集団を大切にすると参加できない方がいらっしゃったりと、試行錯誤の連続でした。
両日とも、宝塚市立養護老人ホーム福寿荘の施設長 池下さまにお越しいただき、講評を頂戴しました。池下さまは本校の卒業生でもあり、1期生から指導していただいています。実習の中でのトライ&エラーに果敢に挑み、たくさん学んでくださいとお言葉をいただきました。
今回の実習では多くの気づきと課題が出ました。次回11月実習でもしっかりと学びたい、と生徒たちは力強く発表していました。お世話になった施設の方々、本当にありがとうございました。
福祉探求科第6期生介護実習開講式
9月5日(火)より、福祉探求科1・2年次生が、いよいよ介護実習に取り組みます。
1年次生にとっては初めての実習となるので、9月4日(月)、介護実習開講式を実施しました。
校長先生、年次主任より激励の言葉をいただき、生徒の代表が「実習への誓い」を立てました。初めての実習に、不安や期待を抱きながらそれぞれの施設へと向かいます。
受け入れ実習施設のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
高大連携~武庫川女子大学~
8月29日(火)午後から、福祉探求科3年次が武庫川女子大学を訪問し、社会福祉学科の講義を受け、在学生と交流させていただきました。7月には本校に来ていただきましたので、2回目の交流です。
講義のテーマは「多文化ソーシャルワークの魅力」と「障害福祉とソーシャルワーク」の2講座でした。
外国の方との共生をいかにしていくか、障害を抱える方の声なき声に耳を傾けていくことの大切さといった介護福祉士として、視野の広がる講義となりました。このような機会をいただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
さて、3年生次は9月4日より、介護実習に行ってまいります。
今回で最後の実習ですが、これまでの集大成として「介護計画の立案・実施評価」に取り組みます。実際の利用者に対して自分たちで考えた介護計画を提供していきます。
実習施設のみなさま、3週間どうぞよろしくお願いいたします。
「福祉探求科公開授業」
8月23日(水)・24日(木)の2日間、福祉探求科では中学生のみなさまに向けて公開授業を実施しました。
教室で座学をしている様子や特別非常勤講師による講演会、また実技を練習している様子などを見ていただきました。
暑い中でしたが、多くの中学生・保護者の方にお越しいただき、生徒たちも日ごろの学習の成果を発揮する良い機会を
いただきました。生徒たちは中学生のみなさんに積極的に話しかけ、対応している様子が見られました。
そのような成長を大変うれしく思います。
さて、福祉探求科では、8月21日より授業がスタートしています。
厳しい暑さの中ですが、9月からの実習に向けてそれぞれ準備を進めています。実習を受け入れてくださる施設の皆様、
どうぞよろしくお願いいたします。
兵庫県高等学校福祉教育フェアが実施されました!
8月1日(火)県立日高高校で開催された「福祉教育フェア」に参加してきました。
本校福祉探求科からは介護技術コンテストとベッドメイキングコンテストにそれぞれ2チームずつエントリーしました。兵庫県全域の福祉を学ぶ高校生が一同に会し、日ごろの学びの成果を披露しました。
介護技術コンテストは、ある事例の利用者への介護を提供する様子を、現役の介護福祉士など3名の方に審査してもらい、競技しました。ベッドメイキングコンテストは、2人で協力してベッドを整えるという課題でした。出場した4チームとも、7月後半の授業後、毎日遅くまで残り、コツコツと練習を積み重ねてきました。特に介護技術コンテストでは、一人一人のケアに対する思いをぶつけあい、話し合い、時には険悪なムードになりながらも最後までしっかりと準備しました。
緊張の中、それぞれの力を発揮し、2チームが優秀賞をいただきました。大満足!とはいきませんでしたが、一人ひとりが「やり切った!」と良い表情だったと思います。
開催にあたり、準備してくださった日高高校の皆さん、本当にありがとうございました。
VR認知症体験実施!
・7月21日(金)より福祉探求科は1~3年次ともに全日授業がスタートしました。
その初日、1年次に向けて「認知症フレンドリー講座」を実施しました。
これはVRで認知症体験をすることによって、認知症の方にどのように寄り添い、向き合えば良いのかを考える
講座です。階段を降りる、バスに乗車し運賃を支払う、見えないもの(幼視)が見えるなど、リアリティーを持って
認知症の方の世界をのぞくことができました。
認知症は脳の機能の障害で、記憶力が低下したり、何度も同じことを繰り返し言ったり、家事や日常生活が難しく
なるなど様々な症状があります。認知症がある方を取り巻く「問題」とは、ご本人の問題ではなく、ご本人を
取り巻く周囲の理解やコミュニケーションが大きく影響しているということを学びました。
「本人の思いに寄り添う」ということを大切に、9月実習に臨みたいと思います。
外部講師によるソーシャルワーク講義
・7月19日(木)武庫川女子大学の先生方お二人が来校され、ソーシャルワークに関する講義をしていただきました。
ソーシャルワークとは、社会生活上で困難を抱えている人だけではなく、地域全般における人々がより暮らしやすい
社会にするためにはどうすれば良いかを考える分野です。それらを実現するには、人と人とのつながりの関係を、
良好にしていくことが必要です。それぞれに抱える背景を知ろうとすること、他者に対して寛容に接することの
大切さを改めて考えることができました。
後半には、メンタルヘルス領域の支援について教えていただきました。
精神疾患がある人との関わりについて偏見を持つ人も多くいること、日本の精神疾患患者の入院日数は世界ワースト
1位であることなどを知りました。誰もが心の病気になり得ること、予防が大切であること、社会の理解を高めて
いく必要があることに気づかせていただきました。心の健康は環境や栄養が大いに関わっていることを認識し、
自分自身の健康にも努めていきたいと感じました。
福祉探求科は、7月考査後も全日授業を実施しています。暑さの厳しい中ではありますが、「介護福祉士国家試験」
の受験資格取得に向けて熱心に取り組んでいます。
8月23日・24日には「公開授業」も実施しているので、是非ご参加ください!
福祉探求科3年次生の様子(19回生)
・3年次生は文化祭が終わった後、直ぐに6月実習がスタートし、2週間それぞれの施設に分かれて「介護実習」を
行ってきました。
今回の現場実習では、利用者の方々のアセスメントを行い、それをもとに介護計画を立て、9月実習で実践して
いく予定です。
また、今回の実習を終えたのち、高大連携授業の一貫で、神戸女子大学健康福祉学部社会福祉学科の学生たちの
事例検討発表会に参加させていただきました。生徒たちは自分たちの実習と重ね、より学びを深めることができました。
【生徒感想より】
「大学がとても広く、ワクワクする空間でした。実習報告会では皆さんが自分の学んできたことを堂々と
発表されており、やりたい事を学んでいるという思いが伝わってきました。
最後に聞いた話の中で、利用者の方が実習生におっしゃった「大人になるにつれて、自分の時間がどんどん減る
から今のうちに色々なことに挑戦して欲しい」という言葉が印象に残っています。
今の日常を当たり前と思わず、悔いのない高校生活のしたいです。」
「大学は自分のことを自分一人でしなければならないというイメージや高校と比べてサポートが少ないのかと
思っていましたが、神戸女子大学は先生と生徒の距離が近く、少人数で学べるという観点から、とても手厚い
学校であることがわかりました。
一人ひとり用意してきた発表を、堂々と話されていて圧倒されました。高校生の私たちには気づくことの
できない事に気づいて考察をされていて、とても勉強になりました。」
「今日の発表の中で一番すごいと思ったことは、最後の発表者の、発表後の質疑応答です。
急な質問に対しても丁寧に答えていました。また、説得力がありました。実習も常に根拠をもって取り組んで
いるからこそ、質問に落ち着いて返せるのだと思いました。
また、福祉探求科1期生の先輩からのお話で、「今頑張ることが出来ているのは、高校生の時の実習を乗り越え
られたから」という言葉をいただきました。確かに今は大変ですが、きっと自分の力になると信じて9月の
実習にも取り組んでいきたいです。ありがとうございました。」
3年次の介護実習は、今まで学んできた事を全て統合させた集大成の実習となります。
内容的には難しいことも多いですが、同じ福祉を学ぶ大学生の姿に沢山の刺激をもらい、次の実習に向けての
課題を見つけることができました。このような機会をいただき、ありがとうございました。
福祉探求科1年次生の様子(21回生)
・1年次生は、ベッドメイキングの実技テストを実施しました。
入学して初めての実技テストで、緊張がピークの人も・・・
約2週間の放課後練習を経て、本番に臨みました。練習の成果をしっか り発揮できた生徒も多く、
清々しい表情をたくさん見ることができました。
次は「車いす介助」の実技テストです。しっかり練習してみんなで合格しましょう!