みかげブログ

カテゴリ:普通科改革支援事業

クリエイション講座 Dコース

クリエイション講座 Dコースは、本校の教育コーディネーターも兼任いただいている竹中敏浩先生をお招きし、地震と防災をテーマとして掲げ、六甲山の麓にある御影高校の立地を活かした活動を軸としたフィールドワークを含む講座を実施しました。

DAY1は、六甲山や阪神淡路大震災に関するレクチャーやそれらに関連する実習を実施しました。御影(みかげ)という名前の由来を学んだ後、六甲山を構成する岩石が花こう岩、いわゆる「御影石」であるため、その地形の成り立ちが地震に関連しているのだということを学びました。

DAY2は、淡路島でのフィールドワークを実施しました。フィールドワークでは、淡路SAより六甲山を臨み、先日学習した六甲山の成り立ちを確認した後、北淡震災記念公園では、野島断層を見学し、実際の地層のずれを見ることができました。また、震災当時消防団に所属されていた総支配人の米山さんから震災当日の被災の様子を直にお聞きすることが出来ました。昼食の後訪れた「うずの丘 大鳴門橋記念館」では、精巧に作られたジオラマでうず潮の原理を学び、地形と月の引力が生み出す現象について考えることができました。

DAY3では、DAY2の振り返りをした後、近隣の石屋川公園へフィールドワークに出かけました。石屋川は天井川であることや、日本で最初の鉄道トンネルが掘られた場所であることを学びました。その後、本校のグラウンドで砂を採取し、採取した砂から、花こう岩の風化を学びました。顕微鏡で見ると、花こう岩の特徴である石英やカリ長石のかけらがはっきりと確認できました。花こう岩は、活断層の多い地域では風化が進み、阪神間で水害を生じさせてきたいうことも実習を通じて理解できました。

この講座を通じて、地形の成り立ちと地震や活断層は関連していること、特に、六甲山と阪神淡路大震災には繋がりがあること、また、この御影の地は、御影石の名の由来となるほど御影石の生産が盛んであったことや、六甲山からもたらされる水が「水害」につながったり、「宮水」として活用されたりするという両側面をもつこと等、様々な新たな発見を得ることができました。