文部科学省・普通科改革支援事業 × 総合人文コース改革プロジェクト

平成19年度の創設から17年を迎える「総合人文コース」

―令和5年度より、文部科学省の事業も踏まえ、新たに生まれ変わります

 

▼文部科学省 新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)

普通教育を主とする学科の弾力化(普通科改革)や教科等横断的な学習の推進による資質・能力の育成を実現するため、各学校の新たな学びに向けた取り組みを推進するとともに、遠隔・オンライン教育等を活用した新たな教育方法を用いたカリキュラム開発等のモデル事業です。また、新たな学びや教科等横断的な学びを実現するために、地域、大学、国際機関等との連携協力を行いながら進めていくこととされています。

 

 

出典:文部科学省 新時代に対応した高等学校改革推進事業 公募資料

本校は、令和4年度より、この「新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)」に、全国19校の中の1校として指定され、総合人文コースを中心に、新たな学びを推進していくこととなりました。

▼本校の取り組み

現在、本校における文科省事業・普通科改革支援事業に関する構想は、以下のビジュアル資料の通りです。

※ただし、以下は、計画段階における構想に基づいた資料であるため、今後、事業や授業、連携先等が変更される場合があります。

今後は、この資料に基づき、「新たな取り組み」を計画し、実行していきます。

なお、本事業に関する取り組みについても、随時本校ホームページのブログ「みがけ!みかげ力」にてお知らせします。

 ▼令和5年度入学生からの「総合人文コース」カリキュラムについて

希望進路について、国公立文系大学だけでなく、

国公立理系大学にも、対応ができるコースになります!

 

令和5年度入学生から、総合人文コースは、これまでと同様に「人文・社会科学」の知識の深化も大切にしつつ、目の前の課題に対して、「人文・社会科学」的なアプローチだけでなく、「自然科学」的なアプローチもしながら、周囲の人たちと協働的に解決することのできる、これからの社会のリーダーとして活躍できるような生徒を育てていくことを目標にしたコースへとバージョンアップします。

 

新・総合人文コースとなるにあたり、これまでの総合人文コースとの大きな違いは、次の3点です。

(1)課題探究はこれまでと同様、個々の興味関心に応じた探究に取り組むことができますが、「人文・社会科学」的な課題やアプローチの仕方だけに限定することなく、「自然科学」的な知見も取り込みながら、文理融合的に探究に取り組むことができるようになる等、探究活動についてより実践的なカリキュラムを展開します。

(2)在校生からも高評価を得ている総合人文コース独自行事がより充実します。より幅広い視野で物事を考えられるようになるために、「STEAM教育講座」等の新たなイベントを実施します。「STEAM教育」とは、Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせたもので、技術革新が進み、人工知能の影響で、世の中が大きく変化する中で生まれた教育概念です。兵庫県では、EにEnglish(英語教育)を含め、活動を展開しています。この「STEAM教育講座」等の新たなイベントを通じて、普段の授業での学びが社会で活かせるような場面に出会ったり、このイベントでの学びが自らの探究に活かせる場を提供したりしていきます。

(3)国公立文系大学だけでなく、国公立理系大学への進学にも対応できるよう、大学受験科目として課される科目について、「選択科目」を設置し、幅広い進路選択が可能となります。

これまで培ってきた総合人文コースの実績を大切にしながら、新たな取り組みも導入し、学びが実践的により深まっていくのが、令和5年度からスタートする「新・総合人文コース」です。