校長だより

2022年7月の記事一覧

国際コミュニケーションコース体験入学

 7月30日(土)午前、本校国際コミュニケーションコースへの進学を考えている中学生の皆さんを迎えて、体験入学プログラムを実施しました。

 講義棟での全体会では、コース・国際交流事業部長からはコースの特色、2年生のコース在籍者からはコースでの日々の取組、生徒会役員からは学校生活全般についての説明を行いました。パワーポイントや動画、そしてスピーチの実演など、生徒たちのコミュニケーション力が光るプレゼンテーションが印象的でした。

 体験授業では、グループに分かれて英語、中国語、韓国語の授業を受けてもらいました。中国語や韓国語の授業では、ネイティブスピーカーの先生たちの説明や問いかけに最初は戸惑った人もいましたが、すぐに授業の流れに慣れ、楽しみながら初めて言語に対する学びを深めていたようです。

 3つの体験授業を終えた後、在校生徒との座談会を行いました。2年生のコース在籍者が12グループに分かれて、事前アンケートをもとに参加者からの質問に答えていきました。質問に答えた後は、英語でフルーツバスケットを楽しむなど、各班それぞれの進め方で参加者の皆さんとの交流を深めていきました。日々の学校生活で培ったコミュニケーション力を存分に発揮する先輩たちの立ち居振る舞いを憧れのまなざしで見つめる参加者の様子に胸が熱くなりました。

第1回学校評議員会

 7月29日(金)午後、第1回目学校評議員会を開催しました。 

 学校評議員会は、本校に関わる保護者や地域の方々、その他教育に関する理解と識見を有される方々をお招きし、日頃の取組やその成果、学校評価結果などをご報告させていただき、忌憚のないご意見やご提案を伺う貴重な機会となっています。

 今年度は、昨年度に引き続き、PTA会長の工藤様、PTA役員の同窓会である「鈴蘭会」会長の柿本様、近隣自治会会長の小岡様、神戸電鉄鈴蘭台駅長の押場様、そして元高砂市教育長の佃様に学校評議員を委嘱させていただきました。

 今回の話題の中心は、今年度の新入生から始まった個人所有のタブレット端末を日々の学びに活用する「BYOD」、3つの観点(①知識及び技能、②思考力・判断力・表現力等、③主体的に学習に取り組む態度)から評価を行う「観点別評価」、昨年度末に発表された「県立高等学校教育改革第三次実施計画」に基づく国際コミュニケーションコースの廃止への対応の3点でした。正確な情報に基づき、学校評議員様を含む本校関係者が一丸となって支え合いながら取組を推進するという思いを出席者全員で共有することができました。 

 いただいたご意見やご提案を生かしながら、引き続き日々の教育活動を主体的かつ積極的に展開していきます。

ビーチバレー近畿大会出場

 女子バレーボール部の北村さんと久斗さんペアが、近畿ビーチバレーボール高等学校選手権大会への出場を決めました。昨年度の北村さんと青木さんペアに引き続いての出場です。

 PTA後援会が横断幕を贈ってくださいました。校務員さんが掲げてくれた横断幕の前で、感謝の気持ちを言葉にしてくれました。熱血顧問の寺西先生に入ってもらって昨年と同じアングルでの1枚です。7月26日(火)開催の近畿大会での健闘を心から祈っています。頑張れ!

 慶野松原で行われた予選には、部員たちとの約束を果たして尾原前校長先生が足を運んでくださいました。尾原先生、ありがとうございました。

 

職業人講演会

 7月15日(金)、第1学年の生徒を対象に、総合的な探究の時間において、職業人講演会を開催しました。同講演会は、職業を通じて社会を知ること、社会的・職業的自立に必要な能力や態度を育成すること、職業に対して関心を持ち職業分野の視野を広げることを目的としています。

 看護、理学療法、食と栄養、経営、情報IT、建築、幼児教育、通訳、消防、国際協力の10講座のうち、希望する2講座を受講できるように講座を編成し、たつの市民病院、むこがわ特別支援学校、NTT西日本、神戸市北消防署など、様々な地域から様々な専門領域の現職の方々をお迎えしました。講師の先生方には、それぞれの職業の特徴や日々の業務などについてわかりやすくお話ししていただきました。

 生徒が講義メモに書き記した内容は多岐に渡り、各人の視点でしっかりと講義を受けていることがよくわかりました。

 

 

レシテーションコンテスト

 7月14日(木)、第1学年の生徒を対象に、校内レシテーションコンテストを開催しました。同コンテストは、昨年度立ち上げた新たな英語科主催の学年行事です。人前で話す経験を通して、英語によるコミュニケーション能力や表現力の向上を図ることを目的としています。

 論理表現Ⅰの授業で予選を行い、その中で各クラスの生徒全員が発表を経験しました。本選にあたる校内レシテーションコンテストでは、各クラスの代表に加えて有志の生徒たちが、史上最年少でノーベル平和賞を受賞した人権活動家のマララ・ユスフザイさんのスピーチを題材に、熱意溢れるレシテーションを披露しました。

「話し上手は聞き上手」との諺が示すとおり、話すことが上手な人は聞くことに長けています。また、聞くことが上手な人は話すことが上手です。コミュニケーション能力は、複雑に入り組んだ現代社会を背負って立つ生徒たちに求められる第一の力といっても過言ではありません。

発表者と聴衆が心を合わせて穏やかな時を共に過ごした今回の経験は、すべての生徒にとって、今後の大いなる成長の糧とになると確信しています。

 

 

有権者教育講演会

 平成27年6月の公職選挙法等の一部を改正する法律の成立・公布に伴い、選挙権年齢が満20歳以上から「満18歳以上」に引き下げられました。平成26年実施の国立国会図書館による調査によれば、世界の国々のおよそ9割が下院(日本においては衆議院)の選挙権年齢を「18歳以上」と定めています。複雑かつ急激な変化を重ねる現代社会を生きることになる若い世代にとって、選挙を通して積極的に政治に参加し、自らが生きる社会を自らの意思で変えていく力が求められています。

本校では、兵庫県弁護士会より弁護士の方々にご来校いただき、3年生を対象に、2時間×2日の計4時間の有権者教育講演会を実施してきています。今年度は、7月13日に4名の弁護士の方々のご指導の下、第3学年団の2名の先生による国政選挙の模擬党首討論、代表生徒3名による市長選挙の模擬演説を行い、1週間後の19日に模擬投票を行うという流れで学びを深めました。選挙の仕組みを専門家の方々から伺うことで、一票の大切さや投票を通じた政治参加の意義を実感として捉えることができました。

 

AED・心肺蘇生法職員研修

期末考査期間中の7月4日(月)、6日(水)、7日(木)の3日間で、AED・心肺蘇生法職員研修を実施しました。 1日につき2グループずつの計6グループに分かれて、同じ内容の講義と実技実習を行う形で研修を進めました。

 生徒たちの大切な命を預かる私たち教職員にとって、救急救命研修は欠かすことのできない大切な学びの機会です。まさかの時に備えて万全の体制を整えておくために、継続的に研修を重ねるように努めています。とりわけ身体に負担がかかる夏を迎えるにあたり、これまで培った知識と技能を今一度確かめ直すことはとりわけ重要です。昨年度に引き続き、 AED実習用のボディーにマスクを着用するなどのコロナ対応に加え、熱中症予防に向けた研修も併せて行いました。

 救急車の到着までの1次救急を、私たち教職員が心肺蘇生法を行うことで担います。学校における医療の専門家である養護教諭は、救急救命士に患者を引き渡す2次救急を担うことになります。今回の研修の講義では、養護教諭より、「ドリンカーの救命曲線」を用いた蘇生率について学びました。緊急事態の発生後3分に心肺蘇生を始めた場合の蘇生率は、約75%、4分後では約50%、7分後では約10%、10分後に至っては0%に限りなく近づくとのことでした。神戸市内における救急車の到着時間は約5分とのことですので、私たち教職員が迅速かつ適切に初期対応をできるか否かが命を救うための分岐点になります。 

今後も生徒の皆さんが安心して学ぶことができる学校づくりにしっかりと取り組んでいきます。