研修の様子
12月9日(金)ⅢD1104 人権教育講座
(研修の概要)
講義:SNSとの上手なつきあい方-匿名の誹謗中傷 その現状と対策-
講師 (株)情報文化総合研究所 代表取締役 佐藤 佳弘 先生
演習:SNSによる人権侵害をさせない指導の工夫と改善
・SNS の「上手なつかいかた」を考える教材の活用
・事例集(文部科学省、総務省等)を基にした指導プランの作成
(受講者の感想)
SNSでの人権侵害に関する指導案をグループで考えるのは面白かったですし、作成した指導案を異なった校種の先生と交流できたことが大変参考になりました。教材の参考になる動画コンテンツの種類の多さにも驚きました。実際に取り入れていきたいです。
午前中の講義では、なんとなく気になっていたSNS(インターネットのトラブル)についての事実が明確になり、新しい知識を得ることができました。午後からの演習では、様々な角度からの意見やアイデアを聞くことができました。非常に実りの多い1日となりました。
11月25日(金)ⅢC1107 (中)社会科授業実践講座
(研修の概要)
公開授業
社会的事象を多面的・多角的に考察する力の育成をめざした授業の提案
姫路市立白鷺小中学校 教諭 細野 翔太
発表
課題を追究したり解決したりする活動の充実をめざした授業実践
丹波市立山南中学校 教諭 川崎 良太
演習・協議
タブレット端末等を活用した「歴史的分野」の授業づくり
・Jamboardを活用して、情報を共有、分類、比較、関連付ける活動
(受講者の感想)
・単元を貫く問いを設定したいです。また生徒が考える幅が大きくなるような授業を展開していきたいと思いました。社会科は知識を暗記する教科ではなくて、知識を活用したり、思考したりする授業でありたいと思います。
・授業を組み立てていく時に、問いの設定や資料の精選、生徒がより思考を深めることができるような学習活動を取り入れることなど意識して取り組んでいきたいと思います。研究授業のように時間をかけて取り組むことは難しいと思いますが、今日の講座の中で普段の授業の中でも生かせる様々なアドバイスを得ることができたので、今後につなげていきたいです。
・2つの授業実践の実例やその考察を通して、多面的・多角的な思考を深めるヒントがたくさん得られました。細野先生の実践では、同じ意見の生徒同士でも意見を交流させていた点、他の意見の理由についても考察し、自分の意見を裏付けるように指示を出していた点、交流後に意見の変化をアウトプットさせていた点が効果的で面白いと感じたので、実際に実践していきたいと思いました。川崎先生の実践では、生徒自身の活動を通して単元の問いを設定する点が斬新でした。実際に担当している生徒の実態などに合わせて工夫して実践してみたいです。社会科は内容も多く、全てにおいて活動を取り入れるのは難しいですが、単元ごとにこうした授業の機会を設定していきたいと思いました。
11月24日(木)ⅢC1256(高)農業科・水産科教育講座B
〔研修の概要〕
講 義 野生動物管理の進め方
ー野生動物による農林業被害対策ー
兵庫県立大学 教授 横山 真弓
演習・協議 科学的、計画的な野生動物管理の手法
・野生動物管理の実践から学ぶ
講義・演習 人と動物との共存に関する学習の在り方
・プロジェクト学習を活用した学習展開
〔受講者の感想〕
- 今回の研修を受講し、野生動物による被害増加の要因と科学的管理の基本的な知識を身に付けることができた。また、被害対策では、防護柵の実際の設置方法について理解を深めることができた。
- 学校内の圃場で実際に鳥獣被害に遭うこともあり、授業でその対策について指導することがある。したがって、鳥獣被害については十分理解しているものと思っていた。しかし、わずか10年足らずの間に、被害状況も対策も大きく変化していると知り、たいへん驚いた。最新のトピックとして、自分の知識もアップデートし、生徒にも過去からの変遷も含めて教えていく必要があると感じた。
- プロジェクト学習における課題設定についてのプロセスを学ぶことができ、指導方法についてイメージすることができた。今後も生徒へのコーチングの方法を意識しながらプロジェクト学習の指導に取り組んでいきたい。
11月22日(火)ⅢC1111 (小中)音楽科授業実践講座
[研修の概要]
講義:音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力の育成をめざして
-指導と評価の一体化に向けた音楽科の授業づくり-
大阪教育大学 兼平 佳枝 准教授
発表:音楽的な見方・考え方を働かせる授業の提案
・タブレット端末の効果的な活用
演習:知覚したことと感受したこととの関わりについて考えさせる指導の工夫
[受講者の感想]
・兼平先生の講座では、今まで指導しにくいなと感じていた「雅楽」について新たな視点で教材を見ることができました。音楽的な見方・考え方を働かせるためには、共通事項のどの部分を身に付けさせたいのか、焦点化させることが大切だということを認識できました。また、知覚と感受のプロセスは普段から意識していたので、改めて大切だということを感じることができました。
・指導と評価の一体化については、よく聞く言葉だと思います。しかし、具体的にどうすることなのかが分かっていなかったと思いました。また、授業の中で、見えない音を共有するのは難しいと思っていますが、図形楽譜にし、見える化することで子ども達の思考が深まることがわかりました。
・授業内容の焦点化をすることが大切なことがよく分かりました。そうでなければ、目標や評価も曖昧になってしまうと感じました。ここで、必ず子ども達に身に付けさせたい力を中心に据えながら、授業を展開していくことが重要であると感じました。また、本校は小中一貫校なので、後期課程の先生とも連携して、小学校段階で身に付けさせたことがどう繋がるのか意識した指導をしていきたいです。
11月18日(金) ⅢC1105(小)外国語科授業実践講座
(研修の概要)
発表・実習
言語活動の充実に向けたICTの効果的な活用
公開授業(VTR動画)
考えや気持ちなどを伝え合う力を育む授業
演習
指導と評価の一体化に向けた授業づくり
・コミュニケーションを行う目的、場面、状況を明確に設定した言語活動の充実
・評価を生かした授業改善
(受講者の感想)
・考えや気持ちを伝え合う授業について、具体的に教えていただき、とても参考になりました。授業の組み立てや言語活動について、色々と試してみたいと思いました。
・今まで自分自身が経験してきた英語の学習方法を押し付け、実際に使える英語を身に付けられるような授業になっていなかったと自覚できました。これからは正しい英語にこだわり過ぎず、何とか相手に自分の言いたいことを伝えようとすることができる手立てを考えて実践していきたいです。
・外国語の授業は専科ではなく担任で行っていますが、まさに、教科書を教えているなあと振り返って感じました。何を教えるのか、どんな子どもを育てたいのかが明確ではなかったのだと思います。結局は、どんな子どもを育てることを目標にするのか、そのために何を使って何を教えるのか、何を経験させるのかということが、どの教科においても大切であることがわかりました。上村先生の実践をお聞きして、スラスラ言えなくても一生懸命相手に伝えようと思考し、知っている知識を使って伝えようと努力することが大切なのだとわかり、外国語科に感じていた苦手意識が少し克服されたような気がしました。