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校長室より

多可校みらい構想委員会

「楽しいやん!」「面白いやん!」「すっごくええやん!」を追求します

多可高校の教職員組織は、学年主任や担任等の教員からなる1年生から3年生までの学年団、総務、生徒指導、特別支援教育、教務、進路指導等の中心となる専門部、経理や学びの環境整備等を担う事務室がお互いに深く連携しながら教育活動を展開し、生徒の皆さんや保護者等の皆様と直接向き合っています。さらに、広報や校内ネットワーク管理、図書館の運営や人権教育等を担当する教員がおり、さらにそれらとは別にカリキュラムを検討する「教育課程委員会」や生徒の皆さんの一人ひとりの適切な自己実現を慎重に検討する「進路指導委員会」、探究的な学びをリードする「探究活動推進委員会」等、全部で22の委員会があります。この中には、事案が発生したときやその疑いがあるときに緊急に召集する「いじめ対応チーム」等の特別委員会もあります。比較的小規模である本校では、ほとんどの教職員がいくつかの委員会や分掌をかけもっています。

『多可校みらい構想委員会』は令和5年度に発足しました。多可高校の抜きん出た魅力アップと活動の推進提案や発信等のために、本年度はその委員会の中でも、「行事の運営」「さらなる学力アップ」「広報」の主に3つのテーマをもったチームで動き出しています。

生徒の皆さんのため、ご家族のため、そして地域の発展を見据えて、日日新たに魅力を追求しています。

今年度指定を受けた『DXハイスクール』や『ひょうご学力向上推進事業』の話題も委員会で取り上げられますが、これらのことを直接担うのは、情報や福祉等の関係教科を中心とした『探究活動推進員会』や各教科の代表者や教務部等の教員から構成する『学力向上委員会』です。これらのことに係る具体的取組や設備や備品の整備等については、現在関係教科を中心として調整中です。

日日新しくなる多可高等学校に、大いに注目して期待してください。

 

生活実態アンケートの結果から

1学期 生活実態アンケート集計結果です

5月10日(金)に全生徒対象に生活実態アンケートを実施しました。新学期が始まり、1年生もある程度学校に慣れてきた連休明け直後にアンケートをとりました。誰にとっても心身ともに疲れが出始めるタイミングでの調査です。「学校は楽しいですか」、「授業はわかりやすいですか」等のアンケート結果からは、次のグラフのように、学校生活が楽しく、授業が分かりやすいと感じている生徒の皆さんが多いことが伺えます。

 

 

学校が楽しい理由は、「友達と話すのが楽しい」「仲のいい友達ができ先輩も優しい」「楽しい授業がある」「毎日が充実している」「自分にあった学びを選べる」「部活動が楽しい」「行事が充実している」「不便なことなく学校生活を送ることができている」等が挙げられています。一方で、授業をうけるにあたって悩みがあると答えた場合の理由として、「内容を理解できるのか不安」「今もわからないことが多くある」「プリントをノートと併用する場合、ノートの作成の仕方がわからない」等があります。

「学校生活で前向きになれること」と「学校生活でしんどいこと」についても質問しました。その両方で「友人関係」「授業の関係」「部活動関係」「学校行事関係」を挙げる生徒の皆さんが多く、『前向きになれる事柄』と『しんどいことの事柄』はほぼ一致しています。前向きになろうとするからこそ、しんどいことも出てくるのでしょう。自らの希望や様々な想いを抱きながら、よりよい学校生活を送るために日々考える生徒の皆さんの様子が目に浮かびます。

人間関係で困っていることがあると答える人もあります。その理由は「自ら話しかけることがあまりできない」「自分の意見が言えない」「友達とうまくいかない」「部活の先輩とうまく話せない」等です。 誰しも少なからず経験することがありますが、切実な状況になる前に近くの先生や大人に声をかけてください。学校には担任や学年の先生、教科担当の先生、生徒指導部や特別支援教育部等の専門部の先生、自分の部活の顧問の先生をはじめ、たくさんの先生がいます。保健室もあります。定期的にキャンパスカウンセラーの先生にも相談できます。生徒の皆さん、決して一人で悩まないでください。

令和6年度のスタートは概ね良好であると思われますが、学校は、生徒の皆さんの様子を常に見守っています。

 

多可校ちいきふれあいプロジェクト(3年)

多可町立杉原谷小学校訪問と地域のクリーンアップ活動を行いました

6月20(金)午後、3年生全員でちいきふれあいプロジェクトによる活動を、地域のクリーンアップ活動と杉原谷小学校での交流活動の二手に分かれて行いました。

地域クリーンアップ活動チームは、PTAの方にもご参加いただいて地域の環境整美に係るクリーンアップ活動に勤しみました。学校周辺の道路を中心にして本校生の通学道路も含め、動きやすい体操服で丁寧に清掃を行いました。この日は特に午後を中心に爽やかに晴れ渡り、初夏の眩しい日差しで気温も上昇しましたが、道路端や側溝の中等も含めて意識していないと見過ごしそうな小さなものも見落とさずに、しっかりと拾いながら歩きました。活動しながらすれ違う地域の方々とも挨拶や言葉を交わすこともでき、地域の方の日常生活の中での交流もできました。

暑い中、活動を一緒にしていただいたPTAの方々、本校のクリーンアップ活動に触れていただき嬉しいお声かけをいただいた皆様、ありがとうございます。本校の様々な地域での活動へのご理解とご協力、そして常に力強い応援をいただいていますことに深く感謝いたします。

 

杉原谷小学校訪問チームは、多可町に手配していただいたマイクロバス2台に分乗して小学校に移動し、主に体育館での『和太鼓演奏』と学年毎に分かれて絵本の『読み聞かせ』を各クラスの教室で行いました。『和太鼓演奏』も『読み聞かせ』も本校の総合的な探究の時間「福祉のこころ」で取り組みをすすめてきた内容です。小学校訪問は、地域の多くの方の指導を受けて授業で培ってきたことを、小学校の児童の皆さんに披露して楽しく交流を深める機会です。小学校の5時間目の時間を交流にいただきました、いろいろなレクリエーションも交えた楽しい交流の時間はあっという間に過ぎてしまいました。小学生の皆さんの「楽しかったよ」「ありがとうございました」の声も聞いて思わず笑顔がこぼれる時間になりました。

杉原谷小学校の児童の皆さん、移動の時間もマイクロバスに同乗していただいた杉原谷小学校の校長先生をはじめ、教頭先生、担任の先生や全ての先生方、またバスの手配や運転をしていただた多可町教育委員会の関係の皆様、総合的な探究の時間で絵本の読み聞かせや太鼓演奏の指導を熱心にしていただた地域の皆様、ありがとうございました。このような素敵な交流の機会にご協力いただきましたこと深く感謝いたします。

 

 

福祉ボランティア類型の学び2

福祉とは ~地域包括支援センターの業務~

すべての人が幸せに生活するための取組をすすめ、一人ひとりが幸福を感じながら生活するための社会を築く

6月20日(木)6校時、福祉ボランティア類型の2年生が、地域包括支援センター(ふくし相談支援課)の山本所長様から講義を受けました。福祉の「福」と「祉」は、両方とも幸せを意味する漢字で、そもそも「福祉」は幸福を意味する用語として使われていたそうです。

福祉には、保健医療福祉と社会福祉があり、社会福祉には、介護・高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、母子父子寡婦福祉の種類があります。

地域包括支援センターでは、主に介護・高齢者福祉について介護に係る各施設や事業所、訪問診療等を担う病院、さらに地域(集落)での自治会や老人クラブ等を主体にした生活支援や介護予防、交流や見守り等による居場所づくり等による地域包括ケアシステムをイメージし、『医療・介護連携』、『認知症対策』、『地域ケア会議』、『介護予防』、『生活支援体制整備』と大きく分けて5種類の業務を担っておられます。具体的には、高齢者の相談に応じて様々な制度や地域資源の活用による支援方法の提案や、ケアマネージャーへの助言やネットワークづくり、ケアプランの作成、介護予防教室等の一般介護予防事業の推進、高齢者の尊厳ある生活を守る権利擁護等、業務は大変多岐に渡ります。

しかし、全国18000の関連する事業所と54000人の従事される方への調査によると、66.3%が人手不足を感じておられるそうです。特に、介護支援専門員、訪問介護員、介護職員や看護職員等の職種が不足し、近いうちに介護サービスを受けたくても受けることのできない介護難民が出る心配があります。人手不足の解消のためには制度改正はもとより、健康寿命を延ばしてサービスを受ける年齢を上げる介護予防の取組が有効と考えられます。そのために、リフレッシュ教室や元気アップ広場の開設や、運動機能向上のための個別支援や頭と体の健康セミナーの開講、介護予防や生活支援、認知症に係るサポーターの養成講座の開講等が積極的に行われています。

山本所長様のスライド資料を用いたわかりやすい講義と併せて、自宅付近に住んでおられる心配な方々を地図にまとめてみました。自宅周辺の一軒一軒の様子を思い浮かべながら、ご近所マップを作成する中で、改めて豊かな福祉社会の実現に向けて取り組む意識が高まりました。福祉の専門分野を学び始めたばかりの2年生にとって、主体的に学ぶ姿勢や意欲を育む機会となった講座でした。   

 

 

49回生就職求人説明会

間もなく求人票受付が始まります。

49回生3年生49名のうち、公務員希望も含めた就職希望者は17名です。

7月1日(月)の求人票受付開始を前に、6月19日(水)放課後、就職求人説明会を実施しました。該当の生徒と保護者等の皆さんが出席して、16時に始まりました。

進路指導部からは、主に昨年度までの求人動向と今年度の試験対策、求人票の内容を確認する際の注意すべき点、今後の手続き上の提出書類や応募時の注意事項等についての説明。さらにHandy進路指導室の利用についての説明がありました。また、学年主任からは、今後の準備日程や就職指導、生活指導等についての話がありました。

いつもとはひと味違う緊張感の漂う中での説明会でしたが、就職希望の皆さんには自らの適性等をよく鑑みて積極的な選択をして欲しいと考えます。そのために必要な準備を万全にしながら、これからの1日1日をより大切に過ごして欲しいと願っています。             

福祉ボランティア類型の学び1

「認知症サポーター養成講座」出前講座

6月19日(水)1,2時間目、福祉ボランティア類型3年生が、多可町ふくし相談支援課地域包括支援センターと特別養護老人ホームヘルシービラ加美の方々から、認知症サポーター養成のための講座を受講しました。認知症についての理解を深めて、支援や援助の方法を学ぶことで地域社会で生かせる能力を育むことが目的です。

2時間連続の講座の中で、暮らしやすい地域をつくる認知症サポーターの役割、認知症の原因や認知症の原因となる主な病気、記憶障害や行動・心理症状等の認知症の症状、診断、若年性認知症、近隣の専門医、認知症の人への対応時の3つの心得(驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない)、認知症の予防、認知症初期集中支援チームや認知症相談センター等の多可町の取組のお話をいただきました。講座展開の中では、認知症の方への対応をわかりやすく寸劇を交えてご説明をいただいたり、グループ別に意見を交換したりして、理解を深めて実践するための準備を整えました。

認知症は誰にでも起こりえます。これからの時代は人生100年が普通です。その中で、誰もが認知症についての正しい理解をし、偏見を持たずに、認知症の人や家族を温かい目で見守る応援者であることが大切ですね。

教科横断的な学び 英語と理科のコラボレーション

バイオミメティクス 〈Biomimetics〉のテーマによる英語・理科のコラボ

『バイオミメティクス』という言葉は、聞き慣れない人が多いと思いますが、今から70年ほど前にアメリカの神経生理学者オットー・シュミットが初めて使いました。日本語では『生物模倣技術』や『生物模倣』と標記され、生物の形状や機能、その行動や生態等の研究から、人類にとって有用な新技術の開発やものづくりに生かす科学技術のことです。空を飛ぶための飛行機の翼も、人類は鳥の翼を真似ました。最近では、蚊の針の構造と刺す動作を模倣した「痛くない注射針」が話題になりました。

英語科主任の末廣恵教諭が主に担当する3年生「英語コミュニケーションⅡ」で、バイオミメティクス〈Biomimetics〉を教材としました。生徒は末廣教諭をはじめALTのエミリー 先生や同じ科目を担当する田中教諭のアドバイスを得ながら2~4人のグループで、自分たちが焦点とする生物を定め、主体的にグループで対話しながらその生物に係る人類の模倣を詳しく研究しました。この研究過程では理科の武富教諭のアドバイスも受けました。研究結果をまとめ、英訳した文を自分のものにするために何度も発表練習を繰り返し、6月18日(火)に発表会を行いました。

発表では、黒板に発表テーマの生物名や写真、キーワードを投影し、グループ毎に英語で発表しました。聞き手は様々な観点から評価を行い、質疑応答も行いました。研究テーマになった生物は「Tree frog」、「Rain deer」、「Diving bell spider」、「Cameleon」等です。他教科の授業参観者も多かったため、生徒の皆さんにとっては緊張感が高く、十分な学習成果が出せなかった人もあったかもしれませんが、大変興味深い内容で、生徒の皆さんの積極的な取り組み風景から、今後もさらに学びの深まりを予感しました。

読んでいただいている方も、「Tree frog」の和名や、その生物について人類が模倣している部分を調べてみると面白いですよ。

            

 

妙見祭を終えて

妙見祭が終わりました

去る6月14日(金)に『妙見祭』を実施しました。朝から晴天に恵まれ、平日開催であるにも関わらず、昨年度にも増して多くの保護者の方にご来校いただきました。

体育館でのオープニングでは、各団体の準備の様子やその雰囲気を見事に表現して編集したPR動画、総合的な探究の時間『福祉のこころ』で取り組んできた力強く心と体に響く和太鼓演奏、全校生それぞれの思いを束にして声にしたカウントダウン、『足音 ~Be Strong~ 』の意味やその言葉に込めた想いを生徒会長が宣言して妙見祭が開幕しました。    和太鼓演奏

 

3年生は、主にステージ発表でした。 エンディングで練習風景も披露した1組は、誰もが思わず一緒に口ずさみたくなる曲の合唱と美味しそうに焼ける匂いが魅力のイカ焼きの模擬店です。オープニング後すぐの会場をさらに盛り上げたステージと食品模擬店の二刀流でした。2組は脚本に趣向を凝らした演劇です。原作のシンデレラを楽しく面白く興味深くアレンジして、出演者の熱の入った演技から随所に笑いを誘う見事な演劇でした。時間をかけた背景画等の大道具も素晴らしく、友情出演も全体を大いに盛り上げました。

2年生は、食品バザーでした。1組は、本格的なフライヤーを使ったフライドポテトです。小気味よくはじける油の音につられて列に並びました。テンポ良くカウンターに並べられるフライドポテトには塩とコンソメ等の味が用意され、気分も浮き立ちました。2組は、焼き鳥です。元プロ職人の指導を受けて焼き上がっていく焼き鳥は、プロの店らしくやはり「塩」と「タレ」が用意され、その香ばしい匂いが食欲をそそります。私は残念ながら長い列を見て諦めました。

1年生は、教室を使った企画でした。1組は、何回も撮り直したと思われる驚くパフォーマンスをまとめた神ワザ動画と美しく彩られたフォトスポットでした。編集されたNG動画もその撮影の苦労を物語っていました。2組は、フォトスポットとドリンク販売をしました。企画室は、イートインスペースになっており、飲んだり食べたりしながら談笑される保護者の方でいっぱいになっていました。丁寧に時間をかけて作成したフォトスポットは思い出作りの場所になりました。

文化部は、ディセット部の食品バザー、日本文化部と美術部の展示、吹奏楽部と軽音楽部のステージでした。

ディセット部の名前は、フランス語の17を意味する『dix-sept』が由来です。5種類(プレーン、チョコチップ、抹茶、チョコナッツ、プレーン生地のオレオ)のマフィンと豚丼の販売でしたが、私がお店に立ち寄ったときには、すでに完売でした。毎年の人気を皆知っているのですね。日本文化部は「和の心」をモットーにして色とりどりで鮮やかな花のジャンル、古典的でいてかつ現代的なジャンルに挑戦した書の作品の数々。体育館や教室、渡り廊下等に展示された作品は、鑑賞する人の心を和ませながら、癒やしの中にも力強い躍動感がありました。美術部は、ステージの背景画を完成しました。個性豊かな鯨や魚、学校周辺の自然を表現した巨大な作品は、ふるさとの未来を明るく照らしているかのようでした。また、教室に展示された個々の作品については、制作過程にも想いを巡らせしばらく見入っていました。

軽音楽部は3つのバンドが演奏しました。そのうち3年生が主体の2つのバンドは、妙見祭を最後に解散します。これまでの活動にかけた想いとこれからさらに広がる未来を予感させる演奏でした。赤、黄、青等に色とりどりに会場全体で輝くケミカルライトが、波打つような雰囲気の会場に花を添えました。妙見祭ステージの最後に、満を持して登場した吹奏楽部は、トリの演奏にふさわしく、会場全体を1つにして大きく盛り上げました。部員数が少ないながらも、ここまで一生懸命つくりげてきた演奏にゲスト出演者が加わり、最高のフィナーレを創りあげました。

有志は、今年は「FRIEBDS HIP」のダンス、「Hz(ヘルツ)」、「Chirpy」、「ちーむキタ」の3つのバンドが出演しました。いつどこで練習しているんだろうと思うほど、当日の妙見祭の中で何度も登場している人もありました。すべてのチームが自分たちのパフォーマンスを全力で会場に伝え、それに呼応する会場からのアンコール。また、それに応えるメンバー。妙見祭の素晴らしい成功に、華々しくて感慨深く無くてはならない存在でした。

閉会行事では、エンディングムービーに全員が見入りました。妙見祭当日の様子に準備風景も含めて編集された動画を見て、まだ、しばらくは続きそうな心地よく清々しい余韻に会場全部が満たされました。

クラス毎に作成したクラスTシャツも見事でした、ユニフォームとともに織りなすクラスの一体感は、それぞれがさらに全校生の中で調和の取れた大きな和を創りだしました。スローガンの「足音」がまとまり、大きく逞しく聞こえました。これらのことが、Be Strongに繋がることと思います。

そして、妙見祭の準備期間を通じて、企画や当日の運営に至るまで、周囲と上手に連携をとりながら走り回った生徒会執行部の皆さん。本当にお疲れ様でした。執行部の皆さんはいくつもの掛け持ちをしながらクタクタになって動いたことと思います。皆さんの頑張りがクラスや文化部、有志参加の皆さんの心を動かすパフォーマンスに繋がり、素晴らしい令和6年度妙見祭が完成しました。

保護者の皆様、開催にご協力いただいた関係者の皆様、本校の生徒と教職員の皆さん全員で、たくさんの弾ける想いと感動を共有できたとても素晴らしく、強く記憶に残る文化祭となりました。ありがとうございました。関係するすべての方に深く感謝いたします。

PTA役員の方々による焼きそばも、気温の高い中、本当にありがとうございました。本格的な屋台焼きそばの味を購入された皆さんは満喫されました。本当に保護者の方と学校が一体となった形を演出していただき嬉しい想いがいっぱいでした。

 

最後に生徒の皆さんへ ~ありがとうの気持ちとともに~

妙見祭が終わって学校生活は日常に戻りましたが、日常の授業の中でも、頭と感覚を研ぎ澄ませれば知的な感動につながるものがたくさんあります。人によって興味の感じ方は違いますが、妙見祭での様々な経験を是非、未来に繋げてください。

生徒の皆さんのアンケート結果  とても楽しめた:70.0%  楽しめた:26.9%

兵庫県高等学校総合体育大会

県総体を終えて

県総体に出場した選手の皆さん、お疲れ様でした。試合会場で応援をしていただいた保護者の皆様、ありがとうございました。皆様の応援の姿は、選手に届いて大きな力になったはずです。また、練習や練習試合で何度もお世話になった関係者の皆様、温かいお声かけもいただきありがとうございました。そして、この総体で引退することとなった3年生の皆さん、高校生としてのかけがえのない経験の記憶を自分自身の中に、そしてチームに残しました。その頑張りの積み重ねに敬意の気持ちを表さずにはいられません。

陸上競技部、ソフトテニス部、バスケットボール部、ソフトボール部の各部が出場した兵庫県高校総体。個人の技能向上からチームづくり、そして試合に臨むまでの過程での鍛錬が素晴らしいパフォーマンスを生み出しました。私は、吉川総合総合公園でのソフトテニス、加古川河川敷球場でのソフトボールの試合以外は観戦することができませんでしたが、個人の能力の限界に挑む姿、対戦相手に最後まで食い下がる様子が目に浮かびました。厳しいディフェンスを受けながらも一心にゴールを目指す姿、得点に繋がらない場面でも随所に見せる好プレー、徐々に体力が消耗する中でも果敢に相手チームに挑む姿勢は、見る人の心を動かしたことは間違いありません。 

1回戦で見事にコールドゲームで勝ちを収めたソフトボール部の但馬ドームでの2回戦は、過去20回の優勝を誇る昨年度覇者の兵庫大学付属須磨ノ浦高校との対戦でした。序盤からの点差で、決して優勢とは言えない試合展開でも、変わらぬ闘志で、それぞれの役割をしっかりと果たしました。部活動に一生懸命取り組む中で、勝敗とは別に生まれた目的もしっかりと自覚して臨んで戦った試合です。今後の人生の貴重な糧となる素晴らしい成果を収めたことと思います。

心から拍手を送ります。

そして、多可校生のこれからの活躍が、益々楽しみになりました。

 

 

 

兵庫県高校総体ソフトボール競技 本校1回戦

県総体ソフトボール1回戦突破

6月1日(土)本校女子ソフトボール部は、加古川河川敷球場において、明石高校・明石城西高校・明石南高校の3校合同チームと対戦し、13対6で見事に勝利しました。結果、但馬ドームでの2回戦(6月7日)に進出します。2回戦の対戦相手は3月の全国選抜大会出場の須磨ノ浦高等学校です。

1日(土)は、昨年の1回戦当日の天候と同様に早朝から晴天に恵まれ、非常によいグラウンドコンディションでの試合でした。先攻の本校は初回に3点を先取して序盤から有利な試合展開になることを期待しましたが、それぞれが流石に実力のある学校の合同である明石・明石城西・明石南チームの反撃で逆転を許しました。しかし、この日までの毎日のひたむきな練習から、忍耐強く一途に積み上げた本校チームの本当の強さが発揮されたのはそこからでした。外野を深々と破る長打を含んだ8安打等により計13得点を奪い、守りはバッテリーを中心として、その後の失点を最小に抑えて守り切りました。制球よく粘り強く投げ続け、要所で三振を奪う投手、冷静な判断と正確なスローイングで連続して盗塁を阻む捕手、外野手からの目の覚めるような返球による進塁阻止、守備範囲を広くカバーする内外野の捕球と全ての場面で正確なベースカバーを行う内野手等、常にベンチとグラウンドの選手が一体となった素晴らしい試合でした。

 

明石高校・明石城西高校・明石南高校の選手、顧問の先生方、関係の皆様、ありがとうございました。また、本校の応援のために駆けつけて頂いた本校PTAをはじめとした応援の皆様、ありがとうございました。

選手と顧問の先生の今後に繫がる健闘を称えるとともに、関係のすべての皆様に深く感謝申し上げます。

 

  

多可町高校生議会

「TAKA Fes YOUNG ROCK2024~ここにおっTAKA未来の逸材~」開催のきっかけとなった多可町高校生議会

3月24日(日)に多可町ベルディーホールで開催されたタカフェスは、神戸出身のシンガーソングライター、女優の井上苑子さんをゲストに迎え、本校軽音楽部を含めた北播地区5つの高校生バンドが結集して開催されました。このきっかけになったのは、昨年8月の多可町高校生議会での本校生の「一般質問」でした。

本年度も8月8日(木)の多可町高校生議会の本番に向けて準備が始まっています。今年度の議会ではどんな質問が飛び出すのか楽しみです。

神戸新聞 2024年1月29日(月)朝刊

理科の散歩道

「理科の散歩道」知ってますか

「理科の散歩道」は、2000年から神戸新聞に連載されているコラムで、身近な科学の世界を兵庫県内の理科の先生たちが案内しています。このコラムでは、物理・化学・生物・地学に関係する話題や理科全般に渡る雑学がエッセイ風に紹介されていて興味深い話題が満載です。また、これらのコラムをまとめた関係の本も出版されていて、理科が好きな人や関係の分野を専門的に学びたい人だけでなく、誰にもおすすめできる楽しい本です。

理科の散歩道 962  ジュラシック」って何?~地質時代の名称に由来~ 2024年2月2日(金)

記事は本校の武富先生   イラスト「T-REX」は本校事務室 服部さんのお子さんです。

 

 

学校説明資料 令和5年度バージョン

昨年度のオープン・ハイスクール等の学校説明会の内容です。

今年度のオープン・ハイスクールではさらに新しい内容が加わります。

   ※  昨年度までオンラインで行っていた国際交流については、新しい方法を検討中です(参考スライド11)。

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妙見祭スローガン

今年度の妙見祭スローガン

足音 ~ Be  Strong ~  

 「足音」がだんだん聞こえてくるというイメージから、妙見祭も当日だけでなく、だんだん完成に近づいていく。139人のそれぞれの足音が混ざり合って、最後には1つの大きな足音として奏でられるという思いからこのテーマになりました。

 また、Be Strong は「強くなれ」という意味で、これからもたくさんの学校行事等がありますが、妙見祭をはじめとして、学年として、いち生徒としてもっと強くなっていって欲しいという願いが込められています。

                                       By 生徒会

 

 6月14日(金)に開催する妙見祭に向けて、生徒会から発表されたスローガンです。このスローガンは、『妙見祭』という大きな学校行事を、1つの学校行事の当日だけのことと捉えず、その準備過程をはじめ、その後の学校生活におけるすべての活動を貫く理念として、大切な意味を感じさせてくれます。素晴らしい言葉に、心が躍る思いで読ませてもらいました。

 これから本格的に始まる準備から本番、そしてその後に続くたくさんの活動に向けて期待が膨らむばかりです。

 

探究的な学びの面白さ1

杉原紙 ~1300 年の伝統技術を支えるトロロアオイの秘密に迫る~

本校の探究活動

 本校の教育課程上の学習活動の中には、「福祉のこころ」の名称で位置付ける「総合的な探究の時間」があります。この授業の中では、「多可校ちいきふれあいプロジェクト」に繫がる『和太鼓演奏』や『絵本の読み聞かせ』に係る学習をはじめとして、読書活動に係る学びやパラスポーツに係る体験、修学旅行先に係る探究、また自らを見つめて進路実現を直接考える学び等盛りだくさんです。また、このような学習活動は「総合的な探究の時間」のように特定の枠組みの時間だけでなく、福祉や保健体育、外国語、地歴公民等の様々な教科、またそれを超えた教科横断的な学びの中にも常に存在し、また常に新しい学習方法を探っています。本年度は、このような探究に「DXハイスクール」の視点や「学力向上実践研究事業」の研究が加わります。

 また、教育課程外においても県教委育委員会が主催する「防災ジュニアリーダー」や「サイエンスフェアin兵庫」を見据えた学習活動を行います。これらは、まさに教員と生徒が一緒に行った協働研究です。

大学会場でのポスター発表

 昨年度の「サイエンスフェアin兵庫」に向けての研究では、地域の伝統産業である『杉原紙』について、その製造工程で加える『ネリ』の役割について調べました。その結果、思いもよらない大切な秘密が『ネリ』にあることに気が付き、それをまとめて神戸ポートアイランドにある大学の会場で、ポスター発表を行いました。当日は、専門に研究されている他校や大学の先生からのご質問もいただき、それに応答する中で新しい知見のヒントも得ました。探究活動は、成果を発表して、それに興味を持つ人との情報共有やさらなる議論から、どんどんと新しいことが判明して考えや知識が深まります。これはロールプレイングゲームの攻略の過程と似た感覚だと思います。一旦この面白さを体験したら夢中になります。この時に得る『主体的に学ぶ姿勢』は一生の宝物になるはずです。

 杉原紙の研究は、杉原紙研究所 藤田所長様の大きなご協力を得て実現しました。深く感謝申し上げます。

 発表で使用したポスター 杉原紙.pdf

 

体力アップサポーター派遣事業

多可町立中町北小学校において、本校教諭が体育の授業を実施

兵庫県教育委員会が主催する「体力アップサポーター派遣事業」は、小学生の健やかな体力向上を目指して、専門性に優れた地域の体力アップサポーターが小学校に派遣されて指導を行う事業です。

5月15日(水)、多可町立中町北小学校の依頼を受けて、本校の櫻井亮介教諭が体力アップサポーターとして小学校1年生から6年生までの全学年のこどもたちに「ソフトボール投げ」の指導を行いました。櫻井教諭は野球が専門種目で、本校でも保健体育の授業はもちろん、女子ソフトボール部と硬式野球部の顧問を担当しています。当日、櫻井教諭は持ち前の高い専門性を生かして、1年生から6年生までの幅広い年齢層の子どもたちに、その発達段階に応じた細やかな指導を合計約3時間に渡って行いました。

 

 

 

横断幕が新しくなりました ~「たか坊」とともに~

多可高校が育てる「福祉のこころ」

 DXハイスクール指定校として さらなるTAKAみをめざす

5月10日(金)、本館校舎の前に掲げられている横断幕の新旧交代を行いました。

写真のとおりの横断幕は、多可高校を取り巻く豊かな自然と、たなびく白雲の上に美しく広がる空をイメージする青を基調として制作しました。タイトルにもありますようにこの横断幕には、本校が大切にする言葉を盛り込んでいます。学校にお越しの際は、是非お近くでご覧ください。

 

横断幕には、多可町観光PRマスコットである「たか坊」にも登場してもらっています。

「たか坊」は本校美術部の生徒がデザインしました。

進学者検討会

 3年生進学者検討会を行いました。

 真夏日が続いたかと思えば、朝夕の気温が低く肌寒さを感じたり、日本海側で発達した低気圧とそれに伴う前線の影響で強い風が吹いたり、天候の変化を敏感に感じる毎日です。その中でも、安定した5月の爽やかな日差しは校舎北側の妙見山の新緑を眩しく照らしています。溢れるような生命の力強さを感じる季節になりました。

 先日(5月14日)、49回生の3年進学者検討会を行いました。4月19日の進路検討会に引き続いての実施です。第3学年団と第1学年・第2学年から1名(今年度は各学年主任)、進路指導・教務部、教頭・校長が出席して、進学希望者一人ひとりの進学希望先や保護者の意見、本人の学習状況を踏まえてその状態を確認しました。ここでの情報や意見交換を元に個人面談を進め、出願校や対策等を伝えて最終的な出願先を決めていきます。総合型選抜で受験する場合は、早ければ5月下旬~6月上旬にかけてエントリーが始まりますから、この時期の議論は大変重要です。担任の先生や学年主任、進路指導部との間で事前打ち合わせがされている部分も多く、スムーズで丁寧に、また必要な時間を十分にかけて検討会が進みました。私は、個人写真を見ながら一人ひとりの生徒の思いを知ることができました。担任の先生方からの個人の具体的な状況や今後の指導方針の説明に対して、進路指導部から丁寧な志望校の提案や助言があり、また他の委員の先生方からの情報提供も多く、進路指導体制に心強さを感じました。

 受験を間近に控えると、期待と不安で気持ちがいっぱいになることがあります。不安な気持ちはネガティブに捉えがちですが、不安があるからこそ、防御したり推進したりすることができると思います。もちろん、どんな種類の不安もそうである訳ではないのですが、受験や自らの将来に対しての不安については、大いに自らを成長させる糧にして欲しいと思います。

 さあ、受験を控えた皆さん、自らをしっかり見据えて、落ちついて不安に対応してください。自らの将来に大いに希望をもって精一杯自分の可能性を追求してください。学校全部で皆さんを応援します。 

ひょうご学力向上実践研究事業の指定校となりました

DXハイスクールの指定に続いて、兵庫県の「ひょうご学力向上実践研究事業」の重点校に指定されました

事業の趣旨 この事業は、昨年度まで、各教科・領域で行ってきたカリキュラム開発の成果を踏まえて 、令和6年度から完全実施される学習指導要領下で、授業実践研究を行い、授業改善をより一層進めようとするものです。

指定期間 令和6年度から8年度にかけての3年間で、本校を含めて県下15校の県立高等学校が重点校に指定されています。

実践研究方法 各校のスクールポリシーに基づく特色あるカリキュラムに従って、自校に応じた研究テーマを設定して、1人1台端末の活用、生成AI等の活用、きめ細やかな指導体制の充実、実践的な研修、地域人材の活用等を通して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させる授業開発を行います。

 国語、数学、地歴・公民、理科、外国語、情報、総合的な探究の時間の7つの教科・領域を研究対象とし、オンライン会議システムを活用した専門グループ会議と研究授業を実施して、その成果と課題を見いだして次の取組みに繋げます。

本校では

「生涯学習の土台を培い、社会が求める人材を育成する ~『個別最適な学び』、『協働的な学び』の実現と『学びに向かう力と人間性の涵養』~をテーマとして、すべての生徒に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自らの学習を調整する中で生涯に渡って粘り強く学びに取り組む態度を育成することを目的としています。

 「指導の個別化」と「学習の個性化」に向けて

 個別指導の方法を研究し実践することで、授業において、個々の生徒がもつ課題解決を焦点化して、より効果の高い指導方法を研究します。また、3年の指定期間の中で、生徒の興味・関心やキャリア形成の方向に応じて、探究的な学びにおける課題設定、情報収集、整理や分析、まとめ、発表を行う等、生徒個々に応じた学習活動や課題に取り組む機会をより多く提供して、生徒自身の学びの方法が最適となるように調整する機能を学習活動の中で充実させます。

 これらにより、生徒自身が自らの学びの積み重ね方の特徴や自分に適した学習の進め方を身に付けることを目指します。

 学びの現状

 次は、令和5年度の学校評価に係る生徒アンケートの集約結果です。本事業による実践研究が、各数値の上昇と生徒の主体的学びのための工夫や推進、生徒自身の学びの深化に繋がることと考えます。 

 

DXハイスクールの指定を受けました

高等学校DX 加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校に決定しました。

 これは、情報や数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校に対して、そうした取組に必要な環境整備の経費を支援する文部科学省の事業です。

 この事業に係る本校の取組は、「福祉のこころ」を備え、地域に学び、地域に貢献し、地域を支え、自立して未来に挑戦することのできる人材育成を謳ったスクールミッションに照らして、文系・理系及び教科・科目並びに生徒個々が目指す専門の枠を超えて、豊かな福祉社会実現のための教育活動についてDX加速化を焦点として行い、あらゆる困難を克服しようとする姿勢や能力を備えたDX人材の育成が目的です。

  本校の教育活動に新たな視点が加わります。

〈スクールポリシーに沿った育てる生徒像〉

 高度なデジタル機器の活用や、情報収集及び情報処理並びに情報活用を適切に行い、高齢者や高齢者を取り巻く人々の暮らしの実情を適確に把握して分析し、地域の福祉関係施設等と適切な連携を構築しながら、より幸せに生きる社会の実現を目指す研究を 積極的に行うことができる生徒。

〈主な想定課題研究テーマ〉  

  1.  福祉関連用具のデザインと開発 介助機器、リハビリやトレーニング機器等広い領域で、運動における骨格検出を材料に、3DCG によるモデリングから3Dプリンターでの出力を経て、新機能を備えた機器開発を行う。
  2.  福祉関連ロボットのデザイン 介助機能や見た目の効果、見守り効果を視点に介護ロボットや福祉ロボット等のデザインを行う。
  3.  福祉テーマでのe スポーツ 脳の活性化や認知機能低下予防の効果が報告される e スポーツを高齢者福祉施設との連携で取り入れ、効果検証を行う。 
  4.  バーチャル空間の作成及びバーチャルリアリティでの高齢者との交流 仮想空間 で高齢者と交流し、福祉関連器具の デザイン やよりよい福祉社会づくりを提案する。