SS探究Ⅲ 後期講座[4農業の科学と経済] 第9回☀
みなさん、こんにちは。
初雪です。雪景色がきれいですが、一層寒く感じます。そんな中がんばった活動風景をご覧ください。
今回はまず竹の伐採からスタートです。なぜ?と思いましたね。今日は竹細工に挑戦します。竹を加工していろいろ作るにはまず材料となる竹が必要なんです。
「いまは昔、竹取の翁といふもの有けり。 野山にまじりて竹を取りつゝ、よろづの事に使ひけり。」の一文が思い出されます。手入れしていただいている雑木林なので歩きやすいですが、足元に気を付けていきます。
「筒の中光りたり」も「三寸ばかりなる人」もなく、無事に竹を伐採して運搬します。切ったばかりの竹は長くて重くて運びにくいです。主任もお手伝いいただき、ありがとうございました。
竹が届くまでの時間を使って畑の手入れです。
プランターにも雪が積もっていたので、防雪防寒のため、ビニールを切って被せます。何とか寒さを乗り越えて大きく成長してほしいです。
竹が届きました。竹細工スタートです。
切り出したばかりの青竹は結構固いんですけど、力強く器用なものです。飯盒を作ったり、お箸を作ったりしてますね。次回ご飯でも炊いてみますか?
最後は立派に育ったチンゲン菜の獲得じゃんけん大会でした。獲得したお二人おめでとうございました。
次回の授業は年明けとなります。お正月っぽいことをやってみたいですね。それでは少し早いですが、皆さん良いお年を。
<受講者コメントより>
~テーマ:「放置竹林」が現代日本の社会問題の一つとなっています。どのような問題や対応策があるか調べ、祥雲館や高校生ができる取り組みを教えてください。~
・海外から安価な竹材の輸入やプラスチック製品が増えたことにより、大幅に需要が減少し放置竹林に繋がっている。地域の清掃ボランティアなどに参加することで、放置竹林の清掃や多少の伐採をすることができる。また、伐採した竹は竹トンボやかごなどの竹細工をつくることで有効に活用することができる。そして、竹細工は地域の子どもたちと一緒に作ることで新たな交流をすることもできる。
・木と比べて浅く根を張るため、雨が降った時に竹林ごと斜面をすべり、土砂災害を引き起こすという問題があります。解決策としては、伐採した竹を使った竹炭作りです。竹は分解される過程で二酸化炭素を出すため、枯れる前に竹炭にすると炭素を閉じ込め、大気に放出する二酸化炭素を減らすことができます。これは地球温暖化も抑制することができます。実際に高校生がやっていたので、私たちにもできると思いました。
・私たち高校生ができることとして、竹を使った製品を作るというのが挙げられます。たとえば、竹の表面に模様を掘って中に灯りを入れ、灯籠の様にしたり、竹のお箸を作ったり、流しそうめんのスライダー部分にしたり、籠にしたり、様々な活用の仕方があります。私たちが作って満足するだけでなく、バザーなどで販売したり、小学生を対象としたイベントで一緒に作成したりすることで、放置竹林の問題をより多くの人に知ってもらえます。竹チップや竹炭への加工自体を行うことは難しいです。しかし、高校生だからこそ大人へ訴えかけて共に取り組んでいくことができます。また祥雲館はSSHや探究でのつながりがあるのでそうした取り組みを行いやすいです。高校生が意見を発信することは大きな力となります。それが高校生である私たちの大切な役割だと思います。