塔陵健児のひとりごと
続ける力が、教室をつくる
2・3年生のみなさん。
去年の今ごろ、覚えていますか?
あの夜、学年の先生方が
遅くまで残って教室を大掃除してくれた日のことを。
机を動かし、窓を磨き、床を拭き、
黒板の端の端まで丁寧に掃除して――
あの日、教室は“新品みたい”になりました。
その姿を見て、掃除の手順も変わり、
みんなも丁寧に掃除をするようになりましたね。
そして今年の春、全校生が心を合わせて
毎日の清掃に取り組むようになり、
校舎は見違えるほどきれいになりました。
でも――今はどうでしょう。
最近、廊下にゴミが落ちていませんか?
教室の机はズレたままではありませんか?
黒板には消し残し、チョーク受けには粉が積もり…
気づけば、少しずつ、あの日の輝きが薄れてきています。
汚れるのは一瞬。
きれいを保つのは毎日の積み重ね。
努力は、続けなければすぐに元に戻ってしまいます。
でも逆にいえば、
“今日の5分”“今のひと拭き”の積み重ねが
また教室をきれいに取り戻してくれるということです。
きれいな教室は、
自分たちが気持ちよく過ごすための場所。
未来の1年生が「ここに来たい」と思える場所。
その環境をつくれるのは――
ほかでもない あなたたち自身 です。
明日から、また一緒に頑張りましょう。
ほんの少しの丁寧さで、教室は確実に変わります。
あの日のきれいを、みんなの手で取り戻そう。