塔陵健児のひとりごと

正解

体育館に、歌声が流れ始めた瞬間、
「ああ、いよいよなんだな」と、誰もが感じたのではないでしょうか。

今年の卒業式で、3年生が歌う曲。
野田洋次郎さん作詞・作曲の「正解」。
本校にとっても、今年が初めての取り組みです。

この曲は、NHK「18祭」のために書き下ろされました。
テーマは、
「誰かの答えではなく、自分だけの正解を探しにいくこと」

正解は一つじゃない。
遠回りでも、迷っても、立ち止まってもいい。
それでも自分の足で選んだ道なら、それが正解になる――
そんなメッセージが、歌の一つ一つの言葉に込められています。

今日は、3年生にとって1月最後の登校日
学年全体で、この「正解」を歌いました。

歌いながら、
入学した日のこと、
思うようにいかなかった日々、
友だちと笑った時間、悔しくて泣いた夜、
それぞれの3年間が、胸の奥から静かに立ち上がってきたのではないでしょうか。

今日が終わると、3年生は月曜日から自由登校。
もう「いつもの教室」に集まる日はありません。

あと学校に来るのは、
26日(木)の予行、
27日(金)の卒業式本番。
たった二日です。

その事実が、歌声を、より深く、より切なく響かせました。

誰かと比べなくていい。
誰かの地図をなぞらなくていい。
ここまで歩いてきた道も、
これから踏み出す一歩も、
すべてが「自分だけの正解」。

卒業式当日、
この歌を歌う3年生の背中は、
きっともう、在校生の知っている「生徒」ではなく、
それぞれの未来へ向かう旅立ちの姿になっているはずです。

どうか胸を張って、歌ってください。
あなたが選んだ道が、
あなたの「正解」なのですから。

――体育館に残った余韻が、
なかなか消えませんでした。