福祉探求科だより
外部講師によるソーシャルワーク講義
・7月19日(木)武庫川女子大学の先生方お二人が来校され、ソーシャルワークに関する講義をしていただきました。
ソーシャルワークとは、社会生活上で困難を抱えている人だけではなく、地域全般における人々がより暮らしやすい
社会にするためにはどうすれば良いかを考える分野です。それらを実現するには、人と人とのつながりの関係を、
良好にしていくことが必要です。それぞれに抱える背景を知ろうとすること、他者に対して寛容に接することの
大切さを改めて考えることができました。
後半には、メンタルヘルス領域の支援について教えていただきました。
精神疾患がある人との関わりについて偏見を持つ人も多くいること、日本の精神疾患患者の入院日数は世界ワースト
1位であることなどを知りました。誰もが心の病気になり得ること、予防が大切であること、社会の理解を高めて
いく必要があることに気づかせていただきました。心の健康は環境や栄養が大いに関わっていることを認識し、
自分自身の健康にも努めていきたいと感じました。
福祉探求科は、7月考査後も全日授業を実施しています。暑さの厳しい中ではありますが、「介護福祉士国家試験」
の受験資格取得に向けて熱心に取り組んでいます。
8月23日・24日には「公開授業」も実施しているので、是非ご参加ください!
福祉探求科3年次生の様子(19回生)
・3年次生は文化祭が終わった後、直ぐに6月実習がスタートし、2週間それぞれの施設に分かれて「介護実習」を
行ってきました。
今回の現場実習では、利用者の方々のアセスメントを行い、それをもとに介護計画を立て、9月実習で実践して
いく予定です。
また、今回の実習を終えたのち、高大連携授業の一貫で、神戸女子大学健康福祉学部社会福祉学科の学生たちの
事例検討発表会に参加させていただきました。生徒たちは自分たちの実習と重ね、より学びを深めることができました。
【生徒感想より】
「大学がとても広く、ワクワクする空間でした。実習報告会では皆さんが自分の学んできたことを堂々と
発表されており、やりたい事を学んでいるという思いが伝わってきました。
最後に聞いた話の中で、利用者の方が実習生におっしゃった「大人になるにつれて、自分の時間がどんどん減る
から今のうちに色々なことに挑戦して欲しい」という言葉が印象に残っています。
今の日常を当たり前と思わず、悔いのない高校生活のしたいです。」
「大学は自分のことを自分一人でしなければならないというイメージや高校と比べてサポートが少ないのかと
思っていましたが、神戸女子大学は先生と生徒の距離が近く、少人数で学べるという観点から、とても手厚い
学校であることがわかりました。
一人ひとり用意してきた発表を、堂々と話されていて圧倒されました。高校生の私たちには気づくことの
できない事に気づいて考察をされていて、とても勉強になりました。」
「今日の発表の中で一番すごいと思ったことは、最後の発表者の、発表後の質疑応答です。
急な質問に対しても丁寧に答えていました。また、説得力がありました。実習も常に根拠をもって取り組んで
いるからこそ、質問に落ち着いて返せるのだと思いました。
また、福祉探求科1期生の先輩からのお話で、「今頑張ることが出来ているのは、高校生の時の実習を乗り越え
られたから」という言葉をいただきました。確かに今は大変ですが、きっと自分の力になると信じて9月の
実習にも取り組んでいきたいです。ありがとうございました。」
3年次の介護実習は、今まで学んできた事を全て統合させた集大成の実習となります。
内容的には難しいことも多いですが、同じ福祉を学ぶ大学生の姿に沢山の刺激をもらい、次の実習に向けての
課題を見つけることができました。このような機会をいただき、ありがとうございました。
福祉探求科1年次生の様子(21回生)
・1年次生は、ベッドメイキングの実技テストを実施しました。
入学して初めての実技テストで、緊張がピークの人も・・・
約2週間の放課後練習を経て、本番に臨みました。練習の成果をしっか り発揮できた生徒も多く、
清々しい表情をたくさん見ることができました。
次は「車いす介助」の実技テストです。しっかり練習してみんなで合格しましょう!