校歌

校歌

 

作詞 : 初代校長 田村 一二三
作曲 : 保崎 中一


見はるかす 山脈遠く
緑なす 丘の上には
若人の 集い来たりて
ここに建つ
われらが学び舎 三木東
友よ ともに語らん
夢多き 青春の日を


東の 空あかあかと
朝焼けて いま昇り来る
太陽の 祝福受けて
ここに建つ
われらが学び舎 三木東
友よ ともに学ばん
新しき 明日をめざして


人の世の 若きいのちは
ふたたびは
めぐり来たらず
あこがれと
希望にみちて
ここに建つ
われらが学び舎 三木東
友よ ともに唱わん
青春の 血潮燃やして

 

「校歌」の作詞について

 本校が独立校として発足すると同時に、 一刻も早く校歌を制定してほしいという要望があった。

 私としては、生徒諸君が校歌を唱うことによって、 高校生活の重要性を自覚し、かつ全員が相互に敬愛の念を深めるとともに、一層心からなる結合を尊ぶようになってほしいと念願するあまり、是非とも詩藻、文才に富んだ著名な詩人にお願いをして、格調の高い、情感あふれる作詞をお願いしたいものだと思いつづけてきた。

 ところが経費の都合がつかず、そのようには事が運ばず、結局のところ私が作ったらどうかということになってしまった。 私は文学の勉強をしてきただけに、詩才というものが生来の天分によるものであることを知っており、善意や努力で詩作ができるものでないことを承知している。

 育友会の皆様にもその旨を伝えてきたのであるが、 そのような言いわけだけでは、いつまで経っても校歌ができ上る訳ではない。 そこでいわゆる発想の転換をして、 芸術性を抜きにして、荘重な趣のかわりに平明な歌、 生徒諸君に親しんで貰える歌を私の力量なりに作詞することにした。

 ~   中略   ~

 さて今回、松下先生のいとこさんに当られる保崎中一先生が作曲に当って下さることとなった。 先生は大阪府教育委員会の指導主事をなさっており、 作曲ご専攻の第一人者として著名な方である。 松下先生のご紹介で本校の校歌を作曲して下さる旨快よく承知して下さったことは 本校にとってまことによろこぶべき幸運である。 先生のご芳志に対して深く感謝申しあげるとともに、 完成の暁には全校生一体となって声高らかに唱いたいと思う。

 ~   中略   ~

 音楽の素養が一段と深められた今日、 今後多くの歌がこの学園に誕生し、受けつがれ、 歌一杯の学園になって行ってほしい。 そして生徒諸君がいつも「心に太陽を、くちびるに歌を」もった、明るい、人間味あふれた学園になって行くことを心から期待したい。

 

                                   初代校長 田村 一二三

 

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