校長だより

今日の出来事

春 ~ともに新たなるステージへ~

 ウグイスのさえずりが間近に美しくこだまする季節となりました。令和5年度に別れを告げ、新たな年度を迎えようとしています。

 5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが2類から5類へと引き下げられて以降、教育活動の正常化がいっそう順調に進みました。普段の学校生活、そして文化祭や体育祭に神戸鈴蘭台らしい賑わいが戻ったことを本当に嬉しく思います。

 令和6年度は、年次進行で導入を進めた「BYOD(1人1台端末)」がいよいよ全学年での実施となります。また、令和7年度の文理探究科設置に向けた準備の仕上げの年でもあります。平成19年度の鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校との発展的統合以来の校史に残る大きな転換点が再び神戸鈴蘭台に訪れます。豊かな自然に抱かれた神戸鈴蘭台での高校生活に新たな彩りがまたひとつ加わることになります。神戸鈴蘭台への進学をめざしている中学生の皆さんには、笑顔と元気がいっぱいの青春の日々を心待ちにしてもらいたいと思います。

 神戸鈴蘭台に赴任して早や2年が経ちました。PTAや同窓会の役員の皆様、学校評議員会や学校安全保健委員会の委員の皆様、近隣にお住まいの方々、北区役所をはじめとした関係諸機関の担当者様より手厚いご支援をいただきながら、安心感と充実感を持って学校経営に携わることができました。本当にありがとうございました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。4月1日には新しい校長先生をお迎えして新たな1年が始まります。神戸鈴蘭台がさらなる飛躍を遂げるための準備は万端です。無限の可能性を秘めた輝く未来に向けて歩みを進める神戸鈴蘭台への変わらぬご支援をいただけましたら幸いです。

 最後に、神戸甲北高校に次ぐ県下で2番目の標高(350m)に位置する本校の屋上からの美しい眺めを分かち合い、お別れのご挨拶とさせていただきます。2年間本当にありがとうございました。

 

 

第2学年総合的な探究の時間成果発表会

 2月9日(金)5・6時間目に「第2学年総合的な探究の時間成果発表会」を開催しました。

 本校は、グラデュエーションポリシーとして、「『自律心』と『行動力』を生かして自らの夢や希望を実現できる『自立する人』の育成」を掲げています。

 それを実現するためのカリキュラムポリシーの核に据えているのが、「総合的な探究の時間」を始めとした探究活動です。とりわけ、外部の専門家の方々のお力を借りながら、より高度で実践的な探究活動に取り組むことに重点を置いています。

 国際コミュニケーションコース以外の普通科クラスでは、年度前半を用いて学年全体でSDGsを共通テーマに探究活動を進め、10月下旬からは高大連携協定(神戸学院大学、流通科学大学、神戸常盤大学、神戸松蔭女子学院大学、神戸芸術工科大学)や神戸市北区役所地域協働課よりアドバイザーの先生方をお迎えし、それぞれの先生方の専門領域に関わる課題をテーマに探究活動を進めました。

 国際コミュニケーションコースでは、通年で神戸大学、兵庫県立大学、関西学院大学、神戸学院大学、神戸松蔭女子大学よりアドバイザーの先生方をお招きし、ゼミ形式で探究活動に取り組みました。

 総合的な探究の時間での取組を通じて、生徒の皆さんは、自ら課題を発見し、様々な工夫を重ねながら主体的に課題を解決する力を身に付け、「なりたい自分になる」ことの大切さにあらためて意識を向けることができたようです。

 生徒の皆さんの今後の更なる成長が楽しみな成果発表会となりました。ご指導いただきましたアドバイザーの先生方にこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2回学校評議員会

 1月26日(金)午後、第2回学校評議員会を開催しました。

 PTA会長の須藤様、PTA役員の同窓会である「鈴蘭会」会長の柿本様、元高砂市教育長の佃様に学校評議員としてご来校いただき、新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い正常化が一段と進む教育活動の様子や学校評価結果などについて管理職及び各部署のチーフからご報告をさせていただきました。

 会議に先立ち2年生の総合的な探究の時間の様子も見学いただき、教科指導や進路指導の現状、授業でのICT機器の活用状況等についてもご質問やご提案をいただきました。

 学校評議員の皆様をはじめとして、様々な形で外部関係機関や地域の方々から学びの機会をいただきながら、本校生徒は明るく健やかに成長しています。引き続き、目標とする学校像の実現に向けて、教職員一同真摯に日々の教育活動に勤しんでまいります。学校評議員の皆様におかれましては、今後とも本校の教育活動の推進にご助言を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。この度はご多用の中お時間をいただき誠にありがとうございました。

 

横断幕:演劇部

 昨年5月8日の新型コロナウイルス感染症の2類から5類に引き下げ以降、教育活動の正常化が順調に進んでいます。学校行事の2本柱である文化祭と体育祭、高校生活のハイライトである修学旅行は言うまでも無く、日々の授業や部活動においても神戸鈴蘭台らしい穏やかな日常が戻って来ました。明るく元気に溌剌と高校生活を謳歌する生徒たちの様子を目にするたびに、ありふれた日常の大切さをあらためて実感しています。 

 校舎入口に掲げる横断幕に演劇部の活躍を讃える4枚目が加わりました。文化祭において、優れた脚本、創意工夫を凝らした大道具・小道具、そして熟達した演技で観衆を魅了した演劇部の皆さんが、三重県で開催された近畿高等学校総合文化祭2023において持てる力量を遺憾なく発揮してくれました。横一文字に並ぶ4枚の横断幕は壮観です。通学や授業、部活動の際に目にする生徒にとって大いなる励みとなっています。

 ご支援いただきましたPTA後援会の皆様、ありがとうございました。引き続き生徒たちの頑張りを後押ししていただけましたら幸いです。

 

体育祭

 9月28日(木)、第15回体育祭を開催しました。この度の体育祭では、6月の文化祭に引き続き、保護者の方々をお招きすることができました。保護者の皆様にお子様が青春を謳歌する姿を間近で見ていただけたことを心から嬉しく思っています

 コロナ禍対応の局面が変わったとはいえ、とりわけ災害級の真夏日が続いた今年度については、より適切な熱中症対策が求められました。このような状況に対応するため、従来までのスタンドでの観戦を取り止め、グランド東側にテントを設置する形に変更しました。また、スタンドでの応援合戦も開催時間の短縮のため、実施しないこととしました。神戸鈴蘭台らしい一致団結した応援合戦を行えなかったことは大変残念ですが、体育祭の安全で安心な開催に向けての取り組みですので、より良い体育祭の在り方を次年度に向け模索していきたいと考えています。

 生徒の皆さんそれぞれが、「自律心」と「行動力」発揮し、互いの個性を尊重しながら、ともに行事を盛り上げ、成功へと導いてくれました。「元気」と「やる気」、そして「本気」に溢れる立派な体育祭でした。若さと躍動の中で、人とのつながり、「絆」の大切さをあらためて実感できたに違いありません。体育祭での「学び」や「気づき」は、そ れぞれで異なるはずです。しかし、「今、この時」を共有したということは紛れもない事実です。人は人と関わり合う中で成長していきます。生徒の皆さんには、体育祭で得たそれぞれの「学び」や「気づき」を更なる成長の糧にしてもらいたいと思います。

 体育祭は、年度後半を勢い良く駆け抜けるスターティングポイントになります。体育祭での「学び」と「気づき」を糧に、年度後半を充実したものにしてくれることを心から願っています。

 昨年度に引き続き、PTAより全校生徒へ飲み物の差し入れをいただきました。この場をお借りして心より感謝を申し上げます。

横断幕:書道部、女子バレーボール部、編集部

 昨年度末からの校舎外壁の改修が一段落しました。校舎を覆っていたシートも取り外され、きれいに塗装された校舎が青空に映える日々が戻ってきました。生徒の皆さんの活躍を讃える横断幕も校舎入口にまた掲げることができます。

 書道部の岩坪結朱さんが兵庫県高等学校総合文化祭書道部門で近畿総文推薦賞を受賞した旨の報告が今になりました。書道部の皆さんは6月の文化祭でも感動の書道パフォーマンスを披露してくれています。神戸鈴蘭台高校を力強く支える書道部の今後の飛躍が楽しみです。

 女子バレーボール部の北村莉奈さんと久斗優花さんペアが、2年連続で近畿ビーチバレーボール高等学校選手権大会に出場しました。結果は6位。立派です。日頃の努力の積み重ねの成果です。さらなる高みをめざして歩みを進めてください。

 編集部は全国高等学校総合文化祭新聞部門で昨年度に引き続いて優良賞を受賞しました。今年度の全国総文は鹿児島県で開催され、全国各地から139校が参加しました。鹿児島県の歴史・自然・伝統工芸を題材に取材を行い、他校の部員の皆さんと共に交流新聞の制作に取り組みました。その様子は、鈴高miniプレスを通じて全校生徒に紹介しています。

  横断幕をお贈りいただいたPTA後援会の皆様、そして夏の強い日差しのもと横断幕を掲出してくれた校務員さん、ありがとうございました。

夏季英語集中講座

 8月21日(月)と22日(火)の両日で、夏季英語集中講座(Summer English Seminar)を開催しました。本校在籍の2名のALTに加えて、他校(東灘高校、御影高校、神戸甲北高校、尼崎高校、尼崎西高校、宝塚西高校、芦屋国際中等教育学校)から7名のALTの先生方にご来校いただき、小グループに分かれて様々なプログラムに取り組みました。

 本講座は、国際コミュニケーションコース在籍の1・2年生を対象にしています。他校のALTの先生方の力をお借りして、他国の文化を知り、自国の文化を客観的に捉えることを一つ目の目的としています。二つ目の目的は、同じコースに在籍する先輩と後輩間の交流を深めることです。

 1年生と2年生をそれぞれ1日目グループと2日目グループに分け、それぞれの日のグループをさらに8つの小グループに分けて、グループ毎に1名のALTの先生についていただきワークショップを進めました。午前中に50分×2コマ、午後に50分×2コマの計4コマの集中講座です。午前中はALTの先生方の指導のもと、自己紹介や学校紹介、自国の文化紹介などのスピーキング活動に取り組みました。午後は、次の3つのトピックから1つを選んで、ショートムービーを制作しました。

 1. Select your favorite spot in Kobesuzuranndai High School to share with your teacher.

 2. What summer activity do you recommend?  Please provide a tutorial guide for the activity you suggested.

 3. Japan has a lot of great places to eat in.  Please create a list of eating spots in Japan and provide simple explanations for each spot.

 短時間での作業でしたが、どのグループも手際よくコンテンツを仕上げていく様子に、次世代を担う若者たちのICT活用能力の高さを垣間見ることができました。

 残暑厳しい中、講師としてご来校いただいたALTの先生方、派遣を承認いただいた各校の校長先生方、生徒たちに貴重な学びの機会を与えてくださり本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 

国際交流:順天高校(韓国)訪問受け入れ

 7月13日(木)、韓国より順天(スンチョン)高校の皆さんをお迎えして、交流行事を行いました。

 昨年度各学期に実施した計3回のオンライン交流を経験した16回生(現2年生)の生徒たちは、順天高校の先生方や生徒の皆さんに直接お会いしたいという強い思いを抱いていました。

 5月8日より新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが2類から5類に引き下げられ、社会経済活動、そして教育活動の正常化が大きく進みました。その流れの中で今回の対面での交流が実現したことを本当に嬉しく思います。

 韓国の皆さんは、日本のことをより深く知りたいと思ってくださっています。そして私たち日本人も、韓国のことをより一層詳しく知りたいと思っています。互いに理解し合うためには、実際に出会って、言葉を交わし、ともに行動することが本当に大切です。両国は、ともにめざましい発展を遂げる一方で、急激な少子高齢化などの共通の悩みも持っています。次世代を担う若者たちには、両国で共通する様々な課題の解決に向けて、未来志向のもと、手に手を取って進んでいってもらいたいと思います。

 両校交流の架け橋となってくださった兵庫県国際交流協会学校交流コーディネーターの高繁様、学校交流プランナーの季様、北斗様に、心よりお礼を申し上げます。

 

校内レシテーションコンテスト

 7月11日(火)、第1学年生徒を対象に、校内レシテーションコンテストを開催しました。同コンテストは、今年度で3回目の開催となります。論理・表現Ⅰの授業内で予選を行うため、すべての生徒がクラスの仲間を前にして英語で話をする経験をすることになります。人前で話すことに慣れず緊張した生徒もいたに違いありませんが、このような経験は今後の高校生活に必ずや生かされると確信しています。

 クラス予選を経て、普通科の各クラスからはそれぞれ2名、国際コミュニケーションコースからは3名の計15名の代表者が英語による暗唱スピーチの技を競い合いました。題材には、昨年度と同様に、史上最年少でノーベル平和賞を受賞した人権活動家のマララ・ユスフザイさんのスピーチが選ばれ、発表者は、発音や抑揚、そして表現の豊かさなどに気をつけながら、聴衆にとって聞き取りやすい発表となるよう心がけました。また、聴衆は、発表者の言葉を聴き漏らさないように集中して聴くこと、そして大切な部分はどこか、発表者が伝えたいことは何かをしっかりと聴き取ることを心がけました。

 発表者と聴衆が心を合わせることで、より一層学びが深まります。その思いを胸に、それぞれの発表者がスピーチを終えるたびに、仲間の努力を労う拍手が会場に響きました。新たな母校となった神戸鈴蘭台での高校生活を学年全体で一体感を持って過ごしてもらいたいと強く感じることができた素晴らしいコンテストとなりました。

フラワープロジェクト

 6月21日(水)放課後、「フラワープロジェクト」を実施しました。

 本校では、全県の県立学校が取り組む「高校生ふるさと貢献・活性化事業」の一環として、神戸市北区をフィールドとした「クリーン&フラワー大作戦」を企画・実施しています。地域の清掃活動や植栽活動を通じて地域社会の環境美化や活性化に貢献することをめざしています。

 昨年度の「フラワープロジェクト」では、陸上競技部とソフトテニス部の生徒たちが活躍してくれました。今年度は、書道部、演劇部、福祉活動部の生徒たちが取り組みました。

 今年度も、学校近くの園芸店「ポピー」の澤店長様にご指導いただきながら、神戸電鉄鈴蘭台駅前交番の東側に置かせていただいているプランターに、ビンカ、ベゴニア、ペンタス、ジニア、マリーゴールドの苗を植え付けました。慣れない手つきで懸命に取り組む生徒たちの穏やかな表情がとても印象的でした。この取組の様子を、同行した編集部の生徒たちが取材をしてくれています。このあと発行される「鈴高miniプレス」が楽しみです。「鈴高miniプレス」は、学校通信「Go Global通信」とともに、駅ビル「ベルスト鈴蘭台」の3階の多世代交流スペース「すずらん広場」に置かせていただいています。神戸鈴蘭台高校生の日頃の生活の様子を紙面を通じて是非ご覧いただければ嬉しく思います。