校長だより

今日の出来事

体育祭

 9月28日(木)、第15回体育祭を開催しました。この度の体育祭では、6月の文化祭に引き続き、保護者の方々をお招きすることができました。保護者の皆様にお子様が青春を謳歌する姿を間近で見ていただけたことを心から嬉しく思っています

 コロナ禍対応の局面が変わったとはいえ、とりわけ災害級の真夏日が続いた今年度については、より適切な熱中症対策が求められました。このような状況に対応するため、従来までのスタンドでの観戦を取り止め、グランド東側にテントを設置する形に変更しました。また、スタンドでの応援合戦も開催時間の短縮のため、実施しないこととしました。神戸鈴蘭台らしい一致団結した応援合戦を行えなかったことは大変残念ですが、体育祭の安全で安心な開催に向けての取り組みですので、より良い体育祭の在り方を次年度に向け模索していきたいと考えています。

 生徒の皆さんそれぞれが、「自律心」と「行動力」発揮し、互いの個性を尊重しながら、ともに行事を盛り上げ、成功へと導いてくれました。「元気」と「やる気」、そして「本気」に溢れる立派な体育祭でした。若さと躍動の中で、人とのつながり、「絆」の大切さをあらためて実感できたに違いありません。体育祭での「学び」や「気づき」は、そ れぞれで異なるはずです。しかし、「今、この時」を共有したということは紛れもない事実です。人は人と関わり合う中で成長していきます。生徒の皆さんには、体育祭で得たそれぞれの「学び」や「気づき」を更なる成長の糧にしてもらいたいと思います。

 体育祭は、年度後半を勢い良く駆け抜けるスターティングポイントになります。体育祭での「学び」と「気づき」を糧に、年度後半を充実したものにしてくれることを心から願っています。

 昨年度に引き続き、PTAより全校生徒へ飲み物の差し入れをいただきました。この場をお借りして心より感謝を申し上げます。

横断幕:書道部、女子バレーボール部、編集部

 昨年度末からの校舎外壁の改修が一段落しました。校舎を覆っていたシートも取り外され、きれいに塗装された校舎が青空に映える日々が戻ってきました。生徒の皆さんの活躍を讃える横断幕も校舎入口にまた掲げることができます。

 書道部の岩坪結朱さんが兵庫県高等学校総合文化祭書道部門で近畿総文推薦賞を受賞した旨の報告が今になりました。書道部の皆さんは6月の文化祭でも感動の書道パフォーマンスを披露してくれています。神戸鈴蘭台高校を力強く支える書道部の今後の飛躍が楽しみです。

 女子バレーボール部の北村莉奈さんと久斗優花さんペアが、2年連続で近畿ビーチバレーボール高等学校選手権大会に出場しました。結果は6位。立派です。日頃の努力の積み重ねの成果です。さらなる高みをめざして歩みを進めてください。

 編集部は全国高等学校総合文化祭新聞部門で昨年度に引き続いて優良賞を受賞しました。今年度の全国総文は鹿児島県で開催され、全国各地から139校が参加しました。鹿児島県の歴史・自然・伝統工芸を題材に取材を行い、他校の部員の皆さんと共に交流新聞の制作に取り組みました。その様子は、鈴高miniプレスを通じて全校生徒に紹介しています。

  横断幕をお贈りいただいたPTA後援会の皆様、そして夏の強い日差しのもと横断幕を掲出してくれた校務員さん、ありがとうございました。

夏季英語集中講座

 8月21日(月)と22日(火)の両日で、夏季英語集中講座(Summer English Seminar)を開催しました。本校在籍の2名のALTに加えて、他校(東灘高校、御影高校、神戸甲北高校、尼崎高校、尼崎西高校、宝塚西高校、芦屋国際中等教育学校)から7名のALTの先生方にご来校いただき、小グループに分かれて様々なプログラムに取り組みました。

 本講座は、国際コミュニケーションコース在籍の1・2年生を対象にしています。他校のALTの先生方の力をお借りして、他国の文化を知り、自国の文化を客観的に捉えることを一つ目の目的としています。二つ目の目的は、同じコースに在籍する先輩と後輩間の交流を深めることです。

 1年生と2年生をそれぞれ1日目グループと2日目グループに分け、それぞれの日のグループをさらに8つの小グループに分けて、グループ毎に1名のALTの先生についていただきワークショップを進めました。午前中に50分×2コマ、午後に50分×2コマの計4コマの集中講座です。午前中はALTの先生方の指導のもと、自己紹介や学校紹介、自国の文化紹介などのスピーキング活動に取り組みました。午後は、次の3つのトピックから1つを選んで、ショートムービーを制作しました。

 1. Select your favorite spot in Kobesuzuranndai High School to share with your teacher.

 2. What summer activity do you recommend?  Please provide a tutorial guide for the activity you suggested.

 3. Japan has a lot of great places to eat in.  Please create a list of eating spots in Japan and provide simple explanations for each spot.

 短時間での作業でしたが、どのグループも手際よくコンテンツを仕上げていく様子に、次世代を担う若者たちのICT活用能力の高さを垣間見ることができました。

 残暑厳しい中、講師としてご来校いただいたALTの先生方、派遣を承認いただいた各校の校長先生方、生徒たちに貴重な学びの機会を与えてくださり本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 

国際交流:順天高校(韓国)訪問受け入れ

 7月13日(木)、韓国より順天(スンチョン)高校の皆さんをお迎えして、交流行事を行いました。

 昨年度各学期に実施した計3回のオンライン交流を経験した16回生(現2年生)の生徒たちは、順天高校の先生方や生徒の皆さんに直接お会いしたいという強い思いを抱いていました。

 5月8日より新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが2類から5類に引き下げられ、社会経済活動、そして教育活動の正常化が大きく進みました。その流れの中で今回の対面での交流が実現したことを本当に嬉しく思います。

 韓国の皆さんは、日本のことをより深く知りたいと思ってくださっています。そして私たち日本人も、韓国のことをより一層詳しく知りたいと思っています。互いに理解し合うためには、実際に出会って、言葉を交わし、ともに行動することが本当に大切です。両国は、ともにめざましい発展を遂げる一方で、急激な少子高齢化などの共通の悩みも持っています。次世代を担う若者たちには、両国で共通する様々な課題の解決に向けて、未来志向のもと、手に手を取って進んでいってもらいたいと思います。

 両校交流の架け橋となってくださった兵庫県国際交流協会学校交流コーディネーターの高繁様、学校交流プランナーの季様、北斗様に、心よりお礼を申し上げます。

 

校内レシテーションコンテスト

 7月11日(火)、第1学年生徒を対象に、校内レシテーションコンテストを開催しました。同コンテストは、今年度で3回目の開催となります。論理・表現Ⅰの授業内で予選を行うため、すべての生徒がクラスの仲間を前にして英語で話をする経験をすることになります。人前で話すことに慣れず緊張した生徒もいたに違いありませんが、このような経験は今後の高校生活に必ずや生かされると確信しています。

 クラス予選を経て、普通科の各クラスからはそれぞれ2名、国際コミュニケーションコースからは3名の計15名の代表者が英語による暗唱スピーチの技を競い合いました。題材には、昨年度と同様に、史上最年少でノーベル平和賞を受賞した人権活動家のマララ・ユスフザイさんのスピーチが選ばれ、発表者は、発音や抑揚、そして表現の豊かさなどに気をつけながら、聴衆にとって聞き取りやすい発表となるよう心がけました。また、聴衆は、発表者の言葉を聴き漏らさないように集中して聴くこと、そして大切な部分はどこか、発表者が伝えたいことは何かをしっかりと聴き取ることを心がけました。

 発表者と聴衆が心を合わせることで、より一層学びが深まります。その思いを胸に、それぞれの発表者がスピーチを終えるたびに、仲間の努力を労う拍手が会場に響きました。新たな母校となった神戸鈴蘭台での高校生活を学年全体で一体感を持って過ごしてもらいたいと強く感じることができた素晴らしいコンテストとなりました。

フラワープロジェクト

 6月21日(水)放課後、「フラワープロジェクト」を実施しました。

 本校では、全県の県立学校が取り組む「高校生ふるさと貢献・活性化事業」の一環として、神戸市北区をフィールドとした「クリーン&フラワー大作戦」を企画・実施しています。地域の清掃活動や植栽活動を通じて地域社会の環境美化や活性化に貢献することをめざしています。

 昨年度の「フラワープロジェクト」では、陸上競技部とソフトテニス部の生徒たちが活躍してくれました。今年度は、書道部、演劇部、福祉活動部の生徒たちが取り組みました。

 今年度も、学校近くの園芸店「ポピー」の澤店長様にご指導いただきながら、神戸電鉄鈴蘭台駅前交番の東側に置かせていただいているプランターに、ビンカ、ベゴニア、ペンタス、ジニア、マリーゴールドの苗を植え付けました。慣れない手つきで懸命に取り組む生徒たちの穏やかな表情がとても印象的でした。この取組の様子を、同行した編集部の生徒たちが取材をしてくれています。このあと発行される「鈴高miniプレス」が楽しみです。「鈴高miniプレス」は、学校通信「Go Global通信」とともに、駅ビル「ベルスト鈴蘭台」の3階の多世代交流スペース「すずらん広場」に置かせていただいています。神戸鈴蘭台高校生の日頃の生活の様子を紙面を通じて是非ご覧いただければ嬉しく思います。

神戸鈴蘭台高校祭

  6月16日(金)と17日(土)の両日で、文化祭「神戸鈴蘭台高校祭」を開催しました。新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが2類から5類に引き下げられ、文化祭にも待ちに待ったコロナ前の賑わいが戻ってきました。

 今年度のテーマは、「愛/Iにできること」。このテーマには、チーフの前川麻衣さんを始めとした文化祭実行委員の皆さん、そして生徒会役員の皆さんの「それぞれが自分自身にできることに愛情を持って全力で取り組んで欲しい!」との強い思いが込められています。

 1日目は「校内祭」、2日目は保護者を始めとした生徒のご家族の方々、そして卒業生の皆さんを招いての「一般祭」としました。この形での開催は、実に4年ぶりです。学校薬剤師の上田先生のご指導の下、引き続き換気等の適切な対応にも努めながら、準備の段階から今日に至るまで、同じ場所と同じ時間を共有するすべての人が、心から楽しみ、そして自らの成長を実感できる文化祭となりました。

 各種ドリンクの販売でお世話になった同窓会「翠鈴会」の皆様、ホットドッグの販売でお世話になったPTAの皆様、心のこもったご支援をいただきましたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

対面式

 4月11日(火)、離任式に引き続いて、2・3年生が17回生の後輩たちを迎え入れるための対面式を行いました。

 コロナ対応も新たに局面に入ったため、従来の形である体育館での実施も考えましたが、自然に囲まれた神戸鈴蘭台高校を体感してもらいたいとの思いから、昨年度と同様にグランドでの実施としました。新入生の皆さんには、あいにくの曇り空の下ではありましたが、神戸鈴蘭台高校の恵まれた環境を実感してもらえたと思います。

 対面式後の全校生徒が参加する○×クイズ、「神戸鈴蘭台高校生クイズ」も大いに盛り上がりました。対面式を企画実施してくれた生徒会役員の皆さん、周到な準備とスムーズな進行をありがとうございました。

離任式

 4月11日(月)、この春ご退職された先生、そして新たな勤務校へ転出された先生方をお迎えして離任式を行いました。校務のためご来校いただけなかった先生方についても、事前にいただいいていたメッセージを生徒の皆さんに紹介することができました。

 先生方が在校生や神戸鈴蘭台高校を大切に思う気持ちだけではなく、神戸鈴蘭台高校がその前身である鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の伝統を引き継いでいることを忘れないで欲しいとの強い思いが伝わる豊かなひとときを共有することができました。

 先生方のこれからの夢も伺うことができました。神戸鈴蘭台高校を離れて新たなステージへと歩みを進められる先生方の益々のご活躍を心より願っています。大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

総合的な探究の時間成果発表会

 2月17日(金)の5・6時間目、総合的な探究の時間成果発表会を開催しました。第2学年の総合的な探究の時間では、年度の前半を用いて学年全体で持続可能な社会の実現に向けてSDGsについての学びを深めたのち、後半にあたる10月下旬からは高大連携関係にある5つの大学様や神戸市北区役所まちづくり課様よりアドバイザーの先生方をお招きして、先生方の専門領域に関連する課題をテーマに取り組む形で探究活動を進めています。

 探究活動を通じて得た研究成果をグループ内発表会と学年成果発表会において共有することを通じて、学び方やものの考え方の体得に向けて確固たる一歩を踏み出せたと実感する生徒も多いようです。

 変動性、不確実性、複雑性、そして曖昧さの度合いがこれまで以上に増すと考えられているこれからの社会で生きていくために、総合的な探究の時間を通じて培う「自分自身で考え、根拠を持って判断し、自信と責任感を持って行動する力」にますますの磨きをかけていってもらいたいと思います。