ブログ

研修の様子

9月3日(水) ⅢG1203 インクルーシブ教育システムと合理的配慮の基礎講座

 

【研修の概要】

演習・協議  ICF(生活機能・障害及び健康の国際分類)に基づく指導・支援

        県立総合教育センター特別支援教育研修課 指導主事

講義・演習  インクルーシブ教育システムの推進

        立命館大学 教授 村田 観弥

 

【受講者の感想】

 合理的配慮は、障害者の侵害された人権を回復するための手続きであることを知り、社会モデルや人権モデルの考え方が大切だと思いました。

 本人自らが合理的配慮を意思表明できるように促していくことも、教師に求められる専門性であることを知りました。

 インクルーシブ教育システムが、同じ場所で学ぶということだけでなく、整備されるべき環境を整えるという意味を含むことを今日知りました。

 障害の社会モデルの考えに基づいて、合理的「環境調整」を推進できるようになりたいと思いました。

 

9月2日(木)ⅢC1113(小中)体育科・保健体育科授業実践講座【b日程】

【講義】豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成する授業づくり

    ー課題を見付け、その解決に向けた学習過程-

       兵庫教育大学大学院 教授 筒井 茂喜

 

【発表】発達の課題を踏まえ、系統性や運動の特性を意識した「走・跳の運動」・「陸上競技」の授業実践

       丹波市立青垣中学校 主幹教諭 大槻武志

 

【実習・協議】児童生徒が、自己や仲間の課題を発見し、合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するするための授業づくり

 

〈受講者の感想〉

 ・私自身(特別支援学校)の体育の授業は、教科の専門性より、みんなで楽しく活動をすることが目標になりがちであったが、本日の講義を受けて運動メカニズムや学習指導要領など根拠を基にした授業の大切さを感じた。今後は、特別支援教育の視点だけではなく、教科の専門性も学び続け、両輪で授業をつくっていきたい。また、運動遊びや体を動かす楽しさを1人でも多くの子ども達が感じられる体育の授業を目指していきたい。

・これまでの授業でも、体の構造を考えながら子ども達に説明をしていたが、分かっていなかったことや新たなことを知ることができた。午前中の講義では、なぜ足が速くなるのか、その根拠を聞くことができ、とても勉強になった。午後の実技では、自身の身体が思うように動かないこともあり、苦手な子の目線で考えることができた。明日以降の授業づくりのヒントをたくさんいただいた。

・学習指導要領には、子ども達の発達に応じた学習内容が書いてあることがわかった。授業を考える際、小学校(低・中・高)と中学校の9年間を見通すことで、授業のめあても具体的かつ明確になる。例えば、ハードルを教えるのではなく、高学年のハードルでは、何を求めるのか、さらにそれを教えるために、低・中学年で何を学んできたのか、中学校で何を学ぶのかを知っておく必要がある。9年間を見通して豊かなスポーツライフの実現になるよう努めたい。

8月29日(金) ⅢC1305 (高)理科教育講座

 


講   義:科学的に探究するために必要な資質・能力の育成
                         京都教育大学 名誉教授 村上 忠幸


演習・協議:探究の過程を取り入れた授業づくり
      ・観察、実験を中心とした授業プランの作成
        京都教育大学 名誉教授 村上 忠幸

 

〇講義では、新しい時代の探究活動と教師のすがたについてお話いただくとともに、理科に関する探究活動を実際に行うことで、科学的に探究するために必要な資質・能力の育成に向けた授業の在り方についてイメージを持つことができました。

〇演習・協議では、受講者が興味・関心を持っている探究活動のテーマを生かした授業プランの作成を通して、探究の過程を踏まえた授業づくりについて理解を深めることができました。

〇研修全体を通して、探究の過程を取り入れた観察、実験の授業づくりの視点を身に付けることができました。また、主体的で協働的な探究活動の在り方について理解を深めることができました。

 

8月29日(金) ⅢC1304 (高)数学科教育講座

 

  

 講    義:高等学校における「統計的な内容」の充実をめざした授業づくり
         立正大学 教授  渡辺 美智子

演習・協議:学習指導要領における「統計的な内容」に対応した授業の工夫
       

〇講義では、今後の社会において、統計的思考力及び情報活用能力を育成することの必要性について、お話しいただきました。

〇演習・協議では、「統計的な内容」における指導の工夫について協議を行うとともに、指導の充実に向けた実践的な授業展開について考察しました。

〇一日の研修を通して、生徒の主体的な学びを実現するための統計教育の指導の在り方と今後の授業づくりの視点について、理解を深めることができました。

8月20日(水)ⅢC1302 (高)地理歴史科・公民科教育講座A

   

講  義 :「問い」を中心に構成する学習の展開
       ー「問い」を生かした授業づくりの理論と方法ー
        兵庫教育大学 名誉教授  原田 智仁                    

演習・協議:探究的な授業を考える
       ー「問い」を中心に構成する授業づくりー

〇午前は、「問い」を生かした授業づくりの意義や、「問い」を構造化し探究的な学びにつなげていく方法について講義いただきました。

〇演習・協議では、「問い」を中心とした授業づくりに取り組み、生徒の深い学びにつなげていく方法を考察しました。

〇一日の研修を通して、自身が行ってきたこれまでの授業を振り返り、今後の授業実践について考えを深める機会となりました。