校長室より
2学期が始まりました
2学期始業式・着任式
例年になく暑い日が続いた夏休みを終えて、9月2日(月)に始業式を行いました。今年の8月の平均気温は、日本各地の多くの観測点で史上最高を記録し、地球規模の深刻なこの暑さは、オーストラリアで8月としては史上最高の41.6℃の記録をもたらしました。オーストラリアは南半球であるのに・・・・です。また、8月8日(木)の夕方には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、その直後に南海トラフ地震臨時情報が気象庁から発表されました。そのような中でも、夏季休業中の本高校生は、補習授業、就職や進学に係る面接練習、各種書類作成、インターンシップをはじめ、部活動や地域ボランティア活動、未来をひらく少年会議や多可町高校議会等への参加などに積極的に活動し、さらに成長した逞しい顔を9月最初の日に見せてくれました。
始業式後の着任式では、8月からお迎えしたALTのノース・ジェシー先生をご紹介しました。ジェシー先生は英語と流暢な日本語でご挨拶され、生徒会役員から歓迎の言葉がありました。アメリカ西海岸のカリフォルニア州のご出身で、この度、ジョージア州から来日されました。
始業式 -校長式辞概要-
皆さんおはようございます。あっという間の夏休みでした。今、こうして皆さんの元気な顔を見ることができて嬉しく思ってます。夏休み中も、補習、部活動やボランティア、インターンシップや就職や進学に係る面接練習、福祉コンテストや、生徒会の皆さんは多可町議会など様々な分野で大活躍でした。
いよいよ2学期が始まりました。すぐに3年生の就職試験があり、今日は大学や専門学校の進学に係る大切な情報の開示があり、今月の末には体育大会、10月には修学旅行があります。その後推薦入試も始まります。
さて、令和6年度もすでに5ヶ月が過ぎたのですが、改めて皆さんに強く認識して欲しいことがあります。高校生活というのは、誰しも3年間と考えると思いますが、私はそうは思っていません。「1年勝負」なんです。どの学年の生徒の皆さんにとっても1年勝負なんです。その年度にそのときの生徒の構成で、さらに今の先生のメンバーのままこの学校で皆さんと向き合うことができる環境は、後にも先にもこの1年しかないのです。
だから、先生方もこの1年でできる最高の学校生活を皆さんに与えようと頑張ります。授業でも学校行事でも、部活動でも生徒会活動でも同じです。皆さんは、そんな中で精一杯自らを磨いてください。「頑張ったら夢が叶う」そんな世界的な視点で見たら決して当たり前でないこの環境にいることを意識して、常に今よりも高みを目指してください。そんな無限の可能性を秘めて頑張る皆さんの中で、先生方も自分自身を磨いています。
皆さんは輝くダイヤモンドの原石なんです。世界で最も硬いダイヤモンドを磨くことができるのはダイヤモンドしかありません。生徒の皆さんのダイヤモンドを先生方が磨き、先生方のダイヤモンドを皆さんが磨く・・・。多可高等学校はそんな素晴らしい学校だと私は信じています。そして、そんな現場にいることが出来る私達教職員自身もとても幸せだと思っています。
何かに取り組もうとしたとき、どこに行っても、「それをやっても効果がない」「やっても無理」「少し様子をみて」といった考えで、新しい取組に抵抗する人があります。急にやって劇的に効果が出ることは困難です。でも、例えば3回やってみて1勝2敗だったら十分OK、3連敗でも経験の積み重ね、百の試みで1の成果がでたらOK、そんな心がけでいてください。あまり効果がないということは、薄い紙くらいの効果があると言うことです。そんな薄い紙を何枚も積み重ねて、厚みをもたせるような努力をすることです。僅差や微差を大切に出来ない人は成果を出せず成長もできません。何の保証も約束もないことに対して、見返りを求めず努力できることを20歳までに身に付けて欲しいと思います。皆さんの来るべきときに備えてください。
夏休み明けでちょっと気持ちがしんどい人もいるかと思います。無理しないで先生でも誰でも伝えてください。後ほどHRでプリントを配布しますので、そちらに相談してもらってもかまいません。皆さんが元気で過ごしてくれることを祈っています。