24回生修学旅行 34<食文化コース④>
次に訪れたのは,「山本忠信製粉株式会社」です。
ここでは,先ほど畑で見学した小麦が,パンや麺などの商品になるまでの「加工」の工程について学びました。
収穫された小麦は工場に運ばれ,まず重さを計ります。
なんと,緑色の床の上に乗るだけで,小麦を積んだトラックごとの重さが分かるそうです。
そして,大きな円柱形の貯蔵施設へ。
一つの施設に入る小麦は,なんと750トン!
ちょうど収穫を終えた時期ということで,今は小麦がいっぱいに入っていました。
その後,製粉された小麦は倉庫に保管され,パンや麺など,さまざまな商品へと加工されていきます。
工場では,小麦が小麦粉になるまでの工程についても,講義形式で詳しく説明していただきました。
「精選」では小麦以外のものを取り除き,「調質」で少し水を加えて粉砕しやすくします。
そして「粉砕」,「ふるい」,「純化」という工程を経て,私たちが普段使っている小麦粉ができあがります。
普段何気なく使っている小麦粉も,実はたくさんの工程を経て作られているんですね。
また,十勝の小麦についても教えていただきました。
国産小麦は,日本で消費される小麦の2割弱。
その国産小麦の約4分の1を十勝産が占めており,十勝は日本一の小麦生産地なのだそうです。
10年ほど前までは,国産小麦を使ったパンは今ほど多くありませんでした。
しかし,十勝で小麦の生産に力を入れてきたことで,今では私たちも国産小麦を使ったパンを普通に食べられるようになりました。
十勝では,パンやラーメン,ピザなど,さまざまな用途に合わせて,特徴の異なる小麦が生産されています。
そして,ヤマチュウの製粉事業の大きな特徴は,生産者から直接小麦を仕入れ,自社で製粉し,その小麦粉を販売していること。
生産者だけでなく,実際に小麦粉を使う人や,その先にいる消費者まで,関わる人みんながよい形になることを大切にしているそうです。
生徒たちも,施設の見学や講義を通して,小麦が私たちの食卓に届くまでの過程について真剣に学んでいました。
そして,ここでコーディネーターとして一緒に活動してくださった湯川さんとはお別れです。
最後に湯川さんから,
「生産,加工,商品化。そのすべての流れに,人がいることを思い出して食べてね」
という言葉をいただきました。
畑で小麦を育てる人。
それを製粉する人。
そして,パンや食品に加工して届ける人。
普段はなかなか意識することのない,たくさんの人の仕事や思いがつながって,私たちの「おいしい」ができています。
今回の食文化コースでは,そのことを実際の現場で学ぶことができましたね。
湯川さん,そして山本忠信製粉の皆さま,貴重な学びをありがとうございました!