24回生修学旅行 21<ものづくり・動物コース①>
ものづくり動物コースは,午前中に「エゾシカレザークラフト」に挑戦しました。
講師をしてくださったのは,足寄町で地域おこし協力隊として活動されている佐藤さんです。愛知県から北海道へ移住した佐藤さんは,地元のハンターの方々と協力し,これまで廃棄されることも多かったエゾシカの革を活用したレザークラフトやワークショップを行っています。
「採算が取れない」「誰もやらない」。
それでも,目の前にある命を「見ぬふりできない」という佐藤さんの思いから,この取り組みは始まったそうです。
野生動物の革を製品として活用するには,洗浄や乾燥,防腐処理,なめし加工など,たくさんの手間がかかります。
また,エゾシカの革は一枚一枚,厚みやシワ,状態が異なります。
だからこそ,革の状態を確かめながら,一つひとつ丁寧に手縫いで仕上げていくそうです。
今回のワークショップでは,パスケースを作りました。
まずは,エゾシカの革ができるまでの背景や制作過程について動画を見せていただきました。
本来なら捨てられてしまうかもしれなかった命の一部を,新たな形で活用していることを知り,生徒たちも真剣な表情で動画を見ていました。
そして,いよいよ実践です。
エゾシカの革はとても丈夫で硬いため,まずはボンドで仮留めをした後,トンカチと工具を使って,糸を通すための穴を一つずつ開けていきます。
「トントン!」と会場に響く音。
最初は遠慮がちに叩いていた生徒も,コツをつかむと,力強くトンカチを振るようになっていました。
その後は,「サドルステッチ」という方法で縫い合わせていきます。
1本の糸の両端に針をつけ,クロスさせながら縫っていく,なかなか難しい作業です。
細かな作業に苦戦しながらも,生徒たちは手元に集中して,一針一針丁寧に縫い進めていました。
ストラップを付けたり,角を丸くしたり,それぞれが工夫を加えて,世界に一つだけのエゾシカ革のパスケースが完成しました!佐藤さんの思いと,生徒たちの丁寧な仕事によって,捨てられるはずだった革が,素敵な作品へと生まれ変わりました。
今回の体験を通して,ものを「つくる」だけでなく,命を無駄にしないことや,資源を大切にすることについても考えることができたのではないでしょうか。
さて,このパスケースに定期券や交通系ICカードを入れれば,通学も少し楽しくなりそうですね(笑)。