24回生修学旅行 32<食文化コース③>
1時間ほど移動して,次にやって来たのは「ますやパン」さんです。
ここでは,先ほどの前田さんが生産している小麦を使った「北の香り」という,ますやブレンドの小麦粉と,帯広のおいしい水を使って,ピザづくりに挑戦しました。
まずは生地づくり。
生地をちぎって,くっつけるという作業を何度も繰り返すことで,生地がだんだんなめらかになり,よく膨らむようになるそうです。
小麦は春・秋・冬に植えられ,厳しい冬を越すことで,より強く育つそうです。
「人間も,多少のストレスがあるほうが大きく育つのと同じですね」
そんなお話もありました(笑)。
トッピングに使うスイートコーンにも,こだわりがあります。
収穫してからわずか2時間ほどで加工することで,フレッシュなおいしさを保っているそうです。
そして,ますやパンさんは76年の歴史を持つパン屋さん。
40年勤めている職人さんしか作れない「オドゥブレ十勝」というパンもあるそうです。
素材はできる限り十勝産にこだわっており,小麦を十勝産だけでまかなえるようになるまでには,なんと26年かかったそうです。
小麦は,畑で育っている姿を見ただけでは,そのおいしさがなかなか伝わりません。
だからこそ,実際に食べてもらい,「十勝の小麦っておいしい」と感じてもらうことが大切なのだそうです。
地産地消を進めるためには,まず地元の人が地元のものを「おいしい」と思うことが大切。
そのため,ますやパンさんは食育活動にも力を入れています。
年間100回ほど食育活動に出向き,ピザ窯を軽トラックに載せて,実際にピザを作っているそうです。
自分で作ったものを自分で食べる。
その経験を通して,「十勝っておいしいんだな」と感じてもらうことが,地産地消の第一歩であり,地元に思いを寄せてもらうことにもつながるのだそうです。
さらに,2030年には「十勝パン」のブランド化も目指しているとのこと。
十勝のパンの特徴である「もちもちした食感」をブランドとして発信し,ますやパンだけでなく,他のパン屋さんとも協力しながら,より多くの人に十勝のパンを知ってもらいたいという思いを聞かせていただきました。
そして,先ほどお話を聞いた前田さんについても,いろいろと教えていただきました。
前田さんは,生産者から消費者まで,その先までしっかりと見据えて小麦を作っている,すごい生産者なのだそうです。
小麦は品種を変えるたびに機械を掃除する必要があり,複数の品種を扱うのはとても大変。
それでも,「十勝の小麦を届けたい」という思いを持って,たくさんの努力をされているそうです。
畑で小麦を育てる人,それを加工する人,そしてパンとして私たちに届ける人。
さまざまな人の思いと努力がつながって,私たちの「おいしい」ができているんですね。
さあ,いよいよ自分たちで作ったピザをいただきます!