計測器
No. 名称 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真
1 ノギス 物の厚さ、内径外径などを測定するのに使用する    
2 ねじマイクロメーター 物の厚さ、外径などを精密に測定する    
3 ばねばかり 簡易に力の大きさを測るもので、てこの原理や、滑車・斜面などの実験、および物体の重さ、比重、比熱などを測る時に使用する
・使用する向きが水平と垂直では、0点が変化するので調整または補正する
・秤量以上のものを下げないようにし、物を下げたりはずしたりするときは静かに行い必要以上長い時間つるしてはいけない
つる巻きばねが錆びるおそれがあるので、薬品の近くや湿気の多い場所は避けて保管する
4 ストロボ装置
・クセノン発光管を使用したデジタル表示式ストロボである
・色温度が太陽光線に近く高輝度、高照度で離れた場所からの観察や写真撮影に使用する
   
5 放射温度計 測定物に触れずに温度が測定でき、食物や動いている物体の温度を測定に用いる 遠赤外線測定波長域はガラスを透過しないのでガラス越しの対象物は測定できない  
6 電圧計(直流・交流)
電圧を測定する
・直流電圧(AC)
・交流電圧(DC)
・必ず並列に接続する
・測定しようとする電圧の大きさが不明なときは、大きいレンジで先に測定し、見当をつけてから小さいレンジを使用する
・0点を調整してから測定を始める
・強い磁気や電流には近づけないように注意する
・できるだけ乾燥した温度変化のない場所、また振動の少ないところを選び衝撃を与えないように保管する
・金属などを腐食するようなガスを発生する薬品の近くに保管することは避ける

7 電流計(直流・交流)

電流を測定する
・直流電流(AC)
・交流電流(DC)

・必ず直列に接続する
・測定しようとする電流の大きさが不明なときは、大きいレンジで先に測定し、見当をつけてから小さいレンジを使用する
・電流計の端子で、電源を切ったり通じたりしない
・0点を調整してから測定を始める
電圧計に準ずる

8 回路試験器(サーキットテスタ) 電気抵抗、直流の電圧と電流および交流の電圧などを測り、電気器具の組み立て修理に使用する 

・電流や電圧を測るときは、先に大きなレンジで読んで見当をつける
・使用するときは、まず0点を調整し、特に抵抗測定の時はその度にテスト棒を接触させ、抵抗測定の0点調整してから始める
・調整しても0点を指さない時は、乾電池の電圧が下がっているのだから、これを取り替える
・使用しない時はテスト棒をはずし、切り換え位置に入れoffにもっていく(もしoffのついていないときは、交流の最大電圧のところに切り換えておく)
・直流を測るときは、回路試験の+端子に電流が流れ込むようにしてつなぐ
・テスト棒は赤を+、黒を-に使用する
・電流に切り換えて電圧を測ったり、電圧に切り替えて電流を測ったりしない
・テスト棒を試験箇所に触れたままレンジを切り替えることは避ける

・湿気を避け、強い磁気や電流から遠ざけて保管する
・長時間電池を入れたままにしておくと、電池から液が漏れて内部を腐食することがあるから十分注意する
9 マイクロアンペア計 非常に小さい電流をμA単位で測定する直流電流計である ・最大メモリ以上の電流が流れるおそれのある測定には使用しないよう特に注意する
・必ず直列に接続する
・0点調整してから測定を始める
・この計器では交流は測れない
電圧計に準ずる
10

検流計

微弱な直流電流を測定し、かつ電流の向きを知るための計器である

・常時両端子間にシャフト(両端子をつなぐ導線)を入れておき、電流がきわめて微弱で指針のふれが一目盛以下になったときは、シャフトをはずして使用する
・0点調整してから測定を始める
・この計器では交流は測れない

・鋭敏な計器であるから、特に機械的振動を避けるようにする
・両端子をシャフトで短絡しておく
11 メートルブリッジ ナイフエッジなどを抵抗線に接触させることにより、未知抵抗の測定や電気容量の比較に使用する 抵抗線は、たるみがあってはいけない 抵抗線が錆びないように保管する
12 抵抗箱 標準抵抗器、端子を組み合わせることによって抵抗値を変えるために使用する    
13 オシロスコープ 音など微弱で複雑な信号を波形として観察測定ができる    
14 直流増幅器 微小電圧の電流を増幅することができる