〔本部事務局〕
兵庫県立北須磨高等学校
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本部からのお知らせ
令和7年度 研究発表大会及び講演会を実施(12/5)
12月5日(金)、神戸市総合教育センターで、令和7年度科学部会研究発表大会及び講演会を実施し、90名の参加がありました。
講演会では神戸市立長田中学校校長の松村唯史先生と理科教諭の持田樹先生から「新しい学校と授業改善」と題してお話しいただきました。松村先生からは、「なぜ、主体的、対話的で深い学びが必要なのか」ご自身の体験にもとづいての説明のあと、現在行っておられる「新しい学校づくり」についてお話いただきました。その後、持田先生から具体的な理科の自由進度学習の手法や授業改善の実践例をお話いただきました。参加した教員からは、「大変、参考になった」、「高校でも一部使ってみたい」等、感想がたくさんありました。
研究発表大会では、各支部の代表の6人の先生方に日頃の取組の成果を発表いただきました。制限時間15分には収まりきれないくらいの素晴らしい発表で、大変参考になりました。準備いただいた6人の先生方、ご発表ありがとうございました。発表後の講評は、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の長坂賢司主任指導主事兼班長からいただき、発表者の素晴らしい面を伝えていただきました。(発表者とテーマはあとの次第に記載)
終了後の、校長と支部長の臨時評議員会において、来年度の全国理科教育大会新潟大会への推薦者は、素晴らしい発表で意見が分かれましたが、協議の結果全国の理科教員へ還元できる内容がよいとのことから、県立武庫荘総合高等学校の清水一樹先生の「ディスポーザブルシリンジを用いた反応速度測定実験の検討」を推薦することに決まりました。科学部会の顧問の宮垣覚先生から、全国大会への出場者に支援を頂く「宮垣賞」を、来年7月の総会及び研修会で、清水先生に渡すことになります。
準備や進行などお世話になりました播磨東支部の先生方に感謝申し上げます。
令和7年度全国理科教育大会岩手大会・第96回日本理化学協会総会が開催(8/7~9)
8月7日(木)~9日(土)にアイーナ(いわて県民情報交流センター)において、令和7年度全国理科教育大会岩手大会・第96回日本理化学協会総会が開催されました。
初日の7日は、全国理事会の後、文部科学省講話、研究代表者会議並びに研究協議会が行われました。文部科学省講話は、文部科学省初等中等教育局教科調査官の真井克子氏から「多様で豊かな可能性を開花できる理科教育」と題して、現在文部科学省で話題になっている話を中心に、「主体的、対話的で深い学びの視点」からの授業改善についてなど、興味ある内容で行われました。
2日目の8日は、開会式のあと、理科教育功労者表彰がありました。兵庫県からは、県立加古川東高等学校の大角謙二校長と県立姫路東高等学校の川勝和哉教諭が表彰されました。
また、記念講演は国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長・教授から「岩手発 ブラックホール行き 銀河鉄道の旅」と題して、ブラックホールの写真撮影等に関して、観測結果の詳細や研究の意義等についてわかりやすく講演をいただきました。午後からは、7つの分科会に分かれて研究協議が行われました。兵庫県代表として、第2分科会「物理教育における個別最適な学びと、協働的な学びを実現するための実験・実習の工夫」の(意見提示)で県立川西緑台高等学校の大多和光一教諭が、「電流分野の生徒実験」と題して、回路カードを用いた実験の工夫の成果を発表して、質問も活発にあり大変好評でした。
3日目の9日は、研究発表が10会場に分かれて行われました。また、大多和教諭は「科学の広場」においても、回路カードを展示し、パネラーとしても多くの質問を受けました。
理科教育に関して、大変意義ある3日間の大会でした。来年度の同大会は新潟県で実施予定です。
令和7年度「若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会」を実施(10/22)
10月22日(水)生物部会と合同で、兵庫県立総合教育センターと県立社高校において、「若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会」を実施し、71人の参加がありました。物理、化学、地学、生物の各3講座と実習1講座の全13の講座で実施し、講師の13人による準備や指導をはじめ、実習教員のご協力のもと、校長も含めて約100人の参加の盛大な研修会が実施できました。講座のあと、各教科で情報交換を行い、終了しました。
終了後にアンケートを取りましたが、肯定的な意見が多く、来年度以降も工夫して実施したいと考えています。教員採用候補者試験における理科の2次試験の実験が昨年度から廃止され、科学部会の役割は益々重要になってきます。観察・実験を重視して、科学的な探究活動に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
R7若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会_実施要項.pdf
R7若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会アンケート集計.pdf
令和7年度 総会及び研修会を兵庫県立大学姫路工学キャンパスで実施(7月4日)
7月4日(金)兵庫県立大学姫路工学キャンパスで、科学部会総会と、生物部会と合同で研修会が行われました。
総会には、来賓として県教委高校教育課から井俣指導主事と樋口指導主事、県立総合教育センターから室田主任指導主事、顧問の神戸女子大学特任教授の宮垣覚様にお越し頂き、佐用高等学校長の小倉裕史会長のあいさつで始まりました。
最初に、昨年度の研究発表大会で最優秀の発表で、今年度に全国理科教育大会岩手大会で意見提示として推進しました、川西緑台高等学校の大多和先生に、今年度始めて会長から「宮垣賞」を表彰し、宮垣顧問から副賞が渡されました。
令和6年度の事業報告や決算報告を、小倉会長と令和6年度事務局長の小野高等学校の長尾先生から説明があり承認されました。小倉会長から、令和7年度の役員について説明があり、令和7年度の新会長には、北須磨高等学校長の津田量会長をはじめとした役員が承認されました。津田新会長と、令和7年度事務局長の根津先生から、令和7年度の事業計画と予算案が説明されて、承認されました。
生物部会との合同講演会では、兵庫県立大学大学院工学研究科長兼工学部長の藤澤浩訓教授から、「新しい工学部の紹介」があり、その後、同大学大学院工学研究科応用化学専攻の武尾正弘教授から「Xenobioticsの行方、化学物質は環境でどうなる?」、同大学先端医療工学研究所長の小橋昌司教授から「人工知能でひらく画像診断の未来:医療と健康を支える挑戦」と題して講演を頂きました。県立大学の工学部が大きく変わろうとしていることと、最先端の科学について学ぶことができました。
午後からの研修会では、約10人くらいの班に分かれて、工学部の研究室を訪問して、工学部で取り組んでいる研究について丁寧に説明頂きました。素晴らしい研究に触れて、各学校に持ち帰って高校生や他の理科の先生に伝えたいと思いました。
ご協力頂きました、県立大学の先生方や参加頂いた先生方、準備等に関わって頂いた先生方、ありがとうございした。
これまで3年間会長を勤めさせて頂いた前会長の小倉校長も、津田新会長に無事に引き継ぐことができて良かったです。これからの科学部会に対しても、ご支援ご協力をよろしくお願い致します。
令和6年度 研究発表大会及び講演会を実施(12/6)
12月6日(金)、神戸市総合教育センターで、令和6年度科学部会研究発表大会及び講演会を実施し、91名の参加がありました。
講演会では文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の小林一人氏に「生徒の資質・能力を伸ばすデザイン」と題してお話し頂きました。「賞が取れなかった生徒をどう評価するか、涙ポロポロの生徒」を考えながら、「生徒のどんな力を伸ばしたいか」を頭に浮かべて聞いて欲しいという言葉からスタートしました。
「「令和の日本型教育」の構築を目指して」、「理科学習指導要領のポイント」では、日本の全ての学校に「理科室」があるという環境について触れられ、「生徒が○○できるようになればよい」という学習指導要領であり、「科学的に探究」のキーワードも教えて頂きました。「ICTの効果的な活用」では、「観察、実験の代替ではない」ことに触れて具体的な実験を例に話して頂きました。「「指導と評価の一体化」のための学習評価」では校内研修動画の紹介や観点別学習状況の評価の留意点を伝えて頂きました。私たちが評価に困っている「「主体的に学習に取り組む態度」の評価について」についても丁寧に説明頂きました。最後には、「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等」について最新の情報を伝えて頂きました。教員からは、「素晴らしい講演で聞けて良かった」という感想がたくさんありました。(講演資料はあとに添付)
研究発表大会では、各支部の代表の6人の先生方に日頃の取組の成果を発表頂きました。制限時間15人には収まりきれないくらいの素晴らしい発表に、大変参考になりました。準備頂いた6人の先生方、ご発表ありがとうございました。発表後の講評は、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の長坂賢司主任指導主事と、小林一人教科調査官から頂き、発表者の素晴らしい面を伝えて頂きました。(発表者とテーマはあとの実施要項に記載)
終了後の、校長と支部長との臨時評議員会において、来年度の全国理科教育大会岩手大会への発表の推薦者は、素晴らしい発表で意見が分かれましたが、協議の結果全国の理科教員へ還元できる内容がよいとのことから、県立宝塚北高等学校の大多和先生の「RC交流回路の生徒実験」を推薦することに決まりました。科学部会の顧問の宮垣覚先生から、全国大会への出場者に支援を頂く「宮垣賞」を、来年7月の総会及び研修会で、大多和先生に渡すことになります。
準備や進行などお世話になりました阪神支部と丹有支部の先生方に感謝申し上げます。