看護専攻科トピックス
災害看護実習
「看護の統合と実践」の実習科目内に、災害看護実習があります。施設に行く前に、校内でトリアージの方法、応急処置(三角巾や包帯法など)、担架による搬送法やトラウマメイクについて講義・演習を行いました。
7日の午前中は日本赤十字社兵庫県支部の方からトリアージ・救護ポジションについての講義を受けました。その後、外に出てトランシーバーの使用方法やワンタッチテントの組立て・たたみ方を教えていただきました。さらに、実際に自分達でトラウマメイクをして傷病者になり、大地震による災害を想定しシミュレーションを行いました。
午後からは、兵庫県災害医療センターの方から、基幹災害拠点病院について、DMATの活動の実際について講話をしていただき、センターの役割や災害医療体制、医療及び看護活動について学ぶ事が出来ました。
<災害シミュレーションの感想>
・看護師として赤エリアでの2次トリアージや応急処置を通して、目に見える外傷に気を取られず全身をチェックすることと早期に状態把握して優先度を決定し搬送できるようにすることの重要性を感じた。
・円滑な連携を図るために、簡潔明瞭に伝えることや情報の選択が必要であると感じた。また、すべてにおいて優先順位をつけて行動することが必要であり、そのことが、より多くの命を救うことにつながると考えた。
・傷病者役として1次トリアージで黄色と判断された後、長時間搬送を待たされた。自分の状態がどうなっているのか、これからどうなるのかが不安や恐怖でいっぱいだった。それを救助者に伝えたかったが、必死な姿を見て声がかけられなかった。この経験から、初めにトリアージをするときに簡潔明瞭に今の状態やこれから行うこと、優先順位によって少し処置を待っていただくことなどを伝えていれば少しでも不安の軽減につながるのではないかと考えた。