校長室より
第72回高砂高等学校文化祭 学校長講評
第72回文化祭は脱コロナを宣言できた、全校生の心が合わさった良い文化祭であったと思います。まさに新世紀、次の100年に向けてのスタートにふさわしいものでした。
今年は体育館の関係で例年とは違ったタイムスケジュールでしたが、イベントに強い高砂高校生!うまく帳尻を合わして見事な文化祭に仕上げてくれました。今日は朝にかなりの雨が降っていましたが、天気も味方してくれたように感じました。
1日目は模擬店、展示が中心でしたが、団結力を感じる皆さんのパワーを感じました。そして今日の朝校内を見渡しますと、昨日の事が嘘のようにきれいに撤収してくれていました。ゴミ一つない状態でした。このメリハリこそが高砂高校の伝統と強く感じました。
二日目は場所をここ文化会館に移し、ジャズバンド部、音楽部、ダンス部、有志による発表、そして1年生の合唱、2年生のステージ発表等、昨日の様子とはまた違った雰囲気を感じ、それぞれが創意工夫をこらし、一致団結した発表を見せてくれました。また、生徒諸君の聴く姿勢も素晴らしかった。ステージは演者だけでなく、聴く人も一緒になってつくることを体現してくれました。高砂高校の文化レベルの高さを感じました。全般的に、皆さんの青春の魂が伝わる内容で、何よりも、全校生がお互いに協力し、団結を高め、成功に導けたのが大変うれしく思います。
最後になりましたが、生徒会役員の皆さんご苦労様でした。また、陰に日向に支えてくださいましたPTAの皆さまありがとうございました。また、保護者の皆さまありがとうございました。
今回の文化祭では皆さんの主体性、積極性、パワーを見せてもらいました。高砂高校の次の100年に向けて新たな一歩を踏み出した文化祭でした。皆さん、一人一人の努力と友情に敬意を表して、私の講評とします。2日間ありがとうございました。
令和6年度 1学期始業式(要旨)
新学期の始まりにあたって、令和5年度の3学期に終業式で、高砂高校の生徒のについて「表情が良いな-」「明るく素敵だなー」「挨拶してくれる生徒が多いな-」というのが赴任しての第一印象ですとお話をしました。また、校外の人と出会って挨拶すると「あぁ高砂高校ですか」と安心されます。これはルールを守った行動や挨拶、思いやりを持った行動など、校外でも生徒諸君の振るまいが素晴らしいからです。改めて一言の挨拶の重要性を感じました。新入生も今日の午後に入学式を行います。高砂高校の伝統を後輩達にも是非伝えてください。よろしくお願いします。
今日は新学期にあたって実践してほしいことをお話しします。「割れ窓理論」というものです。これは、「建物の割れた窓を放置しておくと、注意が行き届いていないというサインとなり、いずれ周囲の窓も割られる」というのが、割れ窓理論の名称の由来です。小さな問題を放置することで、モラルの低下を招き、いずれ大きな問題につながるというのが「割れ窓理論」です。1990年代のアメリカニューヨークの地下鉄は電車に落書きや汚い駅構内など、暗くすさんだ場所で犯罪の巣窟でした。それを改善しようと立ち上がったのが当時のニューヨーク市長ジュリアーニさんでした。割れた窓を一枚一枚修繕し、落書きを消し、駅を明るく清潔にしました。するとこれまであった犯罪が嘘のように姿を消し、ニューヨークの地下鉄は安全な乗り物として認知され、街全体の犯罪も大幅に減少しました。このことがきっかけで世界中にこの考え方がひろがりました。 次に、この理論を用いて成功している実例を見ていきましょう。
ディズニーランドのこまめな清掃・修繕
「夢の国」ディズニーランド
園内にはゴミが落ちておらず、施設の汚れも目立たず常にきれいなイメージを持っている方が多いことでしょう。これは、スタッフによる清掃の徹底と、傷や汚れが見つかったらその場ですぐ修繕するこまめな対応によるものです。常にきれいな状態を保つことで、来園者もゴミのポイ捨てや施設を汚す行為を行いにくくなる効果も得ています。割れ窓理論により、園と来園者が一体となって快適な環境を維持しています。
Apple社の企業体質改善
iPhoneの生みの親として有名なスティーブ・ジョブズです。
Appleは、今でこそ世界をリードする企業ですが、iPodやiPhoneのヒットまでは長く低迷していました。現在でiphone15ですから単純に15年ほど前まではiphoneもなく、業績は低迷していました。ジョブズはApple創業者の一人です。経営不審で一時解任されていましたが、低迷するApple立て直しのために1997年にアップルに復帰します。当時のAppleは、遅刻の常態化やペットの持ち込みなど社内にダラけた空気が蔓延していました。ジョブズが最初に取り掛かったのは、徹底的な職場環境の改善でした。その結果、社員の意識改革により企業体質が改善され、低迷から急成長させることに成功しました。たったそれだけですが、人のやる気は大きな力を生みます。
皆さんに実践してほしいことは、少しの気の緩みがあとあと大きなマイナスになる、、
①ちょっとぐらいゴミすててもいいやろ。
②ちょっとぐらい遅刻してもいいやろ。
③ちょっとぐらい勉強せんでもいいやろ。
④ちょっとぐらい部活さぼってもいいやろ。
⑤ちょっとぐらいルール守らんでもいいやろ。
そのちょっとぐらいをプラスにすればあとあと大きな成果を生む、、、
①ちょっとぐらいならゴミもって帰ろ。
②ちょっとぐらいなら早く行こ。
③ちょっとぐらいなら勉強しよ。
④ちょっとぐらいなら部活頑張ってみよ。
⑤ちょっとぐらいならルール守ろか。
「ちょっとぐらい」をプラスの実践にして、成果を実感できる学期にしてください!いよいよ新入生を迎えます。
2年生は中堅学年!学校を引っ張っていく学年です。
3年生は最高学年!進路実現に向けた1年となります!
それぞれの目標に向かって努力できる1学期にしてください!
高砂高等学校 第79回入学式
新入生を歓迎するかのように校内の桜も満開を迎えた春の佳き日に、高砂高等学校第79回生の入学式が行われました。リニューアルした制服に身を包んだ新入生200名は少し緊張した表情で入学式に臨んでいました。次の100年に向けての新たな一歩の学年です。熱心な先生方や先輩達から様々なことを学んで、大きく成長してほしいと思います。高校時代の3年間はほんとに短いです。1日1日を大切にして頑張ってくれることを期待しています。
令和5年度 3学期終業式
早もので今年度もあと10日ほどになりました。先日(2月28日)第76回卒業式があり、3年生は新たなステージへと巣立っていきました。みんな良い顔して卒業していきました。春は出会いと別れの季節言いますが、ついこの前まで一緒にいた3年生がいなくなるとなんだか寂しいものですね。さて、1年を振り返って、高砂高校の第一印象を考えてみますと、「表情がいいなー」「明るく素敵だなー」というものでした。たった一言、「おはようございます!」「こんにちは!」だけのキャッチボールでの第一印象ですが、そこにこそ、皆さんがこれまで培ってこられた背景があり、それを受けての、「第一印象」です。実はこれはとても重要で、意味のあることなのです。
メラビアンの法則というものがあります。
メラビアンの実験によると主に第一印象における人間の意思伝達の効果は下の割合になると言われています。
視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%
話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めるとされています。
ただし、「話の内容よりも見た目や第一印象のほうが大事」という捉え方は誤解であり、拡大解釈です。人は3~6秒で第一印象を決めるとされています。第一印象を無意識に決めている心理にはこのメラビアンの法則は当てはまるものだと思います。
「笑いながら叱る」という場合受け手には、
笑う:プラスの視覚情報
叱る:マイナスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合人は「笑っている表情」、つまり視覚情報を優先する場合が多いです。
「納得いかない表情で褒める」という場合受け手には、
納得いかない表情:マイナスの視覚情報
褒める:プラスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合もやはり視覚情報である「納得いかない表情」が重視され、褒められていると思わない人が多い結果となりました。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」といった、たった一言、それに加えて、笑顔ですね。この互いに気持ちのいいキャッチボール、人が生活をしていく上で大事なんです。挨拶と明るい笑顔それだけで一日が充実してきます。
高砂高校生らしく笑顔で挨拶をこれからも実践していきましょう!
4月には新入生を迎えます。笑顔で挨拶!新入生にも伝えてください。
新しい学年に向けてしっかり目標を持ち、充実した春休みを過ごしてください。
それでは、4月に新入生を迎えて新たな気持ちで元気な皆さんとの再会を楽しみにしています。どうか、充実した時間を過ごしてください。
以上、令和5年度第3学期終業式の「式辞」とします。
第47回 柔道大会
第47回 柔道大会
令和6年3月5日(火)
高砂市総合体育館にて、第47回柔道大会が開催されました。
少し寒い中でしたが、試合が始まると体育館の熱気も一気に高まり、白熱した試合がくりひろげられました。この大会は体育大会に並んで高砂高校の誇りと伝統です。昨日の球技大会に引き続いて疲れの残る中でしたが、生徒諸君は真剣勝負を繰り広げ、素晴らしい盛り上がりと熱気に包まれました。
体育館の中で1、2年生全員がそれぞれのチームを応援し、高砂高校が一体となった大会でした。
生徒諸君も実に礼儀正しく、勝負は真剣でも、試合が終わるとそれぞれをリスペクトしていました。礼に始まり礼に終わる柔道の教えをまさに体現してくれました。
また、開会に先立って行われたダンスコンテストも各組創意工夫をこらし、キュートなダンスを披露してくれました。ありがとうございました。