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校長室より

令和6年度3学期始業式式辞

県立高砂高等学校 3学期始業式 校長式辞

                学校長 上出 正彦

 新年明けましておめでとうございます。年末年始は人命にかかわるような大きな事故等もなく、皆さんが無事に3学期を迎えられたことを嬉しく思います。まず初めに、皆さんにとって良い年でありますよう、心から祈念いたします。

 さて、3学期が始まりました。学校生活も残り少なくなってきましたが、年末には成果の振り返りはできましたか?次は、新年を迎えその振り返りの成果や反省をもとに、今後の目標を見据えた行動がとても大事なことになります。人は急に大きくなりません。日々、年々の積み重ねがやがて大きな力となります。

 まず、今年度の締めくくりとして、この3学期をどのように過ごすかが大きな意味を持ちます。特に、受験を控えた3年生の皆さんにとっては、最後の大切な時期です。努力を続けることはもちろんですが、精神的にも安定した環境を作り、自信を持って試験に臨むことが求められます。無理せず、焦らず、一歩一歩着実に進んでいきましょう。

 また、1年生、2年生の皆さんは、この3学期を通じて、来年度に向けた準備をしっかりと行いましょう。自分自身の強みを見つけ、将来に向けてどのように成長するかを考える良い機会です。次の学年へのステップアップを意識しながら、日々の学習に真摯に取り組んでください。

 みなさんのこれまでの行動を見ていて是非実践してほしいことは、「挑戦」です。自分を成長させることに「挑戦」してください。英検2級やニュース検定をとるとか何でも良いと思います。難しいことに挑戦することで、自分の限界を知り、成長することができます。失敗を恐れず、チャレンジを続けることが、皆さんの未来を切り開く鍵となります。

 最後に、学校全体としても、仲間と共に支え合いながら、充実した学期を過ごせるようにお互いをリスペクトして楽しい時間にしましょう。

 皆さんが充実した3学期を過ごし、素晴らしい成果を上げることを心から期待しています。

 それでは、共に頑張りましょう。

 以上3学期始業式の式辞とします。

令和6年度 兵庫県立高砂高等学校2学期終業式式辞(要旨)

                    令和6年12月24日(火)

令和6年度兵庫県立高砂高等学校 2学期終業式 式辞(要旨)

                   学校長 上出 正彦
                  

2学期の始業式で
 「夢なき者に成功なし」(吉田 松陰)のお話をしました。
 「夢」は必ずしも具体的な将来像すなわち職業とか職種、役割に限らなくともよいのです。抽象的なものでいいのです。
 自分の「夢」を大事に!
 それぞれに、人と違う良さを必ず持っています。
 その良さを大事に、自分の夢をみつけてほしいと思います。

  皆さんは 夢(目標)はみえましたか?

 

令和6年もあと少し・・・

さて、この1年を振り返って心にとどめておいてほしい格言


 あやま  あらた           あやま
「過ちて改めざる、これを過ちという」(孔子)


孔子(こうし)
 紀元前551年
 魯(現在の山東省曲阜市南辛村)
 中国の哲学者、儒家の創始者
 『論語』などに多くの格言が収められている。

 

「過ち」・・・ついうっかり失敗したり、間違ったりすること
「改めざる」・・・直そうとしないこと


→人間が間違いを犯すのは自然なことであるが、重要なのはその間違いから学び、改善することだと教えてくれます。

孔子曰く、
「人はいろいろと失敗をしてしまうものだ。それは仕方のないことである。だからそのような失敗を二度としないように改めていくことが、人としてとても大切な生き方なのである。しかし、失敗したにもかかわらずそれを反省しようとせず、直そうともしないとすれば、そのような考え方や態度こそが、人としての大きな過ちなのである。」


年末は今年1年を振り返る絶好の機会!
良かったことは胸に刻み、間違っていたことは改めて,決意を新たに新年を迎えるように準備しましょう!

希望に満ちあふれた元気な皆さんと3学期の始業式(1月8日(水))で会えることを楽しみにしています。

 

令和6年度探究活動発表会

令和6年度探究活動 発表会(令和6年12月19日)

                    高砂文化会館

                  学校長 上出 正彦

 皆さん、おはようございます。

 本日は探究活動の発表会ということですが、日々の学びに真摯に取り 組んでいる生徒の皆さん、そしてその指導にあたっている教職員の皆さんに心から感謝を申し上げます。

 探究活動は、単に知識を学ぶだけではなく、物事を深く考え、問題を発見し、解決策を見出す力を養うものです。まさに解答のない問いに立ち向かうことです。

 私たちが生きる現代社会は、情報が氾濫し、急速に変化しています。その中で、自分自身で問題を定義し、多角的に考察し、実践的な解決策を見つけ出す力は、これからの社会で最も大切な力となります。

 今日は、皆さんがどのような課題に取り組み、どんな成果を得たのかを拝見することができ、大変楽しみにしています。発表を通じて、他の生徒たちの意見や視点を受け入れ、さらに自分の考えを深めていくことも大切な学びです。

 発表を行う皆さんには、緊張や不安もあるかもしれませんが、自信を持って自分の成果を発表してください。失敗や試行錯誤の中からこそ、成長が生まれることを忘れないでください。そして、今日の発表が皆さんの次なる挑戦への一歩となり、さらに大きな学びの糧となることを心から願っています。

 本日は、兵庫大学より岩田先生にお越しいただき、後ほど講評をいただくことになっています。よろしくお願いいたします。

 最後に、このような探究活動を通じて、皆さんが身につけた知識やスキルが、これからの人生において大きな力となることを信じています。今後もさまざまなチャレンジを恐れずに、自分自身を磨き続けてください。

 本日の発表が実り多いものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 以上、開会の挨拶といたします。

令和6年度オープンハイスクール(11/6、7)学校長挨拶

令和6年度 オープンハイスクール (11/6、7)学校長挨拶

 皆さんこんにちは。本校校長の上出正彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日は本校のオープンスクールに参加いただきまして、誠にありがとうございます。心より歓迎いたします。

本日は本校の魅力や学校の方針についての説明を中心にさせていただきます。短い時間ですが、高砂高校の全てをお見せしますので、進路選択の参考にしてくだされば幸いです。本校生徒会諸君が、一生懸命頑張って少しでも高砂高校をイメージできるようなものを考えています。どうぞよろしくお願いします。

 私からは高砂高校とはどんな学校か、についてお話したいと思います。

 ①本校は大正12年(1923)に創立され、昨年度100周年を迎えた県下有数の伝統校であります。

 ②敬愛・勤勉・奉仕の校訓のもと社会に有為な人材を輩出してきました。この伝統を生かしつつ、文武両道を基本にして、昨今の大学進学の希望が増えてきたことを受け、学習面においては2年時から進学クラスを新設し、卒業時の進路に向けた出口戦略を学校全体で取り組んでまいります。

また、部活動においても運動部では柔道部、野球部、バレー部、バスケットボール部など県下の強豪校として活躍し、中には近畿大会の出場も果たし、優秀な成績を収めています。

文化部でも、映画スイングガールズのモデルとなったジャズバンド部が神戸市長賞、実質的には全国一の称号を獲得するなど活発に活動しています。このように、これからも文武両道を実践していきます。

 ③また本校は、学校行事が盛んな学校です。文化祭、体育大会、芸能鑑賞会など生徒が一体となって楽しみます。こうした学校行事を通して人間関係構築力が身に付き、課題解決能力も育まれます。これからの社会では、こうした力が必要とされると本校は考えています。

 このような環境の中で、志を高くして本校をみてもらえたらと思います。

そして、皆さんと来年4月に高砂高校お会いできることを願っています。

それでは本日はどうぞよろしくお願いします。

令和6年度 芸能鑑賞会 学校長挨拶

令和6年度 芸能鑑賞会 学校長挨拶      

学校長  上出 正彦

 

生徒の皆さん。こんにちは。今日は芸能鑑賞会と言うことで上方落語の大御所である「米朝一門」の方々にお越しいただき落語を披露していただきます。

私が教員になってはじめて舞台で聞いた落語が、桂小米朝さんでした。現在の桂米團治さんです。そのとき、「お~い」と人を呼ぶにも幾通りもあって、遠くの人、近くの人それぞれに言い回しがあるとの解説をいただいたのを今でも鮮明に覚えています。そんな奥深い日本の古典芸能を本日はしっかりと堪能してください。

最後に、この鑑賞会には多くの人々の尽力があったこと、特に演奏者の方々、先生方、スタッフの方々に感謝してください。

そして観客である皆さんの聞く姿勢がこの鑑賞会を作り上げます。

素晴らしいインスピレーションを感じてください。

以上、開会の挨拶といたします。

令和6年度 体育大会 開会挨拶

令和6年度 体育大会 開会挨拶    学校長  上出 正彦

 

 おはようございます。本日は素晴らしい天気に恵まれ、第72回体育大会を開催できること大変うれしく思います。

 さて、この体育大会は、高砂高校の伝統と誇りの一部です。競技は真剣に競い合い、友を全力で応援する。しかし、競技が終わればノーサイド。お互いをリスペクトし、たたえ合う。そのような伝統を100年のながきに渡って多くの先輩方が培ってこられました。

スポーツは、単なる競技ではなく、協力、努力、忍耐、そしてフェアプレイの精神を体現するものです。今日の体育大会では、それらの価値観を全力で追求し、実践してくれるものと思います。

 しかしながら、コロナやインフルエンザまだまだ余談を許さない状況が続いています。体調が本調子でない人もいるかもしれません。もし、体調等に異変が感じられたときは決して無理することなくすぐに申し出るようにしてください。時には辞退する勇気も大切です。

 最後に、ご来場いただきました保護者の皆さま、PTA役員の皆さま、ありがとうございます。また、準備に当たってくれた皆様ありがとうございます。

 それでは、皆さん、体育大会をしっかりと楽しんでください。思い出に残る素晴らしい一日となることを期待しています。

 以上、開会の挨拶とします。

令和6年度 2学期始業式式辞

2学期始業式 学校長式辞

           高砂高等学校長   上出 正彦

 

 始業式の目的は二つです。一つは、長期休業を終えての再会の日に、元気な姿を互いに確認し合い、喜び合うこと。二つ目は、新たな学期の始まりにあって、重点的に取り組むことや大切にしたいあり方を確認し、共有することです。

 まずは、今日朝元気に登校してくる生徒諸君を見て一安心しています。この夏休み期間は大きな風紀の乱れや、生死に関わる事故もなく、皆さんきちんと規律を守ってくれていたみたいです。

 さて、夏休みはいかがでしたか。心身共にリフレッシュできたでしょうか。

 今日は2学期始業式ということで、みなさんの将来の夢や目標についてお話ししたいと思います。将来の夢や目標はありますか?と尋ねられてはっきりと答えられる人もいれば、まだ決めかねていたり、あまり明確に決まっていない人もいるのではないでしょうか。今回は夢や目標を持つ大切さや、将来成功を収めるためのヒントを教えてくれる言葉を紹介します。

「夢なき者に成功なし」です。

 この絵の人物は誰か分かりますか?幕末動乱の時代に活躍した江戸時代の思想家・教育者である吉田松陰です。そして、「夢なき者に成功なし」の言葉は、吉田松陰が遺した言葉です。

彼が教鞭をとっていた松下村塾は、高杉晋作や伊藤博文など、後の明治維新において多大な影響を与えた人物を多数輩出したことで知られています。

 では、「夢なき者に成功なし」についてみていきます。

 松陰は次のように述べています。

夢なき者に理想なし

理想なき者に計画なし

計画なき者に実行なし

実行なき者に成功なし

故に、夢なき者に成功なし。

 「自分の夢のない人には、未来に向かって、このようなふうにしたいという理想がありません。未来に向かって理想のない人には、その理想を実現する ために、自分から計画したり予定を立てたりすることはできません。そして、自分から計画できない人 に何かを実行することはできませんから、自分のこれからの成功はない。そう考えると、夢のない人には、成功はなくなってしまう。」ということです。

「夢なきものに成功なし」と言われますが、本当に夢のない人に成功はないのでしょうか? 逆に、「夢があれば、成功する」のでしょうか? いいえ、夢があっても叶えられない人は世の中にたくさんいますから、「夢があれば、成功する」とは限りません。しかし、「成功する人に夢はある」は正しいと言えるでしょう。成功した人たちはみな夢 をもっていました。全ての成功の始まりは「夢」をもつことから始まります。

  松陰の人生は、自分の信念をすぐに行動に移し、常に全力投球で突き進み続けるものでした。幕府の意向に背けば命の保証がなかった時代に、西洋文化を学び、それによって投獄や幽閉を命じられるなど、決して順風満帆であったとは言えませんが、強い意志を持って教育を推し進めた結果が明治維新に繋がりました。成し遂げたい夢・志があったからこそ、松陰は幕府の反対を押し切ってでも教鞭をとり続けられたのではないでしょうか。松陰自身は倒幕を企てた罪で、29 年の生涯に幕を閉じました。

 

 夢(目標)を達成するためには、まずは達成すべき夢(目標)を設定し、成功への道筋を計画し、実行に移すことが不可欠です。まだ夢(目標)が決まっていない人は、自分の得意なことや好きなことから掘り下げて、夢(目標)を決めてみると良いかもしれません。

 どうでしょうか。皆さんの中でも自分の夢を持って、いろいろなところで頑張っている人がいると思います。無理に自分の夢を持つ必要はありませんが、「自分はこんなことが好きだから、好きな事が大人になってできたらいいな」でもいいのです。そんな自分なりの夢を持ってほしいのです。夢は人生を 切り拓く原動力となるからだけではなく、どんな夢を持つかによってその人の「生き方」の方向性が決まるからです。夢が見つからないと言う人も、単に「やりたいこと」「興味関心のあること」を考えてみてはどうでしょうか。やりたいこと、興味関心のあることは自分の才能のありかを示し、自分に向いているからこそ「やってみたい」「面白そう」と感じるわけで、もともと自分の中に「芽」のないもの に感心さえ上がってこないからです。ただ、ここで重要なのは「夢」は必ずしも具体的な将来像すなわち職業とか職種、役割に限らなくともよいのです。抽象的なものでいいのです。自分の「夢」を大事に、この吉田松陰の「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし」 と言うことを思い出してほしいのです。それぞれに、人と違う良さを必ず持っています。その良さを大事に、自分の夢をみつけ、20年・30年後の日本や 世界を支える一人一人になってほしいと思います。

 また昨日9月1日は防災の日でした。南海トラフ地震の注意喚起の報道もありましたが、日頃から防災の意識も持ってください。これ生徒諸君だけではなく我々教職員にも大切なことだと再確認しているところです。

 「理想をもち計画し、実行する」決意を実行に移し、自分の夢に向かって頑張る2学期にしてほしいと思います。

以上、2学期始業式の式辞とします。

令和6年度高砂高校1学期終業式式辞

兵庫県立高砂高等学校長 上出 正彦

  1学期の始業式で、「割れ窓理論」のお話をしました。小さな割れた窓をそのまま放置していると、やがて周囲のモラルが低下して大きな割れ窓となり、周囲がすさんだ状況になっていくといったものでした。

今日は皆さんに自分自身を磨き、大きく成長した、実際にあったお話をします。それは「普通力」というものです。

 2010年全国高校野球で沖縄・興南高校は春夏連覇をしました。このチームを率いたのが監督の我喜屋優さんです。我喜屋さんは弱かったチームを、監督に就任してわずか三か月で甲子園出場、二年で全国春夏連覇に導きました。その秘訣が「普通力」なのです。

 我喜屋さんは高校卒業後、家庭の経済的事情から、社会人野球の道を選び、56歳まで選手、監督、コーチとして実業団で活躍していました。その後、母校である興南高校に請われて野球部の監督をすることになりました。のんびりとしていて時間にルーズなチームだったのですが、まず、部員たちは時間を守ることの大切さを教えられました。挨拶、身だしなみ、言葉遣い、掃除や整理整頓などの生活習慣から一から教えられました。

 監督は、部員が成長する秘訣としてこう述べています。

 

 「高校生の試合で技術の差で負けることなんてそうないよ。大抵がちょっとしたミス。それが大きな失点につながる。逆に誰でもできることをやってたら、三か月で甲子園出られちゃうんだよ。うちがいい見本でしょ、早寝早起き、朝の散歩、ゴミ拾い、それから一分間スピーチ。本当だよ。そういう小さなことができる人間は野球もできるし、大きなこともできるんだよ」

 

 我喜屋監督はこれを「普通力」と言っています。

 普通力の実践例を具体的に紹介しますと、

 

「早寝早起きをする」

「食事を残さず食べる」

「整理整頓を心がける」

「身だしなみを整える」

「大きな声で挨拶をする」

「自分の言葉で、意見を伝えるー一分間スピーチ」

「ゴミを見つけたら拾う」

「自分のユニフォームは自分で洗う」

 

 普通のことを普通にできるというのは、こうも自分自身を成長させるのだと改めて感じさせます。メジャーリーグで活躍している大谷選手にも同じような発言をしています。

 我喜屋さんは、自分の頭で考えて行動する力が必要だと言っています。皆さんは、家族の人に何でも先回りしてやってもらっていませんか。「起きる時間だよ」「宿題はやったの」とか、スケジュール管理をしてもらっていませんか。自分自身から「こうしよう」「こうしたい」と自分の思いを伝えることが必要です。

 また、我喜屋さんは、試合で負けた、仕事で負けた、という「負け」の経験は大事にしなければいけないとも述べています。

 我喜屋さんは、「負ける」ことを財産にし、どう考え、どう生まれ変わることができたかが大切だと述べています。

 以上をまとめると、自分自身を成長させるために必要なことは、普通のことを普通にやることと失敗から学ぶことなのです。

 

規則正しい生活をする。

身の回りの整理をする。

人に感謝する。

自分を振り返る。

 

 そういうことから新たな自分自身が生まれてくるのだと思います。

 平凡の積み重ねこそが非凡になるのです。

 日々着実な努力を積み重ね、自分の能力をアップさせてほしいと思います。習慣化するために、まず、このような行動を真似てみることから始めてほしいと思います。まずは二週間、できれば三か月続けてください。そうすれば、良い行動が習慣化し、自分自身の中身が変わってくるのを感じてくると思います。

 

 近代心理学の父、ウィリアム・ジェイムズはこのような言葉を残しています。

 

心が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

人格が変われば運命が変わる。

運命が変われば人生が変わる。

 

 最初の「心」というのは「決心」です。今、変わろうと決心することが人生を変えることにつながります。

 すでに目標に向かって邁進している人は、今のペースを崩さずに続けてください。自分の人生の目標がまだ定まっていない人や、迷いのある人はこの夏休みをきっかけに、決心して、良い行動を習慣化してください。

 最後になりましたが、命を何よりも大切に行動してください。最近、横断歩道での事故が多くなっています。また、水難事故もニュースでよく聞きます。集団になって気が大きくなって無理な行動をすることなく、慎重に行動してください。

 二学期の始業式には元気な成長した姿で会えることを楽しみにしています。

 以上、1学期終業式の式辞とします。 

第72回高砂高等学校文化祭 学校長講評

 第72回文化祭は脱コロナを宣言できた、全校生の心が合わさった良い文化祭であったと思います。まさに新世紀、次の100年に向けてのスタートにふさわしいものでした。

 今年は体育館の関係で例年とは違ったタイムスケジュールでしたが、イベントに強い高砂高校生!うまく帳尻を合わして見事な文化祭に仕上げてくれました。今日は朝にかなりの雨が降っていましたが、天気も味方してくれたように感じました。

 1日目は模擬店、展示が中心でしたが、団結力を感じる皆さんのパワーを感じました。そして今日の朝校内を見渡しますと、昨日の事が嘘のようにきれいに撤収してくれていました。ゴミ一つない状態でした。このメリハリこそが高砂高校の伝統と強く感じました。

 二日目は場所をここ文化会館に移し、ジャズバンド部、音楽部、ダンス部、有志による発表、そして1年生の合唱、2年生のステージ発表等、昨日の様子とはまた違った雰囲気を感じ、それぞれが創意工夫をこらし、一致団結した発表を見せてくれました。また、生徒諸君の聴く姿勢も素晴らしかった。ステージは演者だけでなく、聴く人も一緒になってつくることを体現してくれました。高砂高校の文化レベルの高さを感じました。全般的に、皆さんの青春の魂が伝わる内容で、何よりも、全校生がお互いに協力し、団結を高め、成功に導けたのが大変うれしく思います。

 最後になりましたが、生徒会役員の皆さんご苦労様でした。また、陰に日向に支えてくださいましたPTAの皆さまありがとうございました。また、保護者の皆さまありがとうございました。

 今回の文化祭では皆さんの主体性、積極性、パワーを見せてもらいました。高砂高校の次の100年に向けて新たな一歩を踏み出した文化祭でした。皆さん、一人一人の努力と友情に敬意を表して、私の講評とします。2日間ありがとうございました。

令和6年度 1学期始業式(要旨)

 新学期の始まりにあたって、令和5年度の3学期に終業式で、高砂高校の生徒のについて「表情が良いな-」「明るく素敵だなー」「挨拶してくれる生徒が多いな-」というのが赴任しての第一印象ですとお話をしました。また、校外の人と出会って挨拶すると「あぁ高砂高校ですか」と安心されます。これはルールを守った行動や挨拶、思いやりを持った行動など、校外でも生徒諸君の振るまいが素晴らしいからです。改めて一言の挨拶の重要性を感じました。新入生も今日の午後に入学式を行います。高砂高校の伝統を後輩達にも是非伝えてください。よろしくお願いします。

 今日は新学期にあたって実践してほしいことをお話しします。「割れ窓理論」というものです。これは、「建物の割れた窓を放置しておくと、注意が行き届いていないというサインとなり、いずれ周囲の窓も割られる」というのが、割れ窓理論の名称の由来です。小さな問題を放置することで、モラルの低下を招き、いずれ大きな問題につながるというのが「割れ窓理論」です。1990年代のアメリカニューヨークの地下鉄は電車に落書きや汚い駅構内など、暗くすさんだ場所で犯罪の巣窟でした。それを改善しようと立ち上がったのが当時のニューヨーク市長ジュリアーニさんでした。割れた窓を一枚一枚修繕し、落書きを消し、駅を明るく清潔にしました。するとこれまであった犯罪が嘘のように姿を消し、ニューヨークの地下鉄は安全な乗り物として認知され、街全体の犯罪も大幅に減少しました。このことがきっかけで世界中にこの考え方がひろがりました。 次に、この理論を用いて成功している実例を見ていきましょう。

 

ディズニーランドのこまめな清掃・修繕

 「夢の国」ディズニーランド

 園内にはゴミが落ちておらず、施設の汚れも目立たず常にきれいなイメージを持っている方が多いことでしょう。これは、スタッフによる清掃の徹底と、傷や汚れが見つかったらその場ですぐ修繕するこまめな対応によるものです。常にきれいな状態を保つことで、来園者もゴミのポイ捨てや施設を汚す行為を行いにくくなる効果も得ています。割れ窓理論により、園と来園者が一体となって快適な環境を維持しています。

 

Apple社の企業体質改善

 iPhoneの生みの親として有名なスティーブ・ジョブズです。

Appleは、今でこそ世界をリードする企業ですが、iPodやiPhoneのヒットまでは長く低迷していました。現在でiphone15ですから単純に15年ほど前まではiphoneもなく、業績は低迷していました。ジョブズはApple創業者の一人です。経営不審で一時解任されていましたが、低迷するApple立て直しのために1997年にアップルに復帰します。当時のAppleは、遅刻の常態化やペットの持ち込みなど社内にダラけた空気が蔓延していました。ジョブズが最初に取り掛かったのは、徹底的な職場環境の改善でした。その結果、社員の意識改革により企業体質が改善され、低迷から急成長させることに成功しました。たったそれだけですが、人のやる気は大きな力を生みます。

 

皆さんに実践してほしいことは、少しの気の緩みがあとあと大きなマイナスになる、、

①ちょっとぐらいゴミすててもいいやろ。

②ちょっとぐらい遅刻してもいいやろ。

③ちょっとぐらい勉強せんでもいいやろ。

④ちょっとぐらい部活さぼってもいいやろ。

⑤ちょっとぐらいルール守らんでもいいやろ。

 

そのちょっとぐらいをプラスにすればあとあと大きな成果を生む、、、

①ちょっとぐらいならゴミもって帰ろ。

②ちょっとぐらいなら早く行こ。

③ちょっとぐらいなら勉強しよ。

④ちょっとぐらいなら部活頑張ってみよ。

⑤ちょっとぐらいならルール守ろか。

 

「ちょっとぐらい」をプラスの実践にして、成果を実感できる学期にしてください!いよいよ新入生を迎えます。

2年生は中堅学年!学校を引っ張っていく学年です。

3年生は最高学年!進路実現に向けた1年となります!

それぞれの目標に向かって努力できる1学期にしてください!