2023年9月の記事一覧
ⅢC1113(小中)体育科・保健体育科授業実践講座【b日程】
講義
豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成する授業づくり
-課題を見付け、その解決に向けた学習過程-
兵庫教育大学大学院 教授 筒井 茂喜
発表
発達の段階を踏まえ、系統性を意識した「ボール運動系」領域の授業実践
丹波市立青垣中学校 教諭 大槻 武志
実習・協議
児童生徒が、自己やチームの課題を発見し、合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するための授業づくり
<受講者の感想>
・午前中の講義を受けて、ゴール型の授業の難しさと課題がより分かりました。確かに上位群が下位群の児童へ冷たい態度を取ったり、授業の中でうまくチームが機能せず揉めたりすることもよくありました。また、私自身が野球経験者なのですが、スペースの作り方や相手を抜く方法が分かっておらず、授業の中でスモールステップを取り入れていくことでそういった考えや思考が児童に身に付いていくことが分かりました。今回の講義内容をよく振り返り、これからの実践に繋げていきたいと思います。
・体育が苦手な児童のためには何ができるかということを思案していたところだったので、今日学べたことはまさに目から鱗でした。技術ばかりの指導内容を重点的に指導してしまっていたことを反省し、スモールステップで子ども達に運動の楽しさを味わってもらえるような授業をめざしていきたいと思います。大槻先生のはつらつとした笑顔と、しっかりとポイントを押さえた立ち振る舞いも、自分の実践に取り入れていきたいと思いました。
・体育を苦手とする児童に体育の楽しさを教えていきたいです。そのためには、技能的な詰め込みだけでなく、話し合い活動や教え合う活動を取り入れ、言語活動の充実も図りたいです。系統性については、例えば、どの学年も同じような授業になっているのでこの学年にはこの活動をといった学校の中のカリキュラムを考えていきたいです。また、評価の仕方や評価を見る視点を学びたいと思いました。
9月6日(水)ⅢC1221(高)英語科教育講座
〔研修の概要〕
講 義 生徒のコミュニケーションを図る資質・能力を測るために必要な基本的概念について
大阪大学 准教授 今尾 康裕
演 習 コミュニケーションを図る資質・能力の測定・評価
〔受講者の感想〕
- 評価を行うことの重要性とともに、テストを実施する際の留意点や分析に必要な基本的な概念について専門家の知見を伺ったことにより、考査をより分析しやすくなりました。また、改めて目的・目標に応じた指導と評価の重要性を感じました。
- 考査の作成方法を学術的な視点で考えた事がなかったので非常に勉強になりました。また、ねらいの達成度を測るための視点を得ることができました。コミュニケーション能力を生徒に身に付けさせるために、長期的な視点で指導と評価を計画していこうと思います。
- 生徒の実態をしっかり把握した上で適切に評価を行うための視点や、生徒の主体的なパフォーマンス活動を実施するための視点を得ることができました。本日学んだことを勤務校の教科内で共有し、今後の指導や評価の改善を図りたいと思います。
9月7日(木)ⅢC1101(小)国語科授業実践講座
(研修の概要)
講 義 国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力の育成に向けた「読むこと」の指導と評価
兵庫教育大学大学院 教授 吉川 芳則
発 表 学習過程を明確にした授業実践
演 習 「説明的な文章」における授業の在り方
・目的や意図に応じ、中心となる語や文を見付けて、それらを用いて内容をまとめる学習過程の工夫
(受講者の感想)
・1日の研修を通して「要約」に関する「読むこと」について、多くを学ぶことができました。吉川先生の講義からは、要約の指導において、目的を持ってさらに全体理解をした上で取り組ませることの重要性に気付かされました。吉川先生が話されていた「要約は妄想ではない」という言葉がとても印象的でした。評価について、単元の節目で評価をすることや、成果物を蓄積し自己評価することの大切さを改めて学ぶことができました。演習では、他校の先生とグループワークをし、たくさんの情報共有ができました。それらを今後の実践に生かしていきたいです。
・吉川先生の講義から、無機質な要約の学習活動ではなく、しっかりと目的を意識させて自分の言葉を用いながら要約する活動を設定していくことが大切だと分かりました。また、実践発表を聞いて、学びをつなげていくために、目の前の単元のみを見て授業を考えるのではなく、前後の学年とどのように学びがつながっているかを意識して指導していきたいと思いました。班別協議で考えたように、いろいろな子どもの実態を想定した上で、指導の工夫や手立てを考えていくことの重要性に改めて気付くことができました。
9月6日(水)ⅢC1103 (小)算数科授業実践講座
(研修の概要)
講 義
一人一人の児童の数学的な見方・考え方を育む授業
神戸大学大学院 教授 岡部 恭幸
演 習
系統性を踏まえたつまずきの解消をめざす授業づくり
ー数量の関係に着目してー
(受講者の感想)
・授業づくりについては、さらに学んでいかなければならないと思いました。特に、目標とするところまで理解できている児童と、その前段階の児童との思考の行き来(例えばペア学習)については、自分の授業においてできていないと感じました。「繋がる、分かる」ように他者の意見から気付かせるなどしながら、理解に繋げていきたいと思いました。つまずきの解消のために系統立てて考えることができたのは、とてもよかったです。既習事項については気を付けていましたが、上の学年でのつまずきをなくすために、今の学年でできることについては考えていなかったので、意識していきたいです。
・岡部先生の講義を聞いて、学んだことを明日から授業に生かそうと思いました。6年生の円の面積の単元で、公式を導くまでに、およその面積を求めてみるという活動が、教科書では2時間あります。そこをいかに進めていくか、とても悩んでいます。なぜおよその面積を求めるのか、その必然性をもたせることができていないように思います。内容を理解するのが難しい児童には、何をやっているのかわからなくなるのではないかという心配があり、授業が停滞しないように教員がつい先導してしまいます。そのため、各児童の思考を、全体でも共有しながら進めることを意識したいと思います。授業研究が本当に大切だと改めて感じ、学びの多い研修でした。演習では、具体的に児童のつまずきについて考え、協議することができてよかったです。そして、自分だけでなく、学校全体で共有して進めていくことの大切さを改めて感じました。算数科だけでなくいろいろな活動に通ずる研修でした。
9月6日(水)ⅢF1309表計算ソフト活用講座
〔研修の概要〕
演 習 成績データを集計するための関数の利用
・COUNTIF関数を活用した個別データカウント
・SUMIF関数を活用した個別データ集計
・VLOOKUP関数を活用したデータ表示 など
演 習 授業や校務に役立つ機能
・グラフの作成と表現
・データの並べ替え、条件付き書式、Wordへの差込印刷
・クロス集計(ピボットテーブル)の基本操作と活用 など
〔受講者の感想〕
・校務でエクセルは日常的に使っていますが、研修で応用の部分まで新たに知ることができたので、これまで実践してきた成績管理や教材への活用をさらに深めていけると感じました。これまで生徒に提示した資料も視点を変えて生徒がより関心を持てるようなものにできそうなイメージをつかむことができました。
・今まで意味がわからなかった関数が少し理解できるようになりました。学校に戻ってから実践しないとすぐに忘れてしまいそうなので、すぐにフィードバックしようと思います。校内研修でもこのような研修があると助かる先生がたくさんいるのではないかと思います。
・今まで、既存のエクセルデータを利用して業務をしてきており、1から関数を組み立てて行うことがなかったので、とても参考になりました。こういった内容こそ校内研修等で多くの先生に知ってもらいたいと感じました。