溶液の作り方(実際)

溶液の作り方(実際) 

①モル濃度( mol / L )・・・溶液1L中に溶けている溶質のmol数で表す。
( 溶質の質量(g) ÷ 溶質の式量 )÷( 溶液の全体積(L) ) = モル濃度( mol / L )

②パーセント濃度(%)・・・溶液全質量に対して溶けている溶質の質量を百分率で表す。
 ( 溶液の質量(g) ÷ 溶液の全質量(g) )×100 = パーセント濃度(%)

(例)結晶水を含んだ硫酸銅の5%溶液100gを作る。
5 × CuSO4・5H2Oの式量 ÷ CuSO4の式量 = 5 × 249.6 / 159.6 = 7.82g
∴硫酸銅(Ⅱ)5水和物の結晶7.82gを水100g-7.82g=92.18gに溶かせばよい。

簡易調製法(液体)

 

 

 

 

(例)市販の濃塩酸を水で薄めて15%塩酸にする。

 

<参考>

規定濃度( N )・・・溶液1L中に溶けている溶質のグラム当量数を表す。

( 溶液の質量( g )  ÷ 溶質の1グラム当量 ) ÷ 溶液の全体積( L ) = 規定濃度( N )

(例)0.10Nシュウ酸溶液100mLを作る。
( COOH )2・2H2O(式量126)の1グラム当量 = 126g ÷ 2価 = 63g
100mL中のシュウ酸は0.1 × ( 100 ÷ 1000 ) = 0.01(グラム当量)
∴63 × 0.01 = 0.63 すなわち、シュウ酸の結晶0.63gを水に溶かしてメスフラスコで全体の体積を100mlにする。