高等部

2023年12月の記事一覧

兵庫県特別支援学校技能検定(パソコン部門)

 12月12日(火)、兵庫県特別支援学校技能検定(パソコン部門)が行われました。

 パソコン部門の検定には、文字入力・文書作成・データ入力があり、時間内に指示された作業をどこまで入力できたかを審査します。兵庫モデル審査評価表に基づいて審査し、1~10級を県教育委員会が公式に認定します。

 タイピングやマウス操作だけでなく、時間内にどれだけ正確な作業ができるかという緊張感の中、高等部1~3年の希望者が、それぞれの部門において練習の成果が発揮できるよう頑張りました。

高等部 保護者参観 ~ 販売及びデモンストレーション ~

 12月15日(金)、高等部保護者参観では、作業学習の日頃の学習成果を発表しようと「販売及びデモンストレーション」を実施しました。昨年度はコロナ対策として学年ごとの分散方式で行いましたが、本年度は全学年一斉に行いました。

 ものづくり系作業班の6班(農園芸、木工、手芸、陶芸、レザークラフト、リサイクル&ハンドワーク)では、作業学習で製作した製品の販売を行いました。商品価値の高い製品作りに向けて、自分の担当する作業に最後まで責任を持って協力して取り組んできました。そして、お客様に喜んでいただけるように、販売準備から友だちとともに頑張ってきました。生徒たちは、販売をとおして、生産する大変さや苦労、売る楽しさやお客様に喜んでもらえる嬉しさなどを感じ、人とのコミュニケーションの大切さも学べました。

 サービス系作業班は3班あり、環境サービス班はスクイジーやダスタークロスの清掃体験、喫茶サービス班はおもてなし活動(参観時はカフェ運営)、物流・パソコン班はスーパー等での商品の品出し・陳列実演を行いました。ものづくり系作業班と異なり決まった工程での製品作りを行なうのではなく、サービスを提供する作業班です。安全管理・衛生管理・接客(コミュニケーション)能力等の習得に向けて、何度も繰り返し練習を積み重ねてきました。その成果を披露できたこと、そして、保護者の方から肯定的な評価をいただいたことは、生徒たちにとって自信につながる機会となりました。

 生徒たちは、製品作りや販売、デモンストレーションをとおして、「苦手だなぁ」「嫌だなぁ」「しんどいなぁ」と感じることもあったと思います。そんな気持ちを乗り越えていく活力になり、頑張ろうという気力を持つことができたのは、いつも一緒にいる友だちの存在があります。友だちの笑顔やさりげない言葉一つ一つがあります。これからも、友だちから学んだこと、友だちの後ろ姿に感じたことをしっかり捉えると共に、友だちとの融和を持って更に「自分磨き」をしてほしいと思います。

高等部2,3年 卒業生との交流会

 12月6日(水)、本校を卒業した3名の卒業生(R4年度卒業生1名、R3年度卒業生2名)に来ていただき、現在働いている職場の一日のスケジュールや仕事内容、働き始めてから苦労したことなどを話していただきました。今の職場を選んだ理由や仕事で心がけていること、学生の時と現在の生活時間の違い等、画像を見ながら話していただきました。また、「仕事をしていて感じること」では、「楽な仕事はない」「社会に出ると個人が背負う責任の大きさが違う」「任された仕事をきちんとしなければならない」「仕事を休まないよう体力をつけなければならない」「挨拶は大切である」等、体験談を交えながら話してくださいました。

 生徒たちは、働くことの意味や日常生活の大切さなど、社会に出ていくために必要な心得について改めて学び、「今やるべきこと」「身につけなければならない力」について再確認する良い機会となりました。そして、卒業後、働き続ける自分たちのイメージをもつことができました。卒業生の方々、ご多用中にも関わらず貴重な時間を作っていただきありがとうございました。

高等部1年 出前授業(サッカー)

 12月6日(水)、高等部1年生は播磨地域をホームタウンとして活動し、なでしこリーグ1部で戦う女子サッカークラブのASハリマアルビオンから4名(選手、スタッフ)を講師にお招きし、サッカーを基本とした身体作りを学びました。

 身体ほぐしの運動から、実際にサッカーボールを蹴る内容にいたるまで、生徒たちを引き付ける仕掛けがあちらこちらに散りばめられていました。また、サッカーの基本的な動きやパス練習、ゲーム形式での対戦などをとおして、チームワークや思いやり、周りを見ることの大切さを学ぶことができました。体育館には生徒たちの笑顔があふれ、喜々として活動し、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 今後も効果的な学習活動を考えながら外部機関等とも連携し、生徒たちの学習意欲が向上できるよう努めていきます。ASハリマアルビオンの皆様、ご多用中にも関わらず、ご指導いただき誠にありがとうございました。