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生き方を考える講演会

7月12日に1年生を対象に、前田良さんをお招きし、生き方を考える講演会を実施しました。

前田さんは宍粟市に「女性」として生まれた方で、幼少期より自身の性に違和感を持ち、20歳の時に「性同一性障害」(心の性と体の性の不一致)と診断されました。

その後、性別を「男性」に戻して結婚され、AID(非配偶者間人工授精)により、2児を授かるも、血縁関係がないことで、親子関係が認められず、東京家裁に「戸籍訂正許可申立」を却下され、高裁への控訴も棄却されました。しかし、最高裁にて、逆転勝訴の判決を得て、親子関係が認められ、現在は各地で講演活動をされている方です。

講演の中では、前田さん自身のこれまでの人生体験や、自分とは異なる価値観の人と出会ったときにその人の価値観を尊重すること、自分の価値観を押し付けないことなどを話されていました。生徒からは自分自身のことを否定せずに生きたい、目の前の人を見た目で決めつけず、価値観を押し付けることなく、一人の人として尊重したいという感想がありました。