本校の校訓「健やかに 伸びよう 汗だして」は、本校が目標とする生徒の姿を的確に表したものである。
・「健やかに」は、自立した職業人としてのたくましい身体と強い意志、他者を思いやる心を持った生徒を育成することである。
・「伸びよう」は、望ましい勤労観・職業観を培い、職業生活に必要な知識や技術の基礎・基本を身につけ、自己の持つ才能や個性を伸ばそうとする生徒を育成することである。
・「汗だして」は、これらの習得のために、ものづくりの実践や資格取得等、汗をかきながら身につけていく生徒の姿を表している。
この校訓のもと、心身ともに健全な自己の確立を目指し、知徳体技を備えた地域社会に貢献できる専門的職業人を育成する。
上記教育目標を達成するため、本校ビジョンを「ものづくり ひとづくり まちづくり」と定め、保護者、教職員はもとより地域社会と一丸となって生徒の育成に邁進する。
ものづくり
・ものづくりの基礎となる教科の学習を推進する。
・ものづくりをとおして、専門的職業人に必要な知識・技術を身につける。
・ものづくりをとおして、職業人としての自立性・創造性を育成する。
・体験学習をとおして、ものづくりの楽しさを味わい、将来への展望を持たせる。
ひとづくり
・ものづくりをとおして、高度な知識・技術の習得を目標に各種資格を取得する。
・地域社会に貢献できる専門的職業人としてのマナーなど一般教養を身につける。
・職業観を育むキャリアガイダンスの充実を図る。
・人権教育として他者を思いやる心の教育や命の教育を推進する。
・部活動の活性化を図り、自己肯定感を高め、責任感や社会性を身につけさせる。
まちづくり
・家庭、地域との連携を密に、地域貢献活動等を通じて地域社会の構成員としての自覚と責任感を身につける。
・地場産業界や商工会等関係機関との連携を強め、地域社会に貢献できる専門的職業人を育成する。
・地域の伝統産業との連携を図り「技の伝承」に努める。
1 本校ビジョンに基づいた基礎・基本教科の徹底と専門教科の充実。
2 キャリア教育、防災教育、情報教育、環境教育を柱とした「命の教育」の推進。
3 地域産業、地域社会と連携した体験活動および専門教育の推進。
4 コンプライアンスの推進とアカウンタビリティーを果たす組織と指導体制作り。
教科指導
自ら学び考える学習態度を育成し、基礎的・基本的な知識と技術・技能を習得させ、思考力、判断力、表現力を育む。
教育課程
・生徒の能力・適性、興味・関心に対応するとともに、一人一人の進路や適性に応じた教科・科目が選択できるように・工夫する。
・多様な生徒に対応し、社会の変化に応じた弾力的な教育課程の編成に努める。
学習指導
・研究授業や校内研修等をとおして、指導方法や評価について工夫・改善に努め、わかる授業を行う。
・生徒の学力・学習活動に対する興味・関心の実態を把握し、学習指導の徹底を図る。
・体験的学習を重視し、基礎的・基本的事項の定着を図り、自ら学び課題を解決する態度を育成する。
・地域社会との連携により産業界とのコラボレーションを図り、インターンシップの充実により実践的技術者を育成する。
・生徒が自己理解を深め、個々の能力・適性・関心に応じた進路の実現に必要な技術系科目が選択できるよう配慮する。
生徒指導
・主体的に人間としての在り方、生き方を考えさせ、学校生活の中でルールを守ることの必要性を理解させる。
・知・徳・体の調和がとれた発達をめざすため、学校行事、ホームルーム活動、部活動の活性化を図り、生徒の内面を理解する指導に努める。
・生活課題について、自ら考え、行動し、解決していく能力の育成に努める。
・社会人として自立するために、必要な基本的生活習慣の確立と向上を図る。
・自他の生命を尊重し、生きることの素晴らしさを感じることのできる、心身共に健全な生徒の育成に努める。
・ボランティア活動をとおして福祉の心を育てるとともに、自然を愛する心や他を思いやる心の育成に努める。
・部活動をとおして、人間的なふれあいの場をつくるとともに、コミュニケーション能力の向上に努める。
進路指導
・生徒各自に自己の能力・適性・興味・関心等を十分理解させ、生徒自らが進路を選択・決定できる能力の育成をめざすキャリア教育に取り組む。
・第1学年次から高校生キャリアノートを計画的に活用し、生徒個々に自己の能力・適性、興味・関心等を十分理解させ、適正な進路を選択・決定できる能力を養う。
・社会見学や進路説明会等をとおして、望ましい勤労観・職業観を育成し、進路意識を高める。
・進路に関する情報や資料を収集・分析し、適切に生徒に提供する。
・個人や保護者面接等の進路相談を行い、きめ細かい指導に努める。
・多様な生徒の進路指導に対応できるよう、計画的・継続的・組織的な指導体制を確立する。
人権教育の推進
・兵庫県の「人権教育基本方針」に基づき、あらゆる教育活動の中で人権意識の高揚に努め、教育の主体性と中立性を守り、人権教育を進める。
・生徒一人一人が、人権に関する本質的な問題や、人権に係わる課題の解決に向け、積極的に取り組む態度を養う。
・学年と連携し、生徒の自己実現を図るため、学力補充や進路指導の充実・適正化に努める。
・同和問題を抱える生徒、障害のある生徒、在日外国人の生徒たちが、将来自立していくための方策を具体化するよう努める。
・PTA・中学校及び関係機関と連携して、情報交換および人権教育の円滑な推進を図る。
・生徒の心身の健康状態について、家庭や学校医等と密接に連絡をとるとともに、保健室の機能を十分に生かしながら、生徒理解を図り適切な健康管理・保健指導を行う。
・事故災害の発生に即応できるよう、危機管理体制(救急体制)を整備するとともに、全教職員が心肺蘇生法等の応急手当の知識と技術を身につける。
・キャンパスカウンセラーと連携し、心身に悩みを持つ生徒に対して、適切な教育相談が行われるように配慮する。
国際理解教育
国際化が進展する社会において、人権尊重を基盤に多文化共生という視点をもち、自国の伝統文化を理解・尊重するとともに、異文化に敬意を払い、国際性豊かな態度や能力を育成する。
環境教育
豊かな自然の恵みに対する感謝の心や、人間の力を超越した自然に対する畏敬の念を育てるとともに、学校環境はもとより、身近な環境から地球的規模の環境にまで幅広く関心を高める。
情報教育
急速に進展する高度情報社会の中で、主体的に対応できる情報活用能力を育成する。また、教科指導をはじめとして、各種教育の場面でICT機器を効果的に活用する。さらに、情報モラルや個人情報に関して指導する。
福祉体験教育
命の大切さや、共に生きる心を育み、奉仕の気持ちを身につけ、育児体験やボランティア精神等を培うための体験活動に積極的に取り組む。
防災教育
地域社会や家庭と連携して、学校における防災体制の充実を図るとともに、生徒が災害から自らの生命を守るために必要な能力や態度を育成する。
教職員の研修
教職員の使命を自覚し、意識の変革を図る。県立教育研修所、大学等を積極的に活用し、より高度な専門的知識や指導力の習得に取り組む。
研修の成果を校内はもとより、広く地域社会にも還元するように努める。
危機管理体制
地域や保護者とも連携し、生徒が安全に安心して学校生活が送れるよう、各種危機対応の組織づくり、管理運用マニュアルの改善、知識・技術の向上に努める。