機械科での学習の基本は「ものづくり」にあります。教室では、物を図面に表わす機械製図、物の強度を計算する機械設計、物を作る際の工程や材料について考える機械工作などの科目で基礎的な理論を学習します。実習では、教室で学んだ知識を基に、実際に作品を製作し知識と技能の向上を目指します。
機械科取組み紹介
機械設計
機械を構成する部材にはいろんな力が作用します。
引き延ばそうとする、押し縮めようとする、はさみのように挟み切ろうとする、ねじる、曲げる・・・。
出来上がった製品が安全であるためにどのような材料を使い、形状、大きさを検討すること、それが設計です。
空飛ぶ車いす
国内で使われなくなった車いすを修理して、必要とする海外の方々へお届けします。
試験計測実習・材料試験
ノギス、マイクロメータなどの測定器具を使い、製品の精度を測定します。
材料試験を行い、金属の機械的性質を測定します。
機械製図
物体の形状・大きさ・仕組みを理解する方法に製図法があります。
製図用紙に製図法に基づいて作図することを学びます。
CAD実習
コンピュータを使って、作図・設計・組み立て・動きのシミュレーション・解析を行うシステムをCAD(Computer Aided Design)システムといいます。
本校では、2次元CAD、3次元CADを学びます。
手仕上げ・組み立て実習
製品の精度や外観などを使用目的に合わせて作り上げることを仕上げ工程といいます。
様々な測定器具の使い方、手作業による仕上げ工程について学びます。
NC加工実習
NC(Numerical Control)加工機とは、工作機械をプログラムを組んで自動的に材料を工作する機械の事です。
プログラミング技術を学びます。
実際の製造業では同様の数値制御工作機械が多数使用されており、その基礎を学べます。
熱機関実習
エンジンの仕組みを学びます。
エンジンを分解・組み立てる技術を学びます。
旋盤実習
回転する工作物(材料)に刃物(バイト)を押し付けて不要な部分を削り取ります。
旋盤という機械を操作します。
溶接実習
溶接は、二つの材料を溶融(溶かして)または圧着(押し付けて圧力を加える)して結合(くっつける)する工作法のことです。
ガス溶接、アーク溶接などの知識と技能を学びます。
各種検定に挑戦したり、講習会を受講し技術を高めます。