R6春季大会を終えて
令和6年度東播高等学校バレーボール春季大会に参加しました。
この大会は県総体のシード権(地区2位まで)を決めるもので、シードをとることを目標に臨みました。
前年の東播新人戦で2位となり、1位の社高校は県のシードで抜けていたため、繰り上げで地区第1シードとして大会をスタートしました。
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【大会初日@明石西高校】
2回戦 高砂 2-1 加古川東
25-21
16-25
25-12
3回戦 高砂 2-0 東播磨
25-16
25-15
【大会2日目@加古川市立総合体育館】
準決勝 高砂 2-1 明石商業
12-25
25-23
30-28
決勝 高砂 2-0 西脇工業
25- 8
25-21
結果…春季大会優勝、東播地区第1シード獲得
優秀選手賞…屋敷圭吾(3年)、吉原佑晟(3年)
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前年はシード権を獲得できなかったので、シード権獲得をチーム目標としてこの日のためにトレーニングを一生懸命行って臨みました。
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シード権の兼ね合いで2回戦から始まりました。
初戦の相手は加古川東で、両エースや表のセンターの攻撃力の高いチームです。勝ちはしましたが、1セットの落とし方がよくありませんでした。とった1セット目から本番のプレッシャーに負けているものが多く、普段ならまず起こらないミスがたびたび起きました。サーブがなかなか入らず、スパイクミスも連発で、落とすべくして落としたセットでした。3セット目はさすがに立て直してセットを取り返しましたが、内容としては立て直したとは言い切れない内容で、心配な内容でした。
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2つ目は東播磨で、2年生エースが牽引しているチームです。
ストレートで勝ちはしましたが、固さは残ってミスも多く、内容は依然として不安の残るものでした。
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大会2日目、明石商業戦がシードがけの試合です。
チームとしては一番の山場で、ここを勝つかどうかで総体の戦い方が大きく変わるといっても過言ではないところでした。
これまで公式戦ではここ数年一度も勝ったことのない相手です。
これまで何度も対戦はしており、レシーブの粘り強さと堅実さが持ち味のチームで、うちのチームからすると決して相性がいいとは言えないチームです。
2週間前の春リーグではケガ人こそいたものの最終的には自滅のフルセット負けでしたが、明商戦でのゲーム内容は徐々に良くなっている実感はあったので、試合前のチームミーティングで勝敗は体感5:5だと選手に伝え、絶対負けるわけでもないし、絶対勝てるわけでもない。粘り強くやるよう伝えて臨みました。
前日とはうって変わって試合にプレッシャー負けしている感じはありませんでしたが、1セット目はミスが多く、何もできないうちに終盤になりました。最後のあたりでようやく普段に近いプレーが出始め、これをきっかけに2セット目戦えるかと思ってみていました。
2セット目は相手のミスやこちらの巻き返しがうまくかみ合い、途中10-7とリード、そのままひっくり返されることなく終盤までいきます。23-20くらいから追いつかれて23-23となりますが、そのまま逃げ切り、25-23でフルセットに突入しました。
3セット目は序盤こちらのミスが多く、ビハインドで進んでいきますが、タイムアウトなしで中盤あたりで追いつき、ほぼイーブンの状況で終盤に突入します。23-20とリードで迎えた終盤、追いつかれて23-23となりました。何とか切れて先にマッチポイント24点に乗れましたが、取り返されて24-24でデュースとなりました。1点リードで進むかと思われましたが、お互いにいっぱいいっぱいの中、うちにミスが続き一転してビハインドの展開となります。両エースともデュース以降に1本以上のスパイクミスをしていますが、ミスの後のスパイクを何とか打ち切り、再びリードに持っていきます。最後は裏エース吉原がタッチアウトを打ち切り、30-28で激闘を制すことができました。
終盤までのこれだけの激闘はこの世代で初めてのことだったと思います。ミスが少なかったのかと言われれば決してそうではありませんが、諦めずによく戦いきってくれました。公式戦での明商戦初勝利を上げ、シード権を掴めました。大会がまだ終わっていないのにも関わらず、無事に終わってほっとしたのか涙する選手もいたのが印象的です。
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決勝は西脇工業で、春のリーグでは何とか勝つことのできた相手です。
前の試合の集中力をいい形で引き継いで臨んでくれたので、1セット目は予想に反して大勝で終わりました。
2セット目は相手も切り替えて臨んできましたが、こちらの選手が集中力や落ち着きを切らすことなく終始リードで進み、結果的にストレートで勝つことができ、地区優勝、東播第1シード獲得に至りました。
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大会を終えてみて、シードがけのところが特にどうなるか予想がつかず、この結果は驚く部分もあります。しかし、厳しい勝負を勝ち切った選手たちには指導者として本当に感謝しています。2月の県大会惨敗からの厳しい練習や遠征をやり切り、成長した結果がここに現れたと思います。試合前のシード順やトーナメントの組み合わせも味方してくれたと思いますが、春季大会優勝は何十年ぶりかくらいなので、これは選手が力をつけてくれた証だと感じました。
次の大会は6月初めの県総体です。シード権こそ獲得しましたが、そこからどうなるかはまだまだわかりません。また切り替えて強化や遠征に向かっていきたいと思います。また、今回はケガで離脱した選手も来月にはまた戻ってくるので、結果に慢心せず、さらにチーム一丸となって近畿大会出場を目指して頑張っていきます。
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【御礼】
今大会は多くの保護者、多くのOBの方々に見に来ていただきました。
選手たちの力になったと思います。感謝申し上げます。
同会場の女子バレーボール部の皆さん、決勝時の大きな声援ありがとうございました。