ご 挨 拶
兵庫県立武庫荘総合高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
私は、このたびの異動で校長として赴任しました千葉 栄三(ちば えいぞう)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、兵庫県立武庫荘高等学校(普通科)と兵庫県立武庫工業高等学校(専門学科)が統合され、平成十五年四月に開設されました総合学科高等学校です。一年次に履修する「産業社会と人間」の授業を受ける中で、「どういう人生を生きたいのか」を考え、二・三年次の約130の選択科目をとおして、自ら目指した進路を向けて取り組むキャリア教育を推進しています。
平成二十七年度には兵庫県立阪神特別支援学校分教室が設置され、交流及び協同学習を通じて両校生の相互理解を深め、多様性を尊重するなど「共生の心」を育んでいます。平成三十年度には、阪神地区初の介護福祉士養成課程を有する専門学科である「福祉探求科」が開設されました。資格取得に必要な知識を学びながら、人の幸せについて考える人材を育てています。
将来の予測が立ちにくい社会と言われて久しく経ちますが、現在の社会は、大国の政治の思惑によって世界的に影響を受けたり、AIの進化により真偽の判別がつきにくくなりシンギュラリティを迎える可能性も真実味を増してきたりするなど、VUCAの度合いがますます深くなっています。そのような社会へ踏み出す生徒に対して、総合学科では「なりたい自分」の実現への過程として、「産業社会と人間」や「総合的な探究の時間」の授業で地域との関わりを体験し学んだことを発表することを繰り返します。その経験の中で自らに自信をつけてさせ、コミュニケーション能力を高め、主体的に他人と協力して活動できる人材に育てていきます。福祉探求科では、介護福祉士の資格取得の中で、介護実習をとおして現場の「人」と直接対応して感じることを大事にして利用者に対する想像力を培い、人の幸せについて深く考えることができる人材を育成していきます。
保護者の皆様、地域の皆様、そして実習や教育活動でお世話になっております皆様におかれましては、今後も引き続き、本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和7年4月7日 校長 千葉 栄三