JICA関西訪問

 1月6日に希望者8名でJICA関西を訪問し、JICAの活動について説明を受け、青年海外協力隊の方の体験談を聞かせていただきました。参加者は国際協力についての興味・関心を深めることができ、とても充実した訪問になりました。

 

参加者の感想の一部です。

 

 国際協力と言ったら先進国が発展途上国にお金や技術を提供するイメージがありました。しかし2011年の日本が大きな災害にあったときはたくさんの国や地域から支援を受け取ったというお話を聞くと国際協力のイメージが大きく変わりました。助けてばかりじゃないし、助けられてばかりじゃない。そのようにして世界の必要な場所に必要なものを届けられたらいいと思います。実際に現地に行かれた人の言葉は違いました。ネットでは知ることができない生の意見を聞くことができました。異文化の中に入るから文化になじめないことや知らないことだらけであるはずなのに現地の人たちに近づきよりフィジーのためになるように活動されていた林さんを含めJICA全体が素晴らしい組織だと感じました。 

 日本にいる中で国際協力はできるのかと疑問でしたが今回のお話を聞いて日本にいながらでもできることはたくさんあると思いました。こういった説明会に興味を持ち参加したり、今日学んだことを家族や友人に話して輪を広げたりすることもその活動の一つだと思います。フィジーの人が知らないことやユニセフの人が知らないことがあるように私たち日本人が知らないことがあります。知らないことを知ろうとする意欲を忘れずに今後の生活に生かしてみようと思います。

 

  今回参加した事で、自分は世界のほんの一部分の事しか知らないのだと強く感じたのと同時に、改めて私は世界の文化や生活を学ぶことが好きなのだと再認識できました。私も将来、現地に足を運んで自分自身で見たり聞いたりし、実際に体験してみたいです。主体的に行動することを大切にして、今日得た知識を今後に活かしていこうと思います。

 

 体験談では国の文化や課題の他に、実際に現地に行ったからこそ得ることのできるものの見方や考え方を聞くことができて本当に良い時間になりました。国際協力の上で大事だと話されていた、知ること、自分の目で見て耳で聞いて感じること、行動してみること、シンプルだけど根本的なこれらのことを心に留めて、これからも知識を増やし続け、その知識を行動に繋げることができるようにしていきたいと改めて感じることができました。

 

 

 JICAの国際活動では、先進国だから、発展途上国だから…という上下関係はなく、単純に困っている人たちを助け合うという考え方に共感しました。そしてフィジーの方のお話を伺い、特に文化について大きな衝撃を受けました。時間にルーズであることを聞いた時、最初は受け入れられないなと思いましたが、ケレケレの考え方を聞いているうちに伝統ある民族の温かい考えなのだと思いました。また、歴史や文化を知った時に初めてその価値観を尊重できるのだと思いました。私は本当に小さな世界しか知らないということを思い知らされた気がします。私は言葉で気持ちを伝えることが苦手で英語で単語を並べた方がストレートに表現できると最近気がついたのですが、もっと他の世界を知ることができれば自分の世界観を広げられると思いました。私たちは勉強することができるという恵まれた環境にいることを活かし、いろいろなことを知る努力をしていくことが今の私にできることだと思います。

 

 

 JICAの活動内容や課題について知ることができ、また林さんのフィジーでの体験は私にとって、新鮮でした。特にフィジーの地域性は、日本に住む私にとって、林さんの経験一つ一つに衝撃を受けました。しかし、私の生活や日本の文化と少し違うだけで、とても素敵な文化だと思いました。異文化を受け入れることは決して簡単ではないけれど、受け入れるために見方を変えることが必要だと学びました。フィジーという国を知ることができて良かったです。”国際協力”や”貧困”といった漠然としたキーワードを考えるのはもちろん難しく、行動を起こして、目で見て、耳で聞いて感じることで、自分の中で変化が起きて、周りに影響を与えていくのだと気づくことができました。今回、私の小さな興味によって起こした行動でお二人の貴重なお話を聞くことができたということが私の中の大きな変化です。今まで、言い訳をつけて行動を起こすことを躊躇っていたけれど、自分の好奇心に自信を持って進路を決めていきたいと思いました。

 

 

 ケレケレやフィジータイムなど、現地文化について知ること、フィジーが劣っているという考えではなくフィジーにも日本より優れている面があり、また日本にも174カ国からの支援を受けた過去があるので優劣ではなく”違い"として尊重すること、知らない民族語に囲まれた中でも教師として人をまとめること、与えられた物資を効率的に使うこと、人見知りと言ってなんとなくやり過ごせないことなど、多くの経験が教職に限らず日本の活動における自分の自信となり、話に説得力を持たせることができ、様々な場面での自分の武器になるのだと知ることが出来ました。

今回の経験が、また新たに私の武器となり、今まで正直興味のなかった国際的な分野について調べる大きなきっかけとなりました。世界には、私と同じように開発途上国や国際協力に偏見を持っている人、SDGsについて具体的に知らない人が多くいると思います。今回私は国際協力について少しではありますが知識を得ることが出来ました。同じように世界で起こっていることに興味を持つ人が少しづつでも増える世の中になることを願い、私も情報を追っていきたいと思います。