研修の様子
8月12日(火) ⅢG1210 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり講座a
【研修の概要】
講 義 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり
・全ての児童生徒等が理解しやすい指導方法
桃山学院大学 教授 松久 眞実
演習協議 一人一人の教育的ニーズを踏まえた授業づくり
・各教科等の学びの過程において考えられる困難さへの対応
桃山学院大学 教授 松久 眞実
県立総合教育センター指導主事
講 義 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり
・学習指導要領に例示された障害のある児童生徒等への配慮についての事項
を参考にした授業
桃山学院大学 教授 松久 眞実
【受講者の感想】
・準備に時間をかけなくても、発話の工夫や問いかけの工夫などによっても、より多くの児童生徒が理解しやすい環境づくりになっていることを知ることができました。
・授業の導入の入り方、刺激を減らす、静寂の時間を作るなど、クラス全体への支援をまずは充実させることがユニバーサルデザインの授業づくりの一歩であることが改めて理解できました。
・合理的配慮の提供は、障害等で支援の必要な児童だけでなく、全ての子どもたちにとって有用な考え方であるということを改めて確認することができました。
・簡単に取り入れられるものもたくさんあったので、少しずつ試しながら自分の技量を磨いていきたいと思いました。
・講演で、配慮を要する児童にとって、どういう事が良くなくてどういう事が効果があるのかを理由までお話いただいて、とてもイメージしやすく学びに繋がりました。
8月8日(金)ⅢG1213 発達障害のある子どもの就労支援講座
【研修の概要】
講 義 発達障害のある子どもの自立と社会参加に向けた指導・支援 ①」
・発達障害のある子どもの就労に関する現状と課題
国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センター
主任研究員 榎本 容子
演習・協議 社会的・職業的自立に向けた学校段階での取組の充実に向けて
-就労に際して求められる能力と、自立活動の内容の接点から考える-
国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センター
主任研究員 榎本 容子
【受講者の感想】
・卒業後の自立と社会参加を見据え、学校段階、小学部のうちから人間性や他者とのコミュニケーション力、基本的生活習慣など自立の基礎となる部分を育めるように支援していきたいと思いました。
・キャリアパスポートを活用して、苦手なことへの対応に関する学びや記録を蓄積することで、就労段階での合理的配慮の提供につながることがよくわかりました。
・本日大切だと教えていただいた「自己肯定感を育てること」や「自己理解をすること」を教育活動に取り入れ、実践していきたいです。
・就労について、小学生ではまだまだ先のことかと思っていましたが、小学校の段階でのことが将来につながることが分かり、日常生活に必要な最低限のことは自分でできるように指導していきたいです。
8月8日(金) ⅢC1310 (高)芸術科(美術)教育講座
講 義 :美術教育における文化芸術活動の充実
ー豊かな心や文化的な伝統を尊重する心の育成ー
奈良教育大学 准教授 池田 藍子
実践発表 :文化芸術活動を取り入れた授業実践
演習・協議:美術教育における文化芸術活動の充実をめざす授業づくり
〇午前は、古代における彩色技法と文化財の保存や記録を通して、日本の伝統文化をテーマとした授業づくりについて講義をいただきました。
〇午後の実践発表では、過去の勤務校での経験や取組を中心に発表いただきました。
〇演習・協議では、目の前にある題材を他のものになぞらえて表現することで、日本の様々な芸術様式で用いられている「見立て」の技法による視点を得ることができました。
8月8日(金) ⅢD1506 児童生徒への自殺予防教育講座
〔研修の概要〕
講義・演習:児童生徒の命を守るための予防教育
講義・演習:児童生徒の命を守るための危機介入
関西外国語大学 教授 新井 肇
講義:「兵庫版『自殺予防教育プログラム』」の活用
〔受講者の感想〕
- 改めて自分一人の力でどうにかしようとするのではなく、何かあれば小さなことでも周りの教員や保護者と連携することが大事だと思いました。何か起こってからではなく、起こる前に気付いて共有し、たくさんの目で見るようにできればと思います。そのためにも毎日生徒の様子をしっかり見ることと話しやすい環境づくりが大事だと思いました。
- 「させる生徒指導から支える生徒指導」という言葉は、最近生徒を見ていて心から感じることです。生徒の敏感さ、傷付きやすさ、SNSとの連動性、衝動性を甘く見ず、これからの生徒指導に当たっていきたいです。自分自身が正常バイアスに陥らないこと、生徒のサインは空振りでもいいから周りに共有し、決して見逃さないことを大切にしていきたいです。
- 今回の講座を通して、「誰もが悩みや孤独を感じることがある」という前提に立ち、周囲の小さな変化に気付く姿勢の大切さを改めて学びました。特に印象に残ったのは、「自殺予防の第1歩は気付きと絆」という言葉です。普段の何気ない表情や行動の変化に目を向け声をかけること、相談を受けた際には、すぐに解決策を提示するよりも、まずは相手の思いを受け止め、安心できる環境をつくることが重要だと学びました。今後は、日常の生徒との関わりの中で「話しやすい雰囲気」や「安心できる関係づくり」を意識し、小さなサインを見逃さないようにしていきたいと思います。
8月4日(月)ⅢC1319 (高)商業教育講座A
講 義:商業科目における授業デザイン
立命館大学 教授 荒木 寿友
講義等・実習:ビジネス情報分野における指導の充実に向けて
講義 ・ 演習:データを活用した実践的・体験的な学習活動に向けて
〇午前は、商業科目における授業デザインについて、御自身の研究も踏まえつつ、探究的な学びの視点から御講義いただきました。
〇午後は、ビジネス情報分野における指導の充実に向けて、実習を行いました。Pythonによるデータ分析実習では、複雑な処理を効率的に行う手法について理解を深めることができました。
〇データを活用した実践的・体験的な学習活動に向けて、兵庫県の就業者数と産業構成のデータを活用し、より実践的・体験的な学習活動について考察し、今後の授業の在り方につながりました。
8月5日(水)ⅢF1413 Office365実践講座~児童生徒の学びを深めるためのOffice365の活用~
[研修の概要]
講義・演習 Office365の各アプリケーションの効果的な使い方
発 表 児童生徒によるOffice365の授業での活用
演 習 単元を通した児童生徒の学びを深める活用
[受講者の感想]
- ICTを活用することであらゆる場面で時間短縮ができ、子どもたちがしっかりと考える時間、友だちと学ぶ時間をとることができるように感じました。それがさらに子どもの主体的な学びにつながっていくと思いました。便利な所を取り入れつつ、子どもたちの思考をつなげて深めていけるような環境づくりをしていきたい。
- 自分の授業の中で、どのようにいかしていきたいか、今日の講義を参考に考えていきたい。家庭科の授業の中で、生徒が主体的に学ぶことに重点をおいて授業を考えており、タブレットを効果的に使用しながら授業を進めていきたいと、常に考えていた。「深い学び」につなげるためには教師の声かけや発問が欠かせないこともよくわかったので、生徒が主体でかつ深く学べるには?を常に頭において、授業を考えていきたい。
8月4日(月)ⅢC1315 (高)農業科・水産科教育講座A
講 義:施設・設備の安全管理と事故防止に必要な実習指導の在り方
県立農林水産技術総合センター 専門技術員 九村 俊幸
演習・協議:農業教育・水産教育に求められる実技指導力の向上
・実技指導に関する知識・技術の習得
県立農業高等学校 校長 村中 利章
県立農業大学校 主任 久保田 誠三
- 講義では、安全管理において意識すべき点や、農業機械の操作に伴う事故の事例とその予防策について、御講義いただきました。
- 演習・協議では、受講者が実際に農業機械を操作し、技術を習得するとともに、農業機械を適切に活用する手法について理解を深めることができました。また、農業機械の安全管理の重要性を改めて認識する機会となりました。
- 研修を通して、施設・設備の安全管理と事故防止に向けた指導の在り方及び農業教育に求められる実技指導力に必要な知識・技術について理解を深めることができました。
7月28日(月)ⅢC1309 (高)芸術科(音楽)教育講座
講 義:音楽的な見方・考え方を働かせた授業づくり
-生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と関わる資質・能力の育成ー
兵庫教育大学大学院 教授 野本 立人
演習・協議:主体的・協働的に音楽の幅広い活動に取り組む態度を養う音楽科授業づくり
- 講義では、音楽的な見方・考え方を働かせて、生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と関わる資質・能力を育成する授業づくりや、音楽を構成する様々な要素を理解することを通して、作品に対する考え方や在り方について御講義いただきました。
- 演習・協議では、沖縄民謡を題材に、作品の背景や考え方を学んだ上で、三線の演奏に合わせて歌唱を行いました。また、演奏を通して沖縄民謡に対する指導方法の具体的なイメージを持つことができました。
- 研修を通して、主体的・協働的に音楽の幅広い活動に取り組む態度を養う授業づくりについて理解を深めることができました。
7月22日(火)ⅢD1502 いじめを生まない学級づくり講座
〔講座の概要〕
講義・演習 心理学から考えるいじめを生まない学級づくり
・いじめ問題の現状への理解
・いじめ未然防止に生かせる教員の働きかけ
兵庫教育大学大学院 教授 秋光 恵子
講義・演習 いじめ未然防止のための児童生徒の関係づくり
・学級づくりを意識した「いじめ未然防止プログラム」の活用
〔受講者の感想〕
・いじめを未然に防ぐために、学級での児童との関わり方が大切だと分かった。普段からの何気ない会話が、児童との信頼関係を築くことにつながると感じた。自分に足りない部分だと思ったので、2学期から実践していきたい。
・いじめ未然防止プログラムの活用を考えてみて、普段の授業がいじめ未然防止につながっていることを感じた。学級活動で今日考えたプログラムを実際にやってみようと思った。
・いじめに関するデータを見て、実態や背景がよく分かった。集団づくりに着目して考えを持てるように今後働きかけたい。いじめ未然防止プログラムに取り組んでみて、まずは自分の意見を持つ時間を与えることが重要だと感じた。他校の先生方とも情報共有ができ、自校でも活用できる引き出しが増えた。
7月30日(水)ⅢC1323 (高)生徒の探究的な学びを実現する授業づくり講座
講 義:新しい時代に求められる資質・能力を育むための探究的な学習
東京大学 教授 佐藤 浩章
演習・協議:探究的な学習をデザインする
-質の高い探究的な学習活動をめざして-
東京大学 教授 佐藤 浩章
〇午前は、午後の演習・協議につなげるために、探究的な学習の時間について押さえておくべきポイントを中心に御講義をいただきました。
〇午後は、演習・協議を通じて班ごとに課題を設定し問いを立て、その問いに対して協議し、考えを深めるとともに、課題解決のための提案をポスターセッション形式で全体共有しました。
〇勤務校の生徒たちの探究的な学びの質を高めるために、様々な角度から課題を考え受講者で共有することができました。