校長挨拶

 兵庫県立上郡高等学校のホームページへ、ようこそいらっしゃいました。

 本校の祖は、明治35年に設立された私立村尾裁縫女学校(後に移管され県立上郡女学校)と 明治39年に設置された組合立上郡乙種農業学校(後に移管され県立上郡農学校)の2つの学校です。 昭和23年に両校が統合されて県立上郡高等学校になり、普通科と農業科からなる総合制の高等学校として現在に至っています。

 この間、本校を巣立っていった卒業生の総数は2万9千名を超え、 地元上郡町をはじめ、広く各界、各層において活躍されています。

 私たち教職員は、校訓「愛と誠」のもと、創立119年目を迎える歴史の中で築き上げられた良き伝統と 地域の支援を継承し、 「未来を語り、まちを支える人づくり」をスローガンに安全・安心で地域から信頼される魅力ある学校づくりを推進しています。

 農業関係3科が農業生産科と地域環境科の2科として、3年目を迎え、特にスマート農業のあり方やSDGsの考えを具現化する環境に配慮した栽培・飼育技術を通して、高品質で安全・安心な生産を目指すとともに、学校設定科目である「地域農業」と「未来農業」、「地域環境」を通じて新しい学びを創造しています。

 令和3年2月1日には、上郡町と教育活動を通じた連携協定を結び、学びの場を上郡町と往還的に拡張 する中で、高校生が地域に入り、具体的にまちの問題解決に寄与し、地方創生の一翼を担おうとしています。

 令和4年からの成年年齢の引き下げに対応するためにも、高校生に自立と共生の能力を兼ね備えた社会人の基礎を培うための道徳教育やキャリア教育を柱にしたカリキュラム開発研究の成果をもとに教育活動を展開しています。また、基礎学力の充実を図るために一時間一時間の授業を大切にするとともに、農業に関する学科それぞれの専門的な学び、 学校農業クラブの活動、普通科や類型における生徒が興味・関心や進路等に応じた選択科目の学び、 そして学校行事や部活動のさらなる充実を図っていきます。さらに、「健康科学類型」の高大連携をさらに推進し、 地元で看護・教育・福祉の分野に進みたい生徒に対して進路実現をサポートしていきます。

 人口減少や少子高齢化の進行、環境問題の深刻化、社会の成熟化、グローバル化・高度情報化の進展する現代社会にあって、新たな生活スタイルが求められる中で、将来の変化を予測することが、より困難な時代となっています。そのような時代だからこそ、生徒が夢や志を抱き、 自らの未来を自らの力をもとに切り拓き、人生100年時代を生き抜く力を培えるよう、教職員一同力を尽くしてまいります。

 このホームページを通じて、本校の教育活動に対するご理解を深めていただき、 さらなるご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

                                      

 

 

 

 

 

             

令和6年4月1日

兵庫県立上郡高等学校長

武田 由哉


               

教育目標

 校訓「愛と誠」を根幹に据え、創立119年の歴史の中で築き上げられた良き伝統と地域の支援を継承し、安全・安心で学びたいことを学べる魅力にあふれる学校づくりを推進する。 そのため、教科学習面の充実、特別活動(部活動、地域貢献、ボランティア等)面をさらに活性化させ、生徒たちの進路を切り開く力や自信を持たせ、グローカルな視点を持った「未来を語り、まちを支える人材」の育成を行う。


1. 勤労を愛する。

 教職員も生徒も労を惜しまず、ともに汗をかき、「学び」と「体験」の中で心身のバランスがとれ、未来を切り拓く人材の育成を行う。


2.規律 責任を重んじ、けじめを大切にする。

 ルールに従い「授業」「部活動」「実習」等集団生活の中で切磋琢磨し、より良い人間関係を構築し、社会人・職業人としての人格を磨く。

 

3.奉仕 すすんで人のために尽くす。

 様々な体験活動を通じて生徒が人の痛みを感じ、人の喜びに共感できる人になり、自己肯定感を持って社会に役立つ人材に育てる。

 

学校経営の重点

1 教科指導の充実

 ▶  学習規律を確立し、基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、基礎学力の定着を図る。
 ▶ 思考力・判断力・表現力を育み、主体的に学習に取り組む態度を養う。
 ▶ 指導目標の明確化や指導方法の工夫等授業改善に取り組み、「教えるプロ」として、生徒一人一人の学力の伸長を図る。

 

2 生徒指導の充実 

 ▶  集団生活のルールを守り、自分の言動に責任を持つ生徒を育成する。
 ▶  学校行事・部活動を充実させるとともに、地域貢献活動への意欲的・積極的な参加を促す。そのなかで、自己肯定感を高め、他人を思いやる心を培い、基礎体力を身に付け、心身ともに健康な生徒を育成する。
 ▶  職員研修や相談体制を充実させ、生徒の内面に対する共感的理解に基づく生徒指導を行い、一人一人の良さを発揮できる集団づくりに努める。

 

3 進路指導の充実と学校の特色化

 ▶  普通科において習熟度別学級編成や進路別類型を設定し、進路に対応した学習指導を行う。
 ▶  農業系専門学科において農業のスペシャリストとしての技能習得をめざす。
 ▶  総合的な探究の時間に取り組む「社会人基礎Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」や地域貢献活動を通し、3年間を見通したキャリア教育の充実を図り、「社会人基礎力」を習得させる。