校長たより

氷上西高校校歌3番解説

9月15日のブログに続いて、今回は校歌3番の解説をします。校歌解説はこれで完結となります。3番のテーマは「校訓にあるような理想を抱いて未来に臨む西高生」です。

♪3番♪
自主と互譲と負う責任と
永代不変の理想に生きる
手立てを探る未知への門出
還らぬ時の束の間惜しみて
氷上西高 氷上西高 挙りに挙る

<言葉の意味>
互譲:自己の利益ばかりにとらわれず、他を思いやり譲り合うこと。
手立て:方法
束の間:一瞬。短い間。
挙る:一斉に、一致して事を行う。西高全体がそろって理想に向かって進むことをいう。

<大意>
自主・互譲・責任の校訓をいただいて、氷上西高生は時代を越えた真の理想に生きようとする。
その手立てを求めたずねて、未知の世界へと旅立つ時は来る。
今こそ、二度と還らない時の一瞬をも惜しんで、氷上西高そろって、理想に向かって進もう。

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作詞・作曲をされた方について調べてみました。

作詞:富田 砕花(とみた さいか)
「兵庫県文化の父」と称される詩人、歌人。岩手県盛岡市出身で、1921年(大正10年)に芦屋市に移住。1976年(昭和51年)4月17日、校歌作詞のため氷上西高校に来校されています。そして同年6月18日、氷上西高校開校記念式典で校歌が披露されました。

作曲:橋本 喬雄(はしもと たかお)
旧中町出身の作曲家。多くの学校の校歌を作曲されています。近くでは、丹波市立和田中学校、丹波市立神楽小学校、丹波篠山市立丹南中学校など。私の地元、加西市立善防中学校の校歌も作曲されています。

残念ながら、お二人とも既にお亡くなりになっています。調べてみて、歴史の深さや重さを改めて感じました。お二人の思いも受け継ぎ、校歌を大切に歌い続けていきたい、そう思いました。