2021年4月の記事一覧
活躍する卒業生第21回 青木重也さん
活躍する卒業生第21回
青木重也(Sigenari Aoki)さん
2回生
兵庫県加古郡播磨町出身
・卒業後の進路、現在の活動(仕事)内容
卒業後、中日本自動車短期大学に進学、在学中に二級自動車整備士資格を取得。
大学卒業後、神戸トヨペット株式会社に入社し、25年務めるも、高校時代からの夢を諦めきれず平成28年に脱サラし起業。
加古川市平岡町土山にて主に旧型オートバイの販売、修理を行うガレージトライシクルを開業、現在に至る。
・播磨南高等学校で学んだことで現在に活かされていることはありますか?
私にとっての高校時代は、正直に言うとつまらないものでした。漠然とした将来に対する不安や、がんじがらめの校則にうんざりで、学校をいつ辞めようかと日々そればかりを考えていました。
当時からオートバイが大好きだった私にとって、当時の「※3ナイ運動」は素直に受け入れることができず、何度も校則違反を繰り返し、かといってきっぱり学校を辞め働くこともできない半端ものでした。
なんとかギリギリの単位で3年生を迎えた私には将来有望な就職先などあるハズもなく、進路も決まらぬままオートバイで走り回る荒れた毎日でした。しかし、そんな出来損ないの私にでさえ、当時の担任の先生は、本当に一生懸命にぶつかってきてくれました。
退学を宣言された私に代わり、校長先生に私が学校に残れるよう深々と頭を下げてくださった姿は、一生涯忘れることはできません。
その上、「それだけオートバイが好きならこんな学校もあるぞ!」と岐阜県にある自動車整備士を養成する環境の整った短期大学まで導いていただきました。
そこには自分の求めていたもの以上のものがあり、すべてが新鮮で、高校時代にあった迷いや憂鬱などはすぐに消えていました。そして、そこで出会った仲間や経験など夢のような2年間は本当にかけがえのない人生の宝物となりました。
自分の中では暗黒時代にさえ思えた高校時代ですが、今思えばあの時に寛大な措置を与えてくれた播磨南高校と恩師に出会っていなければ、有意義な学生生活はもちろん、今の生活もなかったでしょう。
※高校生によるオートバイ(第1種原動機付自転車を含む)ならびに自動車の運転免許証取得や車両購入、運転を禁止するため、「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」というスローガンを掲げた日本の社会運動のこと。
引用文献https://ja.wikipedia.org
・在校生・受験生へ一言お願いします。
上記のように順風満帆とは言えない高校生活を送った私が、今現在進路や現状に悩んでいる在学生の皆さんに伝えるとするならばやはり、「今はまだ、人生の通過点でしかない」の一言に尽きます。
小学校から高校まではそれこそ勉強を強いられます。
勉強とは読んで字の如く「勉めることを強いられること」です。しかし、大学では学問を学びました。
学問は、「自ら興味と疑問を持ち、検証しながら正解を探すために学ぶこと」であり、大学で初めて、学ぶことの楽しさを心の底から実感しました。
そこでようやく、これまでの勉強が必要だったことにも気づかされました。
もう一つ、どんなに小さなことでもいいので、「夢」を持ってください。
私が嫌々ながらもなんとか高校を卒業し、本当に厳しい整備士修行時代などを乗り越え我慢できたのは、オートバイ屋になりたいというささやかな夢があったからだと思います。
もしかすると、今、貴方は将来の夢もなく、悩みさまよっているかもしれません。
貴方たちには若さという無限の可能性があります。
私のように、卒業後に人生が一変することがあるかもしれません。
まさに「一瞬先は光」とポジティブに考え、今を生きてほしいと思っています。
私は現在、播磨南高校を卒業し32年。
夢だった大好きなオートバイに囲まれた幸せな人生を送っています。
人生を狂わされかけたのもオートバイ、その人生を助けてくれたのもまた、オートバイでした。
もし、これを読んで少しでもこれからのことや夢について考えてくれる生徒さんが一人でもいるのであれば、あの時の恩師への恩返しになると信じ、苦手なキーボードと格闘しています。(笑)
人生は一度きり、高校時代も一度きり、悔いのない高校生活を送ってほしいと願ってやみません。
・ 店舗サイト
~GARAGE Tricycle~ https://garagetricycle.com/
活躍する卒業生第20回 井原卓也さん
活躍する卒業生第20回
井原卓也(Takuya Ihara)さん
1回生
・卒業後の進路、活動(仕事)内容
高校卒業後、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)で放送映画を学ぶ。
卒業後、テレビ制作会社に就職(1989年)し、テレビカメラマンになる。
BAN-BANネットワークス開局を前に入社(1995年)し、テレビ番組の制作部門に配属され地域情報番組を数多く作成。
特に、歴史紹介番組では地域の様々な神社仏閣や歴史遺構を取り上げ、番組をまとめた書籍『東播磨の道標を訪ねて』(2004年)を出版。
現在は、取締役 ネットワーク営業部長として営業部門を統括している。
・播磨南高等学校で学んだことで現在に活かされていることはありますか?
仲間と「楽しむ」を創る事。
私は高校時代の3年間はラグビー部に所属し、チームプレイ(One for all,All for one)の精神を学びました。
その中でも、メンバーと一緒になって目標に進んでいくことの大切さを経験し、特に一つのボールを全員で繋ぎながらTRYに結びつけるプレーは一体感とともに、自らの行動が他者に与える影響の大きさを知りました。
この部活動での経験が、卒業後の進路に良い影響となり、将来を考えた時に仲間と一緒に物事を作り上げる仕事に就きたいと思い、様々な人が関わって完成されるテレビ制作の仕事を選びました。
・今後の目標を教えてください。
BAN-BANネットワークスは、地域ケーブルテレビ局として誕生しおよそ四半世紀が経ちました。その間、アナログからデジタルへの変革を迎え、インターネットサービスや電話サービス、また、無線通信サービスなどを世の中の動きに合わせて新サービスを提供してきました。
このコロナ禍では「ニューノーマル時代の幕開け」とも言われ、新しい時代への突入を余儀なくされています。その様な中で「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が提唱され、世の中がデジタルテクノロジーを使って、生活や働き方を変革する時代になってきました。
その様な時代でも、播磨地域の方々のIT格差を生まない様に、地元企業としてBAN-BANネットワークスから様々なIOTサービスを提供していき、播磨地域の明るい未来を作り上げる一翼を担いたいと考えています。
・在校生・受験生へ一言お願いします。
私の座右の銘を贈ります。
「為せば成る、為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)
どんな事でも強い意志をもって行動しよう!結果が伴わないのは意思を持っていないからです。
まずはコトを起こそう!でなければ何も始まりません。そして、そのコトを全力で楽しめ!全力で創れ!!
BAN-BANネットワークス:http://www.banban.co.jp/
活躍する卒業生第19回 橘田達郎さん
活躍する卒業生第19回
橘田達郎(Tatsurou Kitsuda)さん
26回生
兵庫県加古川市出身
・卒業後の進路、現在の活動(仕事)内容
高校卒業後、大阪音楽大学音楽学部音楽学科管楽器専攻(トロンボーン)へ入学。
大学在学中より演奏活動を始め、2016年9月兵庫県芸術文化センター管弦楽団に入団。
現在は、トロンボーン奏者として各地で音楽活動を行っている。
・播磨南高等学校で学んだことで現在に活かされていることはありますか?
私は、担任の先生のお陰で、人に対して文句を言わなくなりました。
この業界にいると、人間関係で辛い思いをしたり、文句を言いたくなるような場面はいくつもあります。そんな時は、先生に教えていただいたことを思い出し、踏みとどまる事ができるようになりました。
自分の気持ちには素直であること、でも人を絶対に傷つけないことを胸に演奏活動を行っています。
・今後の目標を教えてください。
現在は個人で音楽活動を行っていますが、オーケストラへ入団をすることが今後の目標です。
・在校生・受験生へ一言お願いします。
何か1つでも、継続することが大切です。
継続することは決して簡単なことではありませんが、私もトロンボーン奏者という道を選んだからには、極めぬきたいと思っています。
皆さんのご活躍をOBの1人として心より応援しております。
~プロフィール~
元兵庫県芸術文化センター管弦楽団トロンボーン奏者
大阪音楽大学在学中より演奏活動を始め、2016年9月兵庫県芸術文化センター管弦楽団入団。
・第21回日本クラシック音楽コンクール3位受賞(1位なし)
・第17回KOBE国際音楽コンクール金管楽器B部門 最優秀賞
・第18回KOBE国際音楽コンクール金管楽器C部門 奨励賞
・第14回大阪国際コンクール部門ageU 3位(1位、2位なし)
・第10回関西トロンボーン協会主催ワークショップコンクール成人の部 2位
・第11回関西トロンボーン協会主催ワークショップコンクール成人の部 1位
・第33回アゼリア推薦新人演奏会 出演。
・ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団とF.Davidのコンツェルトで共演。
・小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅩⅢに参加。
ジル・ミリエール、ミヒャエル・マソン、両氏のプライベートレッスン、新田幹男、ジョセフ・アレッシ、マッシモ・ラ・ロッサ、各氏のマスタークラスを受講。
トロンボーンを呉信一、松下浩之、両氏に師事。