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2024年6月の記事一覧

生活実態アンケートの結果から

1学期 生活実態アンケート集計結果です

5月10日(金)に全生徒対象に生活実態アンケートを実施しました。新学期が始まり、1年生もある程度学校に慣れてきた連休明け直後にアンケートをとりました。誰にとっても心身ともに疲れが出始めるタイミングでの調査です。「学校は楽しいですか」、「授業はわかりやすいですか」等のアンケート結果からは、次のグラフのように、学校生活が楽しく、授業が分かりやすいと感じている生徒の皆さんが多いことが伺えます。

 

 

学校が楽しい理由は、「友達と話すのが楽しい」「仲のいい友達ができ先輩も優しい」「楽しい授業がある」「毎日が充実している」「自分にあった学びを選べる」「部活動が楽しい」「行事が充実している」「不便なことなく学校生活を送ることができている」等が挙げられています。一方で、授業をうけるにあたって悩みがあると答えた場合の理由として、「内容を理解できるのか不安」「今もわからないことが多くある」「プリントをノートと併用する場合、ノートの作成の仕方がわからない」等があります。

「学校生活で前向きになれること」と「学校生活でしんどいこと」についても質問しました。その両方で「友人関係」「授業の関係」「部活動関係」「学校行事関係」を挙げる生徒の皆さんが多く、『前向きになれる事柄』と『しんどいことの事柄』はほぼ一致しています。前向きになろうとするからこそ、しんどいことも出てくるのでしょう。自らの希望や様々な想いを抱きながら、よりよい学校生活を送るために日々考える生徒の皆さんの様子が目に浮かびます。

人間関係で困っていることがあると答える人もあります。その理由は「自ら話しかけることがあまりできない」「自分の意見が言えない」「友達とうまくいかない」「部活の先輩とうまく話せない」等です。 誰しも少なからず経験することがありますが、切実な状況になる前に近くの先生や大人に声をかけてください。学校には担任や学年の先生、教科担当の先生、生徒指導部や特別支援教育部等の専門部の先生、自分の部活の顧問の先生をはじめ、たくさんの先生がいます。保健室もあります。定期的にキャンパスカウンセラーの先生にも相談できます。生徒の皆さん、決して一人で悩まないでください。

令和6年度のスタートは概ね良好であると思われますが、学校は、生徒の皆さんの様子を常に見守っています。

 

多可校ちいきふれあいプロジェクト(3年)

多可町立杉原谷小学校訪問と地域のクリーンアップ活動を行いました

6月20(金)午後、3年生全員でちいきふれあいプロジェクトによる活動を、地域のクリーンアップ活動と杉原谷小学校での交流活動の二手に分かれて行いました。

地域クリーンアップ活動チームは、PTAの方にもご参加いただいて地域の環境整美に係るクリーンアップ活動に勤しみました。学校周辺の道路を中心にして本校生の通学道路も含め、動きやすい体操服で丁寧に清掃を行いました。この日は特に午後を中心に爽やかに晴れ渡り、初夏の眩しい日差しで気温も上昇しましたが、道路端や側溝の中等も含めて意識していないと見過ごしそうな小さなものも見落とさずに、しっかりと拾いながら歩きました。活動しながらすれ違う地域の方々とも挨拶や言葉を交わすこともでき、地域の方の日常生活の中での交流もできました。

暑い中、活動を一緒にしていただいたPTAの方々、本校のクリーンアップ活動に触れていただき嬉しいお声かけをいただいた皆様、ありがとうございます。本校の様々な地域での活動へのご理解とご協力、そして常に力強い応援をいただいていますことに深く感謝いたします。

 

杉原谷小学校訪問チームは、多可町に手配していただいたマイクロバス2台に分乗して小学校に移動し、主に体育館での『和太鼓演奏』と学年毎に分かれて絵本の『読み聞かせ』を各クラスの教室で行いました。『和太鼓演奏』も『読み聞かせ』も本校の総合的な探究の時間「福祉のこころ」で取り組みをすすめてきた内容です。小学校訪問は、地域の多くの方の指導を受けて授業で培ってきたことを、小学校の児童の皆さんに披露して楽しく交流を深める機会です。小学校の5時間目の時間を交流にいただきました、いろいろなレクリエーションも交えた楽しい交流の時間はあっという間に過ぎてしまいました。小学生の皆さんの「楽しかったよ」「ありがとうございました」の声も聞いて思わず笑顔がこぼれる時間になりました。

杉原谷小学校の児童の皆さん、移動の時間もマイクロバスに同乗していただいた杉原谷小学校の校長先生をはじめ、教頭先生、担任の先生や全ての先生方、またバスの手配や運転をしていただた多可町教育委員会の関係の皆様、総合的な探究の時間で絵本の読み聞かせや太鼓演奏の指導を熱心にしていただた地域の皆様、ありがとうございました。このような素敵な交流の機会にご協力いただきましたこと深く感謝いたします。

 

 

福祉ボランティア類型の学び2

福祉とは ~地域包括支援センターの業務~

すべての人が幸せに生活するための取組をすすめ、一人ひとりが幸福を感じながら生活するための社会を築く

6月20日(木)6校時、福祉ボランティア類型の2年生が、地域包括支援センター(ふくし相談支援課)の山本所長様から講義を受けました。福祉の「福」と「祉」は、両方とも幸せを意味する漢字で、そもそも「福祉」は幸福を意味する用語として使われていたそうです。

福祉には、保健医療福祉と社会福祉があり、社会福祉には、介護・高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、母子父子寡婦福祉の種類があります。

地域包括支援センターでは、主に介護・高齢者福祉について介護に係る各施設や事業所、訪問診療等を担う病院、さらに地域(集落)での自治会や老人クラブ等を主体にした生活支援や介護予防、交流や見守り等による居場所づくり等による地域包括ケアシステムをイメージし、『医療・介護連携』、『認知症対策』、『地域ケア会議』、『介護予防』、『生活支援体制整備』と大きく分けて5種類の業務を担っておられます。具体的には、高齢者の相談に応じて様々な制度や地域資源の活用による支援方法の提案や、ケアマネージャーへの助言やネットワークづくり、ケアプランの作成、介護予防教室等の一般介護予防事業の推進、高齢者の尊厳ある生活を守る権利擁護等、業務は大変多岐に渡ります。

しかし、全国18000の関連する事業所と54000人の従事される方への調査によると、66.3%が人手不足を感じておられるそうです。特に、介護支援専門員、訪問介護員、介護職員や看護職員等の職種が不足し、近いうちに介護サービスを受けたくても受けることのできない介護難民が出る心配があります。人手不足の解消のためには制度改正はもとより、健康寿命を延ばしてサービスを受ける年齢を上げる介護予防の取組が有効と考えられます。そのために、リフレッシュ教室や元気アップ広場の開設や、運動機能向上のための個別支援や頭と体の健康セミナーの開講、介護予防や生活支援、認知症に係るサポーターの養成講座の開講等が積極的に行われています。

山本所長様のスライド資料を用いたわかりやすい講義と併せて、自宅付近に住んでおられる心配な方々を地図にまとめてみました。自宅周辺の一軒一軒の様子を思い浮かべながら、ご近所マップを作成する中で、改めて豊かな福祉社会の実現に向けて取り組む意識が高まりました。福祉の専門分野を学び始めたばかりの2年生にとって、主体的に学ぶ姿勢や意欲を育む機会となった講座でした。   

 

 

49回生就職求人説明会

間もなく求人票受付が始まります。

49回生3年生49名のうち、公務員希望も含めた就職希望者は17名です。

7月1日(月)の求人票受付開始を前に、6月19日(水)放課後、就職求人説明会を実施しました。該当の生徒と保護者等の皆さんが出席して、16時に始まりました。

進路指導部からは、主に昨年度までの求人動向と今年度の試験対策、求人票の内容を確認する際の注意すべき点、今後の手続き上の提出書類や応募時の注意事項等についての説明。さらにHandy進路指導室の利用についての説明がありました。また、学年主任からは、今後の準備日程や就職指導、生活指導等についての話がありました。

いつもとはひと味違う緊張感の漂う中での説明会でしたが、就職希望の皆さんには自らの適性等をよく鑑みて積極的な選択をして欲しいと考えます。そのために必要な準備を万全にしながら、これからの1日1日をより大切に過ごして欲しいと願っています。             

福祉ボランティア類型の学び1

「認知症サポーター養成講座」出前講座

6月19日(水)1,2時間目、福祉ボランティア類型3年生が、多可町ふくし相談支援課地域包括支援センターと特別養護老人ホームヘルシービラ加美の方々から、認知症サポーター養成のための講座を受講しました。認知症についての理解を深めて、支援や援助の方法を学ぶことで地域社会で生かせる能力を育むことが目的です。

2時間連続の講座の中で、暮らしやすい地域をつくる認知症サポーターの役割、認知症の原因や認知症の原因となる主な病気、記憶障害や行動・心理症状等の認知症の症状、診断、若年性認知症、近隣の専門医、認知症の人への対応時の3つの心得(驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない)、認知症の予防、認知症初期集中支援チームや認知症相談センター等の多可町の取組のお話をいただきました。講座展開の中では、認知症の方への対応をわかりやすく寸劇を交えてご説明をいただいたり、グループ別に意見を交換したりして、理解を深めて実践するための準備を整えました。

認知症は誰にでも起こりえます。これからの時代は人生100年が普通です。その中で、誰もが認知症についての正しい理解をし、偏見を持たずに、認知症の人や家族を温かい目で見守る応援者であることが大切ですね。